2024/02/24 のログ
■ケイオスギャラリー > 客が素材が来なければ店主はつまらなそうにため息を吐く。
吐けば吸っている煙草のような何かの甘い香りが広がる。
――…こうして店の明かりは消えて
扉にかかったOPENの看板は裏返るのだ。
ご案内:「骨董品店『』」からケイオスギャラリーさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス側の酒場 セイレーン島」にターキー・デッドウェイトさんが現れました。
■ターキー・デッドウェイト >
真夜中の港湾都市ダイラスから見える場所。
灯台を示す照明がゆっくりと廻る小島はダイラスからやや離れており、移動手段が限られている。
一つの大きな店が構えられている場所は、酒精と飲食が楽しめる孤立したレストランのようなものか。
其処の決められた場所に降り立ったのは、一つの怪鳥。
正確には怪鳥を象る黒い石像製のガーゴイル。
背中には鞍と手綱が備わり、乗り手である中年がゴーグルを額へとずらした。
降り立ち、意思疎通を見せるように顎を撫でると、使い魔であるガーゴイルは主に従順を示す。
バサリとまるで生きているように、綺麗に翼を畳む素振りを見せると、そのまま静止する。
飛行を生業とする中年は、黒づくめの飛行服と黒いスカーフ姿のまま胸元を開き、胸ポケットに差し込まれる葉巻。
細巻のそれを咥え、手にしたケースから取り出した燐寸がざらついた着火板に擦られると青白い火を灯した。
独特な青い光 ジジジッと先端を燃やし、手慣れた手つきで振り消すと近くの水場で放り捨てれば ヂュッ と消える音。
「…、…。」
甘い葉巻の香り 口の中だけで転がして白く染まった吐息と共に吐き出すと、それはそれなりの量となって
海の風がふわりと形を崩し、攫って行ってしまう。
それを見送るのなら、ポケットに両手を入れたまま店内までの道のりを歩き、木製の重厚な扉を開けて入店していくだろう。
ご案内:「港湾都市ダイラス側の酒場 セイレーン島」からターキー・デッドウェイトさんが去りました。
ご案内:「貴族の屋敷」にメレクさんが現れました。
■メレク > 王都から離れた辺境の地。
魔族領と隣接するその土地を治める領主の館で夜会が催されていた。
控えめに照明を落とした薄暗いホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
そして、灯りの届かぬ会場の隅からは男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてくる。
彼等は皆一様に仮面を付けており、己の素性が何者であるのかを分からなくしていた。
表向きにはやんごとなき者達の社交の場である不埒な夜会。
だが、その実、この屋敷で行なわれているのはただの乱痴気パーティではなかった。
王国貴族と魔王、二つの顔を持ち合わせ、人界と魔界の各々にて隣り合わせる領土を有する大領主。
そんな彼が莫大な富と権威をちらつかせて集めた客達には人間、魔族、双方が存在した。
しかも、認識阻害の魔法の影響で来客の殆どは仮面の内側の正体が何れであるのかを知らずに接している。
結果、羽目を外した教会の司教が淫魔の女王とまぐわい、精を搾り尽くされて、
魔軍を率いる勇猛な将軍が、擬似陰茎を身に着けた人族の姫君に尻穴を掘られて嗚咽を漏らす。
普段であれば敵対する人間と魔族が、仲良く揃って快楽に翻弄されて堕落する様を、
会場中央の壁際にて二人掛けのソファに腰掛けた夜会の主は愉快そうに眺めて嗤うのであった。
ご案内:「貴族の屋敷」からメレクさんが去りました。