2024/08/15 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > タナール砦、今現在は人類が確保している状態。
時間は昼間であり、兵士や傭兵が沢山いる状態。
この時間は、魔族の動きは活発でもなく、妖魔の襲撃も散見的な状態でもある。
そんな時間、少年兵は一人砦の中を歩いていた。
王国兵士として、唯々、怠惰に居る訳ではない、見回りと言う物は必要だから、だ。
それも、本来見回りをするべき兵士がサボっていて、見回りが居ないという体たらくでもある。
休憩時間という訳でもあるが、大事な任務でもあるし、さらに言うならば、休憩時間一人で座っていても退屈だ。
少年的には、こういう見回り自体は、休憩と大差なく、他の兵士たちの活動が見れるから好みでもある。
そう言った理由から、砦の中を歩いていた。

蒼い全身鎧を身に纏った兵士、石畳を踏みしめるたびに、こつり、コツり、と音がするも。
他の兵士達や傭兵たちの喧騒にかき消されていくのだ。
なので、唯々、少年は一人その喧騒を見守りながら、砦を進んでいるという状態になる。

ゼロ > 「――――」

そう言えばと、思い出す。
第七師団に入る前は、王城の廊下で、歩いていたなぁ、と。
その時も、只歩く、ではなく、王城の見回りだった。
見回りとか、見張りとか、そういう仕事が多いのは、やはり人気がないから、なのだろうか。
よくよく考えなくても、兵士として、入り口を守る門番や見回りは、地味に見えてしまうかもしれない。
それがどれだけ大事な事かは、判っている筈だが。
兵士として考えるなら、遅い車族をぶっ斃す、そっちの方が見栄えは良いし、格好いいのだろう。
ゼロには、それが判らない。

見回りも。
戦闘も。
均しく兵士の仕事であり、そのどちらがいいとか、凄いとかは、ないのではないか、と言うのが考えだ。
魔族を見つけて殺すのも。
魔族を撃退して殺すのも。

何方も同じく、大事な事――――。
否。そもそも、どっちも同じく魔族を殺す、と言う事だ。

其処に違いはないじゃないか、と言うのが、ゼロの思考。

物思いにふけりながらも。
周囲への警戒は絶やさずに、足は食堂に付いた。

ゼロ > 流石に、昼間から襲撃は無いのだろう。
そして、仮面をかぶった全身鎧の兵士に声を掛けるような気得な奴もいないのだろう。
ぐるり、と砦の中を一周してしまったようだ。

特に、何もないことを確認をして。
そして、其の上で、交代の人員が来たことを確認したので。
少年は、引継ぎをして、去る事にした。

食堂での食事が、待っている―――

ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。