2023/09/11 のログ
ご案内:「王都 平民地区/雑貨商店」にセリアスさんが現れました。
■セリアス > 平民地区の大通り沿いにある雑貨商店。
夏の日差しも和らぎ始め、漸く残暑と言えるようになってきたころ。
店先の一部ではばたばたと、棚の品物を入れ替える作業を行っていた。
特別な日以外は休業日がないこの店での、季節ごと、あるいはイベントごとの風物詩。
その日は、どうやら夏向け商品と、秋向け商品の入れ替えをおこなっているようで。
「場所を取らない魔導具類は、いくつかまだ置いていて大丈夫でしょう。
室内用の空調具は……下げましょう。衣類は全部入れ替えで構いません」
眼鏡をかけた銀髪の店員に、互いに手に持つ在庫の掛かれた書類を指さしながら、
どの商品を下げ、どの商品を出すのかを打ち合わせながら作業しているようで。
夜間、店じまいのあとにやればよいのだろうけれど、夜は夜で都合もあり、それでは気を逸することもあって。
開き直って昼の時間帯にやってみれば、意外とそれそのものが客寄せにもなる。
ゆえに、時折はこうやって、これ見よがしに騒がしく、ばたばたと商品を入れ替えていく。
店の外から様子を窺う者も、店内にいる客も、邪魔そう、五月蠅い、というような視線より、
何が並べられるのかと興味を見せているようで。
雑貨商店であるからこそ、商品の入れ替えは楽しみに見えるらしい。
ご案内:「王都 平民地区/雑貨商店」からセリアスさんが去りました。