2024/12/05 のログ
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ご案内:「タナール砦 工房」に布都さんが現れました。
布都 >  
 タナール砦に設置されている工房。
 本来は、軍所属の鍛冶師が其処で鎚を振るい、武器を、鎧を修繕したり作り上げている場所。
 しかし、本来王国所属ではない刀鍛冶が其処で鎚を振るう。
 理由としては、王国所属の鍛冶師が動けない事。
 そして、所属している冒険者ギルドを通して鍛冶師に、布都に依頼が入った事。
 其の二点を持って、鍛冶師は、この場所で鎚を振るう事となった。

 そして、致命的な点は、この鍛冶師には、頓着が一切なかった。
 詰まるところ、今鎚を振るい鉄を打ち、武器を作り、鎧を修繕しているのだが。

 外の戦況など、一切気にすることなく作業をしているのだ

 故に、いま、タナール砦をどちらが占拠しているのか。
 誰に武器が渡っているのか。
 それらを、一歳顧みず。

 鍛冶師は全力と全身全霊を以て、鉄を打つ。
 この鍛冶師の作る武器は、最低で鉄を斬り得る武器だ、特に刀であれば、素人でも、の業物。


 只、唯、全霊を持ち、鉄を、鎚で打ち、その音が工房の中に響き渡る。

布都 >  
 金属を打ち付ける音、鍛冶師からすれば、あまり面白い仕事ではない。
 しかし、食べていくには金が必要で、今は未だ、自給自足には足りない状態。
 だから、と出稼ぎをしている、こういう場所は、自分本来得意とする武器ではないが、それでも、仕事は仕事だし。
 自分が普段打たない武器は知見となり、経験となる。
 此方の剣も、短剣なども、自分の得意とする刀からすれば面白い構造だと思える。

 切り裂くのではなく、叩き潰す武器に思える、切れ味は二の次の武器と言う感じだろうか。
 それならば、普通に棍棒や鉄根等の方がいいのではないか、と思う。
 短剣の方は、強度が高く、自分達の使う小太刀や匕首と比べて使いやすいかもしれない。

 鉄を叩いて、研いで。
 鎧に関しても、防御力重視の鉄の鎧、重さが凄い。
 自分の国のような胴丸の様に、竹などで作られてない、機動性には悖る。
 魔法を使って……と言う所が基本なのだろう。
 嫌々来てはいるが……。

「中々に、面白れぇじゃねぇか。」

 くくく、と唇を吊り上げて、感想を零す鍛冶師。
 これだから、鍛冶は良いと、独り言ちる。