2023/10/16 のログ
ご案内:「王都マグメール近辺」にグリモアさんが現れました。
グリモア > 「あれが王都…えーっと…マグメール、だっけ?
取り敢えず、あそこで調べればこの新しい世界の事を多く知り得る事も出来るかしら?」

遠目に王都マグメールが見る事の出来る、近辺の小さな森林の中。
少し大きめの岩の上に立ち、その見える王都を見詰めながら呟くのは一人の少女。
放置気味なのだろう、少し乱れ気味なお尻の辺りまでの長さを持つ白銀の髪を風に靡かせる。
遠くを見詰める瞳は透き通るような藍色で、胸元等の何点かにリボンをあしらった緩やかなドレスを身に纏っており。
その胸元に抱えるようにした分厚い一冊の書物が特徴的であろうか。
岩の上に立っているとはいったものの、実際にはほんの僅かに足元は地に付かずフワフワと浮いているのがよく見れば確かめられるだろう。

そして、彼女を見たのが魔法の使い手であり、魔力を見る事の出来る相手であれば。
彼女から流れ出る濃厚な魔力が、普通にそれを見る事も出来ない相手にさえ、微かに感じられてしまう程のものでもある事を知るのだ。

「ああ、楽しみ楽しみ。
この世界にはどんな魔法の使い手が居て、どんな魔法を見せてくれるのかしら?
どれだけの頁を埋められるのか、私はとっても楽しみにしているわ?」

クスクスと小さく笑う。
フワリと立っていた岩から身を舞わせ、静かに地面の上へと舞い降りて。
先に見えた王都へと改めて視線を向ける。

グリモア > 「調べるには…少し姿を消しておきましょ。
目で見るだけに出来る範囲の事で、まずは確認ね」

そんな言葉を零した後に、胸元に抱えたいた書物を開く様に前へと持ち直す。
手の平の上に書物の背を添えると、パラパラと勝手に開かれ捲れてゆく書物の頁。
それはある頁で留まれば、そこに視線を落とし彼女は言葉を紡ぎ始める。
誰もが聞きなれない言葉の羅列。
その言葉が止まると共に彼女の姿は少しずつ薄れ始め…そして消え去ってしまう。

その身を周囲に紛れさせる隠匿の魔法。
確かに彼女はそこに居るのに、彼女の姿が見える事はない。
そんな彼女の気配は風に乗り、誰に気付かれる事もなく目的の場所、王都マグメールへと到達するのであった。

ご案内:「王都マグメール近辺」からグリモアさんが去りました。