2023/08/22 のログ
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ご案内:「魔族の国・鎧都市グレイゼル」にネヴェドさんが現れました。
ネヴェド >  
魔族の国、王国領との境界…タナールの砦に近い場所
城塞を築いた軍事都市グレイゼル

現在ネヴェドの主たる魔王ラストが治める街でもある
そんな街の、領主の館にて───

「───………」

館の一室にて、目を覚ます
ぼんやりとした眼を薄く開き、天蓋つきの豪華なダブルベッドから半身を起こす

一糸纏わぬ姿、忠誠を誓った存在は…隣には、いない

「……もう出かけられた、か…?」

小さくそう呟くとベッドから降り、窓のカーテンを開く
陽は高くとも薄暗い、鎧都市グレイゼルの昼間の街並みが目の前に広がる

ネヴェド >  
タナールにでも出兵したか
あるいは街に出たか
どちらにしても、今この部屋には自分の身一人

妙に気怠げな肉体を動かし、ベッドへと戻る
食事は…まだ取ろうという気にならない
あまり怠惰に過ごしたいほうではないものの、どこかそういう気分の時もある

ぽす、と再びベッドへと横になる

「───……」

俯せになればシーツから香ろうものは我が主の残り香
否応なく、主との密事の記憶が蘇り……

「~~~~~」

一人、ベッドの上で悶えていた

ネヴェド >  
己を抱く主の貌を、
我が身を寄せる逞しき腕を
力強く圧し潰すかの屈強な肉体を
そして、雄々しき───

「………っ」

思い出すと僅かに頬が紅潮する
顔に熱を感じ、シーツへど埋めても余計に強く、香るだけ

──自然と、手が自らの股座へと伸びて

「…、っ…は……ッ」

つぷ、と細く長い指が肉色の花弁に埋まる
指先に感じる熱さと、絡みつくぬるりとした液体

「……♡」

そのまま、自慰に耽り始めてしまう

ご案内:「魔族の国・鎧都市グレイゼル」にラストさんが現れました。
ラスト > (部屋に近付く、従者の気配に一人身を起こし
隣で眠る女を、起こしてやるなと制してから、部屋を出た
其れから、大分時間が経つ。 既に女も起きては居るだろう。
まだ眠って居たなら――其れは其れで、其の原因は自らに在るのだが

裸足で出向いた為、靴音は響かぬまま、静かに進む廊下
部屋の前、扉を開こうとした其の刹那に、ふと
一度、動きを止めた。)

「………………。」

(静寂に、僅か混ざる、甘い声音。
僅かに拓いた扉の隙間から、漏れ出すのは確かに、女の声
ゆっくりと、音を立てぬ様に扉を開き、部屋の中へと踏み入る
寝台の上、自らを慰める女は、果たして気付くか如何か
気付かぬ様なら、其の儘、暫し様子を眺めて居よう
何処まで溺れ、没頭し始めるのかを、見守る様に

――其の痴態を、鑑賞する権利は、己に在るのだから)。

ネヴェド >  
「は…ッ、あッ──……」

自らの豊満な乳房、その先端を指先で捉え、強く、痛いくらいに抓りあげる…
少しずつ、行為に火が入り、秘部に沈み込む指も増え──淫靡な水音を響かせる

「ぁふ…ッ♡ あッ♡ ラスト、様…ッッ♡♡」

呼気荒く、熱に熔けた声で名を呼びながら、自慰行為はより深く、深く

「ッ、ふ…っ ────ッ♡」

ぷしゅ…ッ♡と潮を散らしながら、ピリオドを迎える

「っ…はぁ…♡ は…っ…」

ぬる…と糸を引く自らの指をとろんとした眼で眺め、荒くなった呼吸にゆさりと胸を上下させながら、仰向けに転がる───

そこで、自らを見守る視線に、漸く女は気づいた

「!!?」

普段の女の表情からはともすれば考えられぬ程、その眼を丸くし狼狽する様相で、飛び起きるようにベッドの上へと座り込んで

「ラスト様?! いい一体何時お戻りに……」

ラスト > (――淫蕩な光景であったろう。
雄であれば惹かれぬ筈も無い、蠱惑的な肢体
女が眠りに落ちる前、自らこそが散々に愛でたであろう乳房を
或いは其の秘裂を、自信の指で嬲り、慰撫し、快楽を貪る

所々で零れ落ちる自らの名こそが、女が、何者に其の魂を捧げて居るかを示す物
其の内に、絶頂を迎えたらしき飛沫が寝台へと零れ落ち、女が、くたりと弛緩するなら
身を起こし、此方へと視線を向けた其の瞬間――喉奥を鳴らして、笑って見せよう。)

「――――そうだな…、……御前の指が、下に潜り込んだ辺りか。
何をして居るかと思えば…、……アレでは物足りなかったか、ネヴェド。」

(ゆっくりと、歩みを進めては、女の傍へと。
座り込んだ女の顔を覗き込み、勿論戯言だが、問い掛けたなら
其の頬を指先で撫ぜ、目元に掛かる髪糸を後ろへ流し。)

「――足りないなら、満たして遣る以外に選択肢は無い、な。」

(囁き掛ける言葉、其の耳元に触れさせながら。
外套を落とし、再び、自らの裸身を女の目前に晒して

――女の首筋に、顔を寄せる。 肌へと唇を落とし、柔く歯を立て
寝台の上へ、其の身体を組み敷こうとする、か)。

ネヴェド >  
なんともバツの悪そうな顔でベッドの上に鎮座する女
まさかまさか、このような痴態を目に入れられてしまうとは──
耳に届くは嗤い声
滑稽であっただろうか、それとも呆れられての嘲笑か
落ち着かぬ様々な考えが浮かんでは巡り消える内に、我が主は自らの側へと歩み寄っていた

「っ…物足りないなどと、滅相も……」

寝台の残り香に発情してしまった、などと口にして良いものか
覗き込まれる、翠玉の瞳はゆらゆらと、余韻と困惑に揺れて

そんな視線の先、外套が脱ぎ払われ、屈強な雄の裸身が顕にされる
闘争を形にしたような、隆々とした筋骨の溢れる、傷ひとつのない肉体
思わず見惚れるように視線を注ぎ、息を呑んでしまう

しかしそんなうちに、首筋に牙を立てられ、小さく声を漏らす
そのまま、後ろへと倒されるようにして柔らかなベッドへと、女の肢体が沈む

「──お、御身にて満たして頂けるのであれば、吝かでは御座いません…」

たわわに実る胸の奥、高鳴る音
それが先程の狼狽を経て、妙に音高く感じてしまう

ラスト > 「―――……なら、何故だ?」

(――少しばかり意地悪く、問う。
物足りなかったと言うのでなければ、何故――何に、煽られたのか
問うて、そして、再び顔を上げれば、女の眼を覗こう
戦いに置いては、獣の如き双眸が――何処か矢張り、嗤って居る
嘲笑ではあるまい。 ただ、この女が、そうしていた事実が、面白いだけだ。)

「…………そうか、なら。」

(判って居る。 この女ならば、己を拒む事は無いだろう
だが、己が聞きたかった応えとは、少々違う。 ――故に。
女の身を抱え、寝台の上、互いの上下をくるりと反転させる
己が下に、女が上に。 其の上で、女の頭を、己が胸板へと抱き招けば

――寝台に残った香、その源が、感じられよう。
女の理性を狂わせ、その思考を甘く染めた、己が気配を。
額へと口付けを落とし、柔く腰を引き寄せては、其の下胎へと
あれだけ、この雌を穢し抜いたはずだと言うのに
まるで猛りを衰えさせず、変わらぬ熱を帯びる雄を、触れさせ)。

ネヴェド >  
何故と問われれば眼を反らすようにして頬を染める
自慰に耽り、主の接近にすら気づかないなぞ恥ずべきこと
こんなに愉しげに嗤う主を珍しくも感じつつも、その身に組み敷かれ、抱かれて

「───っ…」

厚く、逞しき胸板へと誘われる
屈強、という言葉の良く似合う、鋼のような肉体

「──ラスト、様」

熱っぽくその名を呼び、その手指を胸板へと触れさせる
戦場において鍛え上げれた力溢るる肉体へと、紅い舌を這わせはじめる
鼻孔を犯す、主の──雄の香り
残り香でさえその身を灼いた、それが芳しく脳髄を蕩けさせ…より美味な雌へと自身を変えてゆく

柔らかな腹に触れる雄々しき威容にもまた、もう片方の手を伸ばし触れれば、その大きさと熱を十分に感じ取り…

ラスト > 「正直に言え。 ……笑わん、其れに凡そは察して居る。
ただ、御前の唇から聞き出したいだけだ。」

(――まるで、機構のような女だと思って居た。
王冠と言う、設定された役割のままに行動し、思考する女であると
だが、実際にこの女と出会ってから、其の印象は変わった
何も変わらぬ。 王冠と言う役割に縛られながらも、その本質には
確かな、女としての、ネヴェドと言う個人が隠れている

其れが、こうして時折現れるのが――どうにも、愉快なのだ。)

「―――……言え、云えば、貫いてやる。
指では足りんだろう。 ……其れとも、王冠以外の御前は、俺には見せたくないか。」

(女の指先に、熱塊を緩やかに擦り付ける。
言え、と、促しながら。 其の目元に、唇を滑らせ、柔く愛で
そして其の先端を、女の指先から遠ざけて行けば。

――蜜に濡れた秘裂へ、其の先端だけを浅く沈ませる。
もし女が、言葉を紡げば。 ――指とは比較にならぬ、其の威容が
胎を、穏やかに、埋め尽くして行く事になろう)。

ネヴェド >  
「其れ、は───」

頬に熱が灯る
羞恥、という感情が沸き立つことは初めてではない
しかしながら、我が主にまっすぐに問われ、言えと命じられると…余計に熱が高まってゆく

「──端ないとは、承知しています。が…その……
 ら、ラスト様の、残り香を、感じてしまい………」

顔は主の胸元に埋める
自分で見ずとも理解る
熟れた林檎のように赤くなっているに違いないと

それを聞いて主がどう思うのか
浅ましい雌と、あるいは色狂いとでも思われるか
浅く沈む肉槍の熱を確かに感じ、秘部からとろとろと、涎を溢してしまう様ではその否定も口にはし難く──

ラスト > (――沈黙が、女が喋るまでは支配する。
視線が合わなくなり、次第に俯く其の様子を眺めれば
程無くして、漸く白状される、其の理由
――口端を軽く釣り上げた、が、声にはせぬ。

俯いて仕舞った女の、其の額へとまた、口付けを落とした後で
其の後頭部を掌で支え、髪糸へと指を通しながら。
くしゃりと、撫ぜて。)

「――――……相変わらず…可愛げのある女だ。
始めの印象とは大違いだな。 ……いや、其れは其れで、愛で甲斐が在る。」

(――緩やかに腰が押し進められて行く。
秘裂を割り、熱塊が女の奥深くへと押し込まれ、淡い絶頂に焙られた肉を焦がす。
もう、幾度も刻み込んだ雄の形は、女の胎を既に、覚え尽くして居よう
緩やかな挿入だけでも、抽挿だけでも、潜む弱みを掻き乱し
奥底へと、鈴口を突き立てるだけで、腰から駆け登る様な快楽を、女の脳髄へと弾けさせる

己が貪るのではない。 女へと、貪らせて遣る様な、繋がりを与えれば
胎奥を捏ね、女の発情をより、強く煽り立てて行く。)

「―――……御前が、俺を慕う言葉を聞いて、嗤う物か。
……顔を上げろ。 今の御前を、俺に見せろ。」

(その羞恥も感情も全てを――寄越せ、と。
貪欲なればこそ、女の全てを、奪い去ると宣言したからこそ
己に隠し、潜ませるなと、命じるのだ)。

ネヴェド >  
始めの印象───女は空虚で、高圧的であっただろう
其れは主を亡くし、次の自身の所有者を見定める為が故
在る意味では魔王の戴冠としての女の本質の姿だった筈

一転
今、主と定めた雄に身を寄せ、熔けた顔をしているのは
主たる者に全てを捧げ心酔する、女としての姿
それもある意味では機能として取れる
但し、そこに確かに感情の色が混ざっているという点が異なるか

「ラスト、様───」

雄々しき主に抱かれる悦びが身を灼き、胎を痺れさせる
既に熱に融けた秘部を穿ち、肉槍が奥底を穿てば、女は名を呼び、それだけで果ててしまう
びく、びくんっとその身を、四肢の末端に至るまでを跳ねさせる
下胎が歓喜に満たされ、その先端にキスを落とすように吸い付いて、吐精を促す
既に所有者たる雄の形に整えられている膣内は、犯す雄自身にとっても何度も犯し抜いて尚飽きぬ快感を与え

「っ、……」

顔をあげろ、と命じられれ、赤く紅潮した貌をあげる
肉槍を突きこまれ、達してしまったばかりの顔でもある、その瞳は熱に揺らめき、蕩けた雌の視線をラストへと向ける

「──お、許しを、我が主。
 …もう、我慢できそうに、ありません…♡」

乱れた呼気、途切れ途切れにそう宣うと、自らくびれた腰をくねらせ、主の雄自身を貪るように──

ラスト > 「――――……そうだ、其れで良い。
俺が全てを奪う様に…、……御前も、全てを望んで見せろ。」

(従うだけでは、何が変わろうか。 従者だけならば、他にも無数に居る。
王冠を王冠足らしめるのは、其の肩書だけでは無い
己と同様に、己に染まった王冠であるならば――欲深く在れば良いのだ
本能のままに――感情の、儘に

漸く、擡げられた紅い顔に、頷いて見せる
顔を寄せ、女の言葉全てを肯定すれば、口付けを重ね
絶頂したばかりの胎を自らもまた、突き上げ、追い詰めては。)

「―――……我慢しろと、誰が命じた?
……赦して遣る。 ……貪れ。 溺れ果てろ、王冠としてだけでなく…雌として、な。」

(――女の揺れ動く腰の動きに、律動が噛み合う。
一方的では無い、互いが、互いに貪り合う様に熱塊を叩き付ければ
拉げる子宮孔が、一晩の間を置いて再び、抉じ開けられ始めるか

片腕が背を抱き、もう片方の掌が乳房を捕らえれば、指を沈ませる
真を捏ね、根元から搾り上げる様にして刺激を送り
其の先端に乗せた指で、尖りを柔く押し潰せば
再び、其の身を絶頂にまで追い詰め――尚も、其の、先へ
絶頂する胎を、休ませる事無く抉り続けながら、立て続けに追い詰めれば

口付けの合間に、命じるのだ。 ――止まるな、と)。

ネヴェド >  
「…宜しいので…?
 ラスト様の、想う以上に──欲に満ちた、女、かも、しれません、が…♡」

己を貪れ、と
主に溺れろ、と
赦しを得られたなら、一匹の雌となることに最早抵抗はなく
逞しきその御身に存分に自身を重ねて

唇を啄み、舌を伸ばして絡め──、豊かな乳房をその厚い胸板に押し付け拉げさせて
胎内、膣全体が包み込むように吸い付き、突き上げられる律動に合わせ、腰をくねらせ、落とす──
獣欲を満たすにも似た、激しさを増してゆく媾合

「あふ、はっ♡ ひあっ♡ あッ♡ ラス、ト、様…ッ♡」

言葉と嬌声の比率は逆転し、恥じることなく主の上で肉体を跳ねさせる
主の手指に捉えられ肉毬が歪められればより甘く鳴き、固く尖る先端も心地よい感触をその指に返して
部屋に満ちる淫靡な水音と共に溶け合うようにより深く身体を重ね合わせ、断続的に何度も、何度も最愛の上にて絶頂を迎えながら、その時を待つ──

ラスト > 「其れが如何した?
……其れが適わずして、王冠の甲斐も無いだろう
其れを叶えずして…、……王を、名乗れるのか?」

(其れほどに狭量な王を、御前は望むのかと
言葉を返しながら、幾度も其の胎を突き崩し、熱に変える
そうして――ふと、思うのだ。 己が、この女に――王冠に求めて居た事が
今では、随分と変わって来ている、とも

次第に、胎へと減り込んで行く熱塊の先が、肉の輪を抉じ開けて奥を塞ぐ
自らの形に添わせ、絡み付く様な子袋を、深く、深く、自らで満たしては
きっと、女が鮮烈に果てを迎えた其の刹那に――歓喜は、与えられる
下胎に描かれた紋様が、一瞬で歪み。 胎がなだらかに膨れ上がる程
脈動する熱塊から噴き上がる熱は、子宮を満たし、脳髄をも共に染め抜いて――)

「―――――………忘れるな…。
……俺は、御前の最後の主だと。 ……御前の全てを、奪う者だとな。
……、…孕め、ネヴェド。 ……其れを、何時か…叶えてやる。」

(終わらぬ、永遠にも思える吐精の勢いは確かに
雌を、孕ませんとする雄の意思、其の物では在ろう
まだ、律動は留めぬまま、噴き上がる其の勢いを、女の奥底へと押し付けて遣りながら
そう在れと、命じ続けるのだ。 女の在り方を、縛られた王冠と言う役割の、己が気に入らぬ其の形を
己が望む形へとゆがめ、変えてやる、為に)。

ネヴェド >  
「───、いいえ、我が王」

浅ましい雌であると思われたくない
そう思い口にしたが、それは杞憂だと直ぐに理解る
この王は、ネヴェドという雌の全てを受け入れるに足る器を既に揃えている
其れ、どころか───

「お子が、欲しいので、御座います、か…♡ ひぁ、っ♡ はっ…♡ ───ッ♡♡」

腹の奥底、子袋に勢いよく熱が叩きつけられる
衝撃と、快楽に下胎が灼かれ、指先までを震わせて達してしまう

───女は不滅の存在、故に子を為す必要がない。
しかしそれは魔王が戴くべき宝冠としての役割のもの
そうではなく、一匹の雌として役割がそれを上回り、変わってゆけるのならば───

「は、…っ……♡」

余韻の熱に蕩け、その身を雄々しき肉体に重ね預ける

「──私の全ては既に捧げた身…。
 望まれるのであれば、この胎に子も宿しましょう。…私も、何時か」

変化は、既に感じている
感情の揺らぎやその発露は、明らかに以前よりも
それは王冠の役割には本来不要なもの…明確な変化だった
で、あれば…この腹の奥底に、生命を宿すこともいずれ出来るだろう
何時か叶えてやる、という言葉に応えるべく、自らも何時か、必ずと

「一匹の雌として、ラスト様という雄の番に置かせてくださいませ…♡ラスト様…♪」

強請るような唇を重ね、まるで人の子のように互いを感じ合おうとしていた

ラスト > 「―――……王冠としての貴様を否定はしない。
冠を頂く王が変わるなら、子を宿し、血を継ぐ事は不要だからな。
だが…俺から、貴様が離れる可能性なぞ、考える必要は無い。
……貴様を戒める其の鎖は、俺には、不要だ。」

(王冠が、其れを手放さぬのなら。
其の時はきっと、己が其の程度の王でしか無かったと言う事だ
だが、王冠が。 ……否、一人の女が、もし、其れを受け入れるなら
己は、其の望みを適えるだろう。 ――何時か、必ず。

熱量で女の胎を灼きながら、交わす言葉は
かつて、初めて邂逅した其の時から鑑みれば――純粋な雄と、雌の其れに近い
王冠と王では無い、ただ、一つの番の様に。
口付けを交し、緩やかに舌を絡めれば、ぐずぐずに女の子袋を突き崩す
吐精が終わっても尚、其処に、種を根付かせんとする様に。)

「………貴様が何処に居ようと、俺からは逃れられん。
……離れるな。 ……俺の傍らから、な。 ……王冠だけでは…物足りんらしい。」

(己は、もう。 この雌を、望んで居るのだから。
今度は再び、女を寝台へと組み敷く。 先とは異なり、己が身を預けながら。
女の手を取り、指を絡めて寝台へと縫い留めれば、再び腰を揺らす
王が、従える者を貪り、従属させ、奉仕させるのとは、きっと異なる
人と変わらぬ。 求めあうが故の、甘やかな身体の重ね方は

――愛情、と呼ばれるものであると。 気付くにはまだ、萌芽の様な物であったが)。

ネヴェド >  
「王冠だけで、不足…とは」

此れまで多くの所有者がこの宝冠を戴いてきた
冠に固執するもの
冠を手に入れ満足するもの
冠を戴くことに畏怖を覚えるもの
数在れど、冠だけでは足りぬという者は…過去を振り返っても居らず

「欲深い、ことで、御座いますね」

腹の奥に渦巻く熱が声を上擦らせる
再び寝台へと組み敷かれ、その大きな体躯に覆い被されるようにして律動が始まる

「……では、お言葉に甘え…お側に───」

求められるだけの存在だった己の変化が、心地よい
雄と雌という点に置いて、ある意味で対等であるとすら感じる
この魔族の雄に最初に感じた淡い期待は、少しずつ形を為し、現実味を帯びてくる

そう、いずれ
我々には時間は無限に在る
情交に溺れる中、互いの存在を確かに感じながら──いずれ、違う景色が共に見えるのだろうと
やがては日が落ち、グレイゼルの一夜が更けてゆく──、

ご案内:「魔族の国・鎧都市グレイゼル」からネヴェドさんが去りました。
ご案内:「魔族の国・鎧都市グレイゼル」からラストさんが去りました。