2023/11/17 のログ
ご案内:「平民地区 酒場」にアドラーさんが現れました。
■アドラー > 平民地区にある酒場。
冒険者や傭兵が主に利用する酒場のカウンター席に男がいた。
青い瞳に外套。そして、左腕は骨折したのか包帯をし、三角巾で首からつり下げている。
「…そこまで笑わなくとも良いだろう」
馴染みの店主や、顔見知りの冒険者が自分の姿を見て指をさして笑い者に。
ゴブリンに左腕を折られたという噂は瞬く間に広がり、冒険者の間で悪い意味で人気者になっているようだ。
そのことにやや恥ずかしそうに顔を赤くしながら、苦い顔をして小さな声で反論する。
こんな日は酒を飲まずにはやっていられない。
怪我には良くないだろうが、日ごろのストレスを解消するかのように酒を煽る。
ご案内:「平民地区 酒場」にノーマさんが現れました。
■ノーマ >
「んー……酒場ってやつも、慣れないとねー」
女はのんびりと店に入ってくる。
ゆるりと首をめぐらし――カウンターに空き席を見つける。
「しっつれーい。横、座るねー」
腕を吊るした男の横に、返事も待たずに座る。
空いている席なので問題ないといえば問題ないが……
「えーっと……なんだっけー……とりあえず、のみもの?」
そのまま流れるように注文……するかと思えばだいぶとぼけた言葉が飛び出る。
「……あー……何飲めばいいかなー?」
そして、なぜか隣の男に質問を始めた
■アドラー > 栄える酒場だからか、店内は喧噪を極めており
赤髪の女性一人が入店したことは青い瞳の男を含めて気にはしないだろう。
「ん?あぁ、どう…」
『どうぞ』という前に座られたことに少しだけ眉間に皺を寄せる。
特徴的な赤髪、薄紫の瞳を一瞥する。何処かでこの女性を見たような気もするが、詳細まで覚えていない。
ギルドで見かけたような気がするが…アルコールの回り始めた脳では思い出そうにも厳しい。
「私に聞かれても困るが…そうだな。アルコールが平気ならエールはどうだろうか。
ここの酒場のものは中々いけるみたいだ」
急な質問に一瞬困惑しつつも、そこは自前の冷静さを失わずに
とりあえず無難なお酒を薦めてみる。
■ノーマ >
「あー、そーだそーだ。エールね、エール。
じゃあ、エールちょうだーい」
アドバイスを貰えば早速注文をする。
というより、なんだか思い出したかのような……
「……ふう、さて。ありがとさんねー、お兄さん。
えーっと……一杯奢るよ?」
なにかを確認するかのようにしてから、そんな一言。
そして、ようやく相手をじっと見る。
「……おや、怪我かな?」
腕を吊るしている意味に気がついたようである。
■アドラー > 「…?」
奇異というか、中々不思議な言動をする女性に疑問符を浮かべながらも
自身が飲んでいる酒を飲み干し、グラスを空にする。
「いや、構わないが…いいのか?
ではお言葉に甘えさせてもらおう。マスター。同じものをもう一杯」
相手の言動に困惑しつつも、一杯奢るという発言は素直に受け取る。
しばらくしない内に二人の酒は店主によって用意され、カウンターテーブルへと置かれる。
「物資護衛の際にゴブリンにやられたんだ。
『ゴブリンごときに左腕を砕かれるなんて初心者かよ』なんて、そこに居る冒険者に揶揄されたがね」
腕の怪我について話題が転換すれば、やや恥ずかしそうにしながらも事の経緯を説明する。
夜間の物資護衛。ゴブリンに囲まれつつも返り討ちにしたが、最後に不覚を取りこのザマ。
それを酒場にいる冒険者にネタにされたと、騒ぎ酒を飲む冒険者を何人か指さしながら女性に伝える。
■ノーマ >
「ん……まー、お礼?ってやつだしさー。」
お願いごとを叶えてもらったなら、見返りを、だったか。
そんな記憶がある。
それゆえに、いいのか、と聞かれればそう答える。
「さて、なんだっけ?乾杯?」
運ばれたエールを手に、とりあえずいうだけ言ってみる。
入れ物同士をぶつけ合うかどうかは……相手次第。
「あー、ゴブリン。なるほどねー。
そっかそっか。んー……」
ふむり、と女は考えるようにする。
「その感じだと、護衛は成功してるっぽい?
状況知らないから、初心者っぽいのかどうかわかんないけど。まあ、いいんじゃないのかなー」
誂うでもなく、真剣でもなく、のんびりと口にする。
それからエールを一口。
「んー……うん、こんな感じか」
■アドラー > 「奢られるほど大したことはしていないが」
それでも受け取れるものは受け取ろう。
ここ最近、魔石の仕入れや腕の治療なんかでかなり金を使ってしまった。
更にとある鍛冶屋に金を落とす予定で、出費がかさむ予定だ。
こんなの酒を飲まずにやっていられない。そんな中、一杯でも奢られるのは不幸中の幸いだ。
「あぁ、乾杯」
右手でグラスを持ち、彼女のものとぶつける。
硝子同士がぶつかる甲高い音を鳴らして、くいっと一口酒を飲んで。
「護衛自体は成功したさ。御者の計らいで応急処置はしてもらった。
まぁ、ゴブリン程度にやられるということはまだ私は初心者なのだろう」
考え込んだり、含みのあるようにつぶやく事について問いただしたい気持ちを抑えて
相手の質問に答える。相手ののんびりとした口調につられ、やや肩に入っていた力が抜けて
「…私の名前はアドラー。アドラー・アリストテレス。
共に盃を交わす誼だ。君の名前を聞いても?」
先ほどから意味深な発言を繰り返す女性。
その真意を問う前にまずは名前から。自己紹介をして、相手の名前を聞いてみる。