2025/03/08 のログ
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ご案内:「タナール砦」に宿儺さんが現れました。
宿儺 >  
戦火が天を焦がす砦の中央。
人間と魔族の衝突が起こっている筈の戦場───。

「クク…、もう勇み来る(つわもの)はおらぬのか?」

その場にて、人間と魔物、そのどちらをも相手どり暴れる者が一人。
遠目に見れば細身にも見えよう肢体。鬼の姫としての華奢さと豊満さを身影に遺した肉体には浅くない傷痕が刻まれ、
鋭く彫り込まれた陰影の筋骨は以前よりも、死闘の中で練り上げられ、より強靭な戦闘形態の肉体となり。

傷を追って尚、闘争心をまるで失う様子のない…どころか、むしろより凶暴さを増してゆく様、
一目に生物強者として理解る鬼を相手に挑む者は最早その場には、双方共に撤退の匂いを醸し出していた。

「やれやれ、戦場に繰り出しこの程度では、山で火竜と戯れておったほうがよほど遊戯となろうな」

気後れした者が尻を捲る様を眺め、両腕に滴る赤を振り払い、屍を積み上げた鬼は嘲笑う。

宿儺 >  
女鬼の周囲に野晒しとなった屍のそれぞれはすべてが雑兵と呼べるものではない。
鬼に手傷を手向け散った強者もまた、その中には含まれている。

──故にこそ。
闘争に血湧き、肉踊るかの様に。
天焦がす戦火に照らされた女鬼の浅黒の体躯は死闘の歓喜に震え、肉が滾り張り詰める。
ぎちりと締り深く彫り映える堅牢な肉の鎧が、その表面を傷つけられようと刃を深くは通さず、
鬼の辺りには屍だけなく折れた刀剣や槍すらも転がっていた。

其れでも未だ。
内に灯った死戦への炎は鎮まらず、強者の訪れを求める。

「折角の熱、薄ら冷やしてくれるなよ」

嘲笑う鬼の眼前には、向かい来る魔物の一団。
豚鬼(オーク)、巨鬼(オーガ)、単眼巨人(サイクロプス)──、そのどれもが屈強。
此処にきて、小細工を弄する様な敵でないのは女にとっても実に嬉しきこと。

戦い、それも純粋な力比べを最も好む鬼はその獰猛な笑みを深め、巨躯の魔物を迎え撃たんと躍り出た。

ご案内:「タナール砦」から宿儺さんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にアンネマリー・エミリア・シュルツさんが現れました。
アンネマリー・エミリア・シュルツ > シュルツ伯爵として、手勢を率いて到着。

「それでは将軍、お約束通り搬入しておきますわ。」

大規模な軍勢を保有しないシュルツ伯爵のここでの役割は補給物資の搬入。
王国内外で集めた兵糧、武器、マジックアイテムの類を王国軍や他の貴族の求めに応じて運ぶこと。

役目を終えたシュルツ伯爵は久方ぶりに訪れた砦内を見て回る。
主な目的は捕虜が閉じ込められている牢屋だ。

有用そうな人物であれば買い取るし、最悪死体でも戦力にすることができる。

それに、ここでは捕虜になにをしても誰も気に留めない。

「さて、今日はなにか面白いことないかしら♪」