2025/04/06 のログ
ボルフライ > 「ああ、無意味無意味…
赤子の手をひねると言う言葉があるらしいぞ、まさにこういうことだな」

脚を圧し折られたくらいでは心は折れぬ。
いや、正確にはとっくにこの鬼の心は折れている。
ただただ恐怖により必死に足掻いているだけだ、逃げるという選択肢が浮かばないというのが哀れと言うべきか。

すかさず放たれる爪撃の一撃。
それが男に届くことは無く、その前に男のただの拳が鬼の腹にめり込むようにして直撃し、その重たいはずの身体を弾き飛ばしてしまうのだ。
数十メートルは吹き飛ばされる鬼の身体。
地面を抉り、岩や木々を砕きながら跳ばされ落ちたその身体、起き上がろうと視線を上に向けたときには、男が女を冷たく見下ろしていただろう。

勝てない、また玩具にされる…そういった思考が巡ってくることで、ようやく恐怖という感情を理解し始めるのか、それともこれから起こる出来事で理解させられるのか。
男にとってのお楽しみはまだこれからなのだ。

ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」からボルフライさんが去りました。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」から宿儺さんが去りました。