2023/08/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 王都マグメール 昼
 王城内地下への路

 王城内 地下へ至る道のり
 それは知る者は知る場所であり、理解できてもできなくても
 当事者ら以外は何もできない場所。

 メイラですら、地下への興味は薄くアスピダに対し行われる魔導機械開発
 その現状や、何か現在使える代物がないのか それを当事者である友人
 それと話を交えたことがある程度である。

 使えないのであれば興味も無く急かすこともない
 自身に備わる実と身だけで進むメイラにはその程度だっただろう。

 ―――それが今ではこうも赤く染まるのだから、わからないものである。



 ビシャッ

 王城の壁面を濡らす飛び散る赤
 真っ二つに別たれた同胞とは名ばかりの、仕える先を選べなかった悲しい者達。
 メイラの眼には悲しみも無ければ戸惑いも無い
 ギザ歯はギラリと白い歯を見せ、口角は三日月を描く。
 整った歯並びは依然変わりなく、そのジグザグを魅せている。


   「今すぐ寝返った者らは放っておいていいでしょう。
    んんーっ それにしても、なんて清々しい気分 また一つ王城内を綺麗にしている。
    そう感じ取れるこの実感 たまりませんわね。」


 王城内での味方殺しにも等しい行為
 それを平然と行うメイラは数人と先頭に立ち、事を進める。
 面子は兵の他王族関係者もいるだろう。
 先王に対し、絶対の忠義を魅せるメイラのこの所業。
 頬の返り血と黒真銀に包まれた身は、本気と描いてマジである。

メイラ・ダンタリオ >  
 アスピダに行かせろ病も、アスピダの中に行かせろ病も煩わず
 王族エリシエールに従ってきていた現在。
 全裸王女の許可もとった中でメイラはエリシエール王女の兄を殺しにかかっていた。

 “全貌は エリシエール兄が携わる大型魔導機械を用いたアスピダ攻略
 それに対しメイラを含めるアスピダの攻略に携わる者らの大部分を一掃し
 実権を握ると共に王族から王へと進める”
 という陳腐な劇だ。

 そんな理由で皆殺しにされるいわれも無く、変化のない地図の染み
 動きを止めていたものの、現在はもはや違う。
 誰を残し 誰を殺せばいいのか
 皆殺しと言うわけにもいかず、王がお喜びになる結果を出さなければいけない
 メイラは足踏みしていた現状 アスピダに対し攻略の動き出しが見えるという展開が強制させた。
 黒幕と一派だけを皆殺しにし、魅力的なものを作り出している者らの一部と関わりたい。
 メイラの出した結論をエリシエールは止めなかった。
 エリシエールは王族として全ての責任を引き受けた。
 メイラは他の王族らに自身の小話を打ち明け、協力させた。
 誰かが王になることをどの王族も望んでいないのだから。


   「全て責任はエリシエールが負う
    しかしエリシエールに一線を越える者は、わたくしが殺す。
    わかりやすいでしょう?」


 鎧を着こみ、エリシエール兄を滅ぼす為に邪魔をする者らは全て右手に携える巨斧
 それが真っ二つにし、左手が他兵の顔面を壁に叩きつけると、そのまま擦りおろしを始め悲鳴を生む。


 ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ(悲鳴 悲鳴 悲鳴 悲鳴 何も聞こえなくなった)


 「あら、失敗しましたわ。 真正面から行くべきではありませんでしたわね。」


 周囲のただの槍持ちらに促そうとした行為は、横からではなく正面のせいで
 赤のラインが壁に一定描かれるとすぐにその声 終わらせてしまう。
 メイラの顔は、ほんとうにただドジを踏んだというだけの顔。
 降伏したのなら唯の王の物に戻れるというのに、と埴輪になった顔を眺め、放る。

メイラ・ダンタリオ >  
 悲鳴 叫喚 阿鼻
 向こうに居る奴輩の瞳も鼻も口も 全てが泣いている。
 メイラが王族らに発破を掛けて塵を一掃する。
 わかりやすくて、単純で、簡単な方法。

 自身に牙を剥けられることなんて何度もあった
 疎ましく思われることも、煙たがられることも、邪魔だと思われていることも度々あった。

 けれど それ以上に この怪力と若さ 掛け値無しの忠義が全てを覆す。
 恐れも憧れも抱かれて 狂ってると言われて馬鹿にされて尚見上げられる。
 王だけに褒めてほしい 認めてほしい それで動くメイラの行動理念 存在意識
 全部全部目の前の一人に向けて使われる。

 全裸王女の兄程度 何のことも無い。
 難しく考えなくなったメイラを誰も止められない。
 王城での同じ民同士での殺し合いを表面化させても、誰も罪に問わない。
 目の前で、今回の首魁が叩きつくされている。

 王城に響き渡る重量音 何度も床を砕くような片手巨斧の一撃
 右腕一本 斧と床に挟まれた桃色の肉塊が (つぶ)して (つぶ)にして 通悔(つぶ)されていく。
 完璧な肉塊に変えていく。

 砕かれた半端な魔導機械のガラクタ
 刃向かった従者兵 全てが壁や床で転がりながら この地下に響き渡る爽快な笑声。
 鉄も人も愚図も混ざり合った目の前の惨状
 斧には一片の欠けもなく、後悔の瞳も、泣いた口ももうわからない。


   「―――ふふ アハハ。」


 黒い鎧に赤が飛沫かれて、メイラは笑う。
 濁っていない綺麗な赤い瞳で見下ろしながら。


   「エリシエェェル あの全裸もこれで王族らしいお仕事ができますわね。」


 嗚呼、アスピダが 待ち遠しい。
 王族と従卒と鉄くずが混ざり合ったそれ 刃に付着しているものを振るい掃い 壁に弧の字を描いて軌跡を描く。
 何人かが嘔吐する声を聴きながら、メイラは踵を返すだろうか。


   「クシフォス・ガウルス 嗚呼、早く遭いたいですわ。」


 嬉し気に、巨斧の後頭部 牛鬼を象る面を撫でながら、その瞳に人差し指がグッと掛かり


   「往けと命じてほしい 声が聴きたい はぁ―――。」


 こんなにも高鳴るのは、随分と久しぶりな気がする
 そんな狂気の一面を見せて、この小話も終わる。

ご案内:「王都マグメール 王城」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にマハシャさんが現れました。
マハシャ > 「……おやおや、これまた派手にやりましたねぇ」

無言のまま粛々と辺りを掃除する衛兵の群れの中に一人、異なる装いをした女は服の裾が汚れるのにも構わず一つの死体の前にしゃがみこんでいた。噎せかえる様な血の香りも消えやらぬ、鳴れていないものであれば吐き気を催すような凄惨な場において、次々と運び出されていく死体の群れに呆れながらも興味半分といったところでそれらを眺めながら幾つかの死体を見分し、手元の紙片へと何事かを書き込んでいく。

「んー……特に特記するようなものはありませんね。
 おおよそ検視は終わりました。まぁどれも戦死でよいでしょう。
 あ、こちらとそちら、あとは……ああ、これです。
 これらの死体は恐らく要請が出ているもののはずですのであちらに運んでください。
 他は貴方方の”いつも通り”で処理していただいて構いません。
 はい、サインはこちらにお願いします。」
 
書類の束を受け取った衛士は小さく頷くとその紙束を懐へと仕舞う。昏い色の外套を纏い、兜を深く被り顔を隠した衛兵はこういった表ざたにしにくい事案の処理に慣れている者達であり、後始末専用の衛士…いわゆる掃除部門に属する。ここにある死体の大半はこの事件の後行方不明扱いになり、しばらくすればそこかしこの戦場で戦死した扱いになるだろう。当然それらの死体がこの場所から運び出された記録が残るはずもなく、粛々とこの事件は闇に葬られることになるだろう。

「……ふむ、思っていたよりは早かったですね。
 おおよそ予想は出来ていた通りになりましたが、何ともまぁあっけない最期ですこと。
 臆病を隠すだけならまだしも、それから目を逸らして大胆に振舞いたがるというのは殿方の悪い癖ですわね」

その結果こうして仄暗い場所で骸を晒している訳なのだから世話もないと肩を竦めた女はゆっくりと立ち上がると既に固まり始めている血だまりの海の中、まるで陽光に照らされている野原にでも立っているかのように穏やかな表情で伸びをする。そうして自身の白衣の裾が緋色に染まっている事に気が付くとあら、と首を傾げて。

「あらやだ、汚らしい。」

ぽたぽたと雫を滴らせるそれをゆっくりと脱ぎ、指を鳴らすと空中でぼっと音を立てて一瞬のうちに灰になった白衣。はいとなって地面へと落ちていくそれには目もくれず替えのコートを黙って差し出す衛士から受けとる。厚く重い黒い軍用のコートに着慣れた様子で袖を通すと軽く頷いてカツカツと靴音を立てて歩き出す。
 

マハシャ >  
「……」

幾分か歩き続けた女は王城の中庭の一つへとたどり着く。騒乱もあって人の姿もないその庭園に燦燦と降りしきる陽光を日陰からゆっくりと仰ぎ見、僅かに目を細める。立っているだけでうっすらと汗すら浮かぶような日差しの下、厚い外套を纏った女はじっとを空を見上げて流れていく雲へと目を向けていた。空高くまで聳え立つ雲はまるで人の世の争乱など思わせないほどゆっくりと、そして悠然と流れている。

「……時間とは限りある資産である。
 本当に至言とはこのことですね。
 悠長に怯えているから何一つ成せぬままモノに成り代わる」

その雲を眺めながらぽつりと呟いた女は小さく首を振ると視線を自らの高さへと戻し、中庭の中心ほどにある噴水へと歩み寄るとその縁へと腰掛ける。滾々としたその流れに指先を浸し、僅かな涼を納めながらその流れに溶けていく緋を何処か物憂げに見つめながらその指先を遊ばせ波を立て。その歩みや周囲の動きで飛び散った血に染まった足元も厚く長い外套に隠され、その場面を見ただけならまさか彼女が血生臭い場所から出てきた直後であり、ましてやその場所を検視してきた研究者とは殆どの物が気が付くことはないだろう。彼女自身極めて知名度が低いという事もあり、人と熱に疲れこっそりと逃げてきた姫の一人にすら見えるかもしれない。

「……とはいえ、最期に良い働きをしてくれました。」

数分の間ただ黙って噴水を波立てていた女の口からそんな小さな言葉が漏れる。殆ど無表情で、物憂げにすら見えるその表情をよく見ればわずかに弧を描く口元。それを隠すように片手で覆うと女はゆっくりと目を閉じ風と、そして流れる水の音に耳を傾ける。

マハシャ >   
「おおよそ条件は揃いましたか。
 いくつかルートは考えておりましたが、まぁ最善策とは言えませんがこんな所でしょう。
 人間には不幸か、貧乏か、病気が必要ですものね。でないと人間はすぐに思いあがる。
 今回良い薬になったのではないでしょうか。
 ……最も?人間が最も愚かになるのは正義と恐怖を得た時ですが」

お陰で随分と動きやすくなると女は上機嫌に嗤う。数日前まで曲がりなりにも協力関係にあったものが骸になったとからといってそれを悼んで悲しむような素振りもなく単純に欠けた駒として換算する女の思考は既に次の段階をいかに運ぶか、といった思考へと飛んでいた。

「さてさて、これで自身に刃が届かぬと高をくくっていた自称穏健派の方々はどのように踊ってくださるのでしょう。
 安全ではありませんよ?ここもまた戦場。鋼だけが喉を食い破るものでもないのですよ」

恐怖と正義に駆られた人間は誘導しやすい。それが表向き正当なものであればある程歯止めがきかず、そして些細な事が切欠になりうる。例え後ろ暗いものが無いと思っているものであっても、恐怖がその判断を鈍らせ疑心と保身へと駆り立てるのだ。その感情をそっと後押ししてやれば後は勝手に坂道を転がっていく。

「さぁ、殺し合ってくださいまし。ヒトもマモノも。
 存分に殺し合って殺し合って、そうして淘汰を繰り返して……
 正気も狂気も煮込んで溶かし合ってしまいましょう。
 下らないモノはぜぇんぶ過去において、新しいワタシタチを始めましょう」

誰に聞かせるでもなくそう呟いた女はゆっくりとその眼を開き、再び空を見上げる。平和そのものといった調子で降り注ぐ灼熱の日差しを吸い込んだようにその朱い紅い瞳は、お伽噺の竜の様に煌々と燃え輝いていた。

ご案内:「王都マグメール 王城」からマハシャさんが去りました。
ご案内:「セレネル・プライベートビーチ【海の庭】」にヴィルヘルミナさんが現れました。
ご案内:「セレネル・プライベートビーチ【海の庭】」にイェンさんが現れました。
ヴィルヘルミナ > 「あら、勘が鋭くなってるわね?ふふ…」

イェンのジト目に、ヴィルヘルミナは悪戯気な笑みで応える。
素直にこちらから押し倒しても彼女は受け入れるだろうが、
たまには趣向を変えて彼女の方から押し倒させたい。
そんな伯爵令嬢のワガママ心であった。

「んっ……」

そして、彼女が啄むように口付けてくればそれを大人しく受ける。
己の柔らかな唇を、唇で弄ぶイェンのするがままに任せ、
彼女の紫水晶がこちらを見つめてくれば、紅の瞳が挑発するように見つめ返す。

「んっ!ふ…んちゅ…れる……」

身体をレジャーシートに押し倒され、本格的な口付けが始まる。
イェンの舌が口内に入り込めば、ヴィルヘルミナの舌はその裏面を誘い込むように撫で。
屋台で売っていた果物のジュースの味と、ほのかな塩気がイェンの舌に感じられるだろう。

「ちゅ…れる…♡んむっ…♡」

唾液を混ぜ合うような熱烈な口付けを続けながら、
ヴィルヘルミナは徐に右手を己の胸元に。
イェンのそれと水着越しに重ね合うそれは、早くも先端が硬くなりつつある。
ヴィルヘルミナはイェンの乳房と己のそれとの隙間に指先を差し込むと、
己の水着の縁に指をかけ、ゆっくりと横にずらしていく。
そして、誘うように片乳だけ、その桃色の乳首を見せびらかすだろう。

イェン > 「んちゅる…♡ ちゅむっ♡ ちゅっ♡ ちゅるる…っ♡ れるぅ…っ♡」

(異性の物とはまるで違う、同性ならではの柔らかく繊細な唇の感触。舐め啜り、塗りつける唾液は果実水の甘さを僅かに残してはいるものの、人肌の温さはそれが貴族令嬢の体液であると実感させて酷くいやらしい気持ちを湧き上がらせた。自然、重ね合わせた唇は一層の密着を求めて角度を変え、乱れ、熱を帯びる吐息の合間に粘着質に絡み合う卑猥な水音を響かせる。同性のクラスメイトの舌に口腔粘膜を舐め回される妖しい喜悦と、ぐちゃぐちゃに混ざり合う二人分の唾液の味わいに沈溺する中、イェンの手の平が貴族令嬢の誘いによって彼女の豊乳と接触する。ワイヤーやカップの硬さの存在しない、薄布一枚隔てただけの柔らかさ。その先端は既に硬く膨らんでいて、イェンは半ば無意識のまま柔肉に指先を沈めてたわわな丸みを歪ませていた。)

「………っぷぁ♡ はあ…っ♡ はあ…っ♡ ふふ、自分から水着をずらして、ここも味見してほしいという事ですか?♡」

(彼女が自ら片乳の覆いをずらした事に気付けば、北方からの留学生は長々と続けられていたディープキスを中断させて顔を上げ、目弾きに彩られた紫瞳で尖りきった乳首のピンクを確認する。そうして唇のつながりを解いても未だ互いの呼気を嗅ぎ取れる程の至近距離から紅潮した美貌で友人の顔を見下ろして、ほんの僅かに真一文字に引き結んでいた唇の端をほころばせると)

「―――――んちゅっ♡ ちゅむっ♡ ちゅぅぅぅっ♡ ちゅぱっ♡ れるっ♡ れるれるれるちゅるるる…っ♡」

(細めた双眸でじっと彼女の表情を見つめたまま顔の位置をゆっくり下げて、貴族令嬢に見せつける様に桜色の唇を開くと、そのまま性的興奮を示して尖る豊乳の先端に吸い付いた。ふにっ、ふにゅっと繊手で柔らかく乳房を揉みほぐし、活性化した血流で張りをます肉鞠の先端を尖らせた舌先で舐め回す。しばらく合わぬうちにキスの仕方も乳房への愛撫も上達したのは、イェンの百合性癖が開花した事と、ルームメイトとの爛れた日常へのブレーキが大いに緩みつつあるからこそ。)