2024/01/10 のログ
ご案内:「自然地帯 とある洞窟区」にルシータ・ヴァルケスさんが現れました。
■ルシータ・ヴァルケス >
洞窟区 調査
規模は個々ではなく群れに依る者達
それならば、ゴブリンと洞窟にありがちな悲惨な結末を向ける幼気な話になることはない。
教員 講師 冒険慣れしてきている日銭を稼ぐ貧乏学院生
使える戦力らで構成された中には、一人小柄が特徴なおなじみの種族も交じっている。
「こいじゃあにせらの手柄首にもなりやせん。
精々調べに値すっ役に立てばよか―――のぅ?」
新しい亀裂 新しい空間
零れてくる新生物でもいれば捕獲の甲斐もあるものの、地下のマッピングと擦っても
別の遺跡区と衝突する可能性しかそこにはなく、深層が見えて来ることはない。
窟掘りが趣味のような種族からしても、危険な匂いは背中を巡らず、その独特な長柄斧を手に
矢の無駄ずら嫌って先んじて突っ込んでいく。
周りが弓とか盾とかなんとか言う間に、指輪の話でありそうなよちよち歩きとは違う
戦小姓は素早く渋いと体現するように、エール腹すらもなければその足取りは軽く、速かった。
同じく釣られた足早者が数名 小鬼の群れに突撃していく。
「ほぅれっ! 小鬼が来っどっ!
あん鬼の一番斧は、おいじゃあっ!!」
現役離れたドワーフが、ドワーフらしさを捨てられないまま青みを帯びた鋼色
どこか機械を匂わせる独特な斧を横一文字に振り抜き、どぱんっと緑色の血肉が湧き出るのを見ては
太い鬼歯をギラリと開き、笑いを放つ。
■ルシータ・ヴァルケス >
ドワーフどころか、まるで猿だと誰かが言う
斧を強靭な腕で振り回し、首も胴も薙いでいく。
強いドワーフ訛りが放つ言葉に怯えは無く、威勢が覗き、言葉わからなくとも
どちらの言葉の方が呑みこんでいるか 小鬼獣らですらわかる。
あの目と勢いと声色は、絶対勝てる自信に満ち溢れている。
おまけに素早い。
何度も同じ勢いで振り回すその斧で、生肌を何度も切り裂いていく中
武器持ちが勇ましくぶつかり合うことで刹那拮抗するものの。
「好か兵子じゃあっ!!」
斧を潜って両手の空いたチビ女がこちらに向かって突進してくる。
肩を突き出し、まるでヤクザ突き
腹で構えた大型ナイフであるドスは、その切っ先を膨らませてギラリとこちらを向いている。
力が一際自慢だった小鬼は、昔襲った人間の女の膣内の具合や肉の味を思い出すのが精いっぱい。
それを走馬灯と呼ぶには浅ましい人生だった。
「―――どっせぇっ!!」
生き物の基本 肋骨下の肉袋だけに守られた内臓群に突き刺すことが刃の基本
何の障害も無く刺さりこんでも、臓物らは避ける可能性があるからこそ、平突き
ミチミチと互いの筋肉が拮抗しながら、ぶちかましを放ち受け止める間柄。
真横に向かって振り抜き、ブチ飛ばす。
「―――おいしょおっっ!!」
モツのぶちまけを済ませた女ドワーフは、傍の愛斧を構えて大型ナイフを振り掃う。
「よーしっ、逃げっどー。」
その言葉は実にあっさり
元の群れに戻っていく中、追ってくる者らには弓と礫の洗礼がくる。
それは小鬼らを元の住居の奥へと押し込めることにしかならなくて。