2023/11/30 のログ
ご案内:「決戦後」にメルリンディアさんが現れました。
ご案内:「決戦後」にヴィルヘルミナさんが現れました。
ヴィルヘルミナ > アケローン闘技場には、出場選手やその関係者、あるいは観客の為の休養施設が存在する。
それらは食堂であったり医療施設であったり、あるいは主教の教会であったりと様々な種類があるが、
最も多いのが宿泊施設であり、その多くは別の目的に使われていた。
即ち、選手同士や選手と出資者、観客のお愉しみの為の部屋である。

「ふぅ、さっぱりした」

ヴィルヘルミナは身体から湯気を漂わせながら、併設のシャワールームを後にする。
汗や砂埃に塗れた身体は、元の美しい肌を取り戻している。
裸体をバスローブで包んだだけのラフな格好。どの道これから脱ぐのだが。
そして、ベッドルームへと向かえば、その高級感ある柔らかなベッドには、
先にシャワーを浴びたメルリンディアがいることだろう。

「待たせたかしら?」

ヴィルヘルミナは微笑みながらゆっくりとした足取りで近づいていく。
彼女の胸元を覆う胸甲はなく、また戦闘用の厚手の服も脱ぎ、
ローブ一枚で覆われたその身体は、魅惑的なボディラインをはっきりと見せていた。

メルリンディア > 闘技場内にある施設の中でも、もっとも活用されていそうな場所。
倒した相手や、闘士を弄ぶための空間たる宿泊施設。
普段こんなところに来ること自体稀な人間からすると、更に闇深い一面を垣間見た心地。
先にどうぞといわれ、おずおずとシャワーを浴びに向かうと、そこも白いタイル張りの綺麗な空間。
家の浴室よりも豪華かもなんて思いながらシャワーを浴び、香りのいいシャンプーで髪の汚れを洗い流す。
細い毛質なのもあって、濡れると猫のようにぺったんこになる髪にトリートメントを丁寧に塗り込んで浸していく。
それが終われば、体もヘチマのスポンジで綺麗に洗い、シャボンの香りに包まれながら、体を髪のトリートメントを洗い流していく。
タオルで身を包み、脱衣所に上がったところでどうしようとオロオロしてからまずはと体を拭いてから、髪を乾かし、着慣れないローブに着られながら出てきたのが数十分前だ。

「う、ううん、まって、ない……よ」

ふるふると頭を振って、ぎこちない笑みで答えていく。
同じバスローブ姿だが、同じ格好でもこちらは胸元の慎ましさ故に起伏は殆どない。
臀部だけは彼女と同等ぐらいだが、それでも貧相とは言わないが未発達な体つきなのは一目瞭然か。
女性同士の交わり、何をするのだろうか。
そもそも、そんなに彼女が満足できるようなことなどできる自信もない。
そんなネガティブな不安の無さがぐるぐると頭の中で回り、落ち着き無く指先を重ねるようにして手遊びするそこへ視線を落としていた。

ヴィルヘルミナ > 「それならよかった」

ヴィルヘルミナはメルリンディアの隣に腰掛け、横から緊張する彼女の様子を見る。
そして、手遊びする指先にそっと手を重ねて。

「ふふ、さっきまでは勇ましかったのに…可愛い♪」

すす、と肩が当たるほどに近寄り、耳元で囁く。
そして、もう片方の手を彼女の頬にそっと添え、こちらを向かせた。

「リラックスして、メア…最初は全部私に任せればいいわ…」

ゆっくり、ゆっくりと顔を近づけ、甘い吐息がメルリンディアの顔をくすぐる。
重ねていた手は落ち着けるように握り、頬に沿えていた手で肩を撫で。
そして軽く押し付けるように、まずは啄むような口付け。

「んっ……」

同年代の女子特有の、瑞々しく柔らかい唇が、メルリンディアのそれと触れる。
角度を変えながら、慣らすように数度繰り返す。

メルリンディア > ベッドの隣がゆるく沈み込み、声と体温が間近に迫る。
ぴくっと体が小さく跳ねてしまい、緊張へ更に拍車がかかると落ち着き無く反対側へと視線を逃した。
赤い頬を晒していると、指先に感じる掌に、顔を上げたと思いきや耳元の声。
ぞわぞわっとこそばゆい痺れになって、肩を少しだけすくめていると、更に顔を傾けさせられる。
りんごのように赤い頬と、狼狽気味な緑色と表情を晒すと、ゆっくりと近づく顔。
任せればいいと言われると、吐息とともに声が頬を擽り、ひゃっと小さな悲鳴を上げて緑が閉ざされた。
そのまま肩を撫でられ、ぞくりとこそばゆさを重ねていると、とうとう唇が重なっていく。

「ん……っは、ぅ……んんっ」

啄むような口吻にこちらもしっとりとした同世代らしい唇の感触を返しながらも、ぎこちなくキスを返していく。
キスは知っているけれど、女子とするのなんて初めてのことで、これでいいのだろうかと恐る恐る。
ちゅっ、くちゅっと唾液の音を薄っすらと交えながらバードキスを繰り返しつつ、握られた掌をこちらもギュッと握りしめる。
次第に吐息はキスに煽られ、少し短く荒く、そして淡くはあれど熱っぽさを交えるかもしれない。

ヴィルヘルミナ > 初めての経験に緊張しきったメルリンディアの様子。
ヴィルヘルミナは焦ることなく、じっくりと口付けを続けていく。
やがて彼女の呼吸が変化し、熱っぽさを感じれば、
少しばかり唇を離して囁く。

「…口、開けて?」

彼女が従えば自身もそっと口を開き、唇を再度重ねると同時にちろりと舌を侵入させ。
彼女の口内を優しく撫でていく。

「んっ…ふっ……ちゅ、む…」

その動きは手慣れた、口内の敏感な部分を全て知り尽くしたもの。
唾液を混ぜるように粘膜を舐り、快楽を与えていく。
彼女の舌先と舌先を触れ合わせ、まるでダンスの手を取るように絡め合う。
互いの熱い吐息を交換しながら、ヴィルヘルミナはメルリンディアをベッドに押し倒す。

「んっ…………」

己の長い金髪をかき上げ、口付けを続ける。
その間に、片手は彼女のボディラインをバスローブの上から撫で始めた。