2024/08/14 のログ
ご案内:「タナール砦」にサマベルさんが現れました。
サマベル > 「呼んでいただいたのはありがたいですけれど、お相手様はどこにいけばお会いできるのかしら……?
宴会場所まで案内してくれればいいですのに、中に入れば分かるとおっしゃられてましたけれど……」

(今は人間側が占領している砦。
そこへ兵士の慰労という名の元に呼ばれた娼婦。
他にも何人かの御同業が呼ばれている筈なのだけれど、その姿も見えず。
砦の入り口にいた兵士に聞けば中に入れば分かると言われて取り敢えず、中を歩いて会場を探している)

「ええっと、こちらかしら?
何だか人の声と気配が致しますし……あら? これはこれは、うふふ、楽しそうですわね」

(人の声が聞こえてきた気がして、そちらへと向かい脚を勧めていけば聞こえてくる声。
宴会の賑わいのほかに熱っぽい喘ぎや高い嬌声、男女が交わっている音が聞こえてくればそちらへと向かい歩いていき。
そしてその声がはっきりと聞こえるところまで来れば目に入るのは、乱交会場と化した宴会場。
よくよく見れば人間の娼婦だけでなく、捕虜にした魔族の女性らしき姿も犯されていて。
その様子に楽しそうな笑みを浮かべれば、会場へと自分も脚を踏み入れていく)

サマベル > (手を伸ばしてくる男性からはひらひらと身を躱し、この砦を預かっていたらしいどこか高貴な雰囲気の女性魔族が犯されている輪へと加わって。
かたくなに快楽に抗っていたその魔族を快楽に堕とそうと、周りの男性陣と攻め立てていき、最後はその女性魔族を快楽に堕としてしまい、たっぷりとその場を楽しみつくして…………)

ご案内:「タナール砦」からサマベルさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 タナール砦 昼 天候は雨

 戦場は 正に雨と泥
 夏の匂いは其処にはない
 咽る土の匂い 鼻につく青い草の匂い
 鉄臭い血の匂い ツンと鼻腔にくる汗の匂い

 全部全部、それが生ぬるい雨と泥の匂いで流れていく。
 耳に聞こえる悲鳴と怒号 鉄と心が折れる音
 雨の濃さは時折変わる 濃ければ最早周囲以外の敵すらわからない
 剣を向けて来る者が敵だと掛かれば、味方を貫いていたことを苦にその場で首を搔っ切った
 そこの場で頑張れている理由があまりにも薄かった若い兵が、血沫を零して倒れる。
 現実に負けた姿を前にしても、周囲は目に留めない。

 ―――それはメイラも、同じだった。


   「―――■■ァ▬▬ア゛ア゛ァァ゛ァッッ!!「」


 黒い兜 立ち並ぶ外側に反りかえった乱杭歯の口元
 異形の女兜から発せられた声は兜の中で奮え、自身の耳すら冒してしまっているのでは
 そう思えてならない狂吠だった。

 雨の中濃さにばらつきがでる天候 砦はどちらが奪っていてどちらが奪い返そうとしているのか
 それが曖昧な程、周囲を“散らかし続けている”メイラの剣撃と剣風。

 力任せに握った鉄塊板のような特大剣級を振るい、真横に振い切るだけで
 腰から上が千切れ飛ぶように斬れた一体
 後から食い込んだまま横で くの字 に潰され、振い切る衝撃でやっと剣刃が体の中を伝わった一体。
 ぐるんっぐるんっぐるんっと上半身だけの側転宙返り。
 月の易が詰めこまれた皮を破って、その肉筒が解けた紐の塊のようにして散らばっていく。
 一種の蛸のエイリアンと思えてしまうようなシルエットという肉の残骸。
 そんな敵方の魔貌人体がいくつもいくつも目の前を陣取る。
 右へ左へ、振い続ける脚を運ぶ位置と剣を振るう角度は、考える前に体が動ききりながら
 怪力と鉄塊という二つを掛けた攻撃力に物を云わせ、雨の中で肉塊を増やし続けている。

 メイラの視界はもはや急所しか見ていない。
 その赤い瞳は、喉を 肝臓を 両手首を 両足の腿を
 どこを貫きどこを斬り落とせば死ぬるか知れている。 
 

メイラ・ダンタリオ >  
 一つの魔に対し複数の人間が襲い掛かることで
 罠に掛けることで 揺さぶることで 貶めることで成立する戦い
 その中で、一人黒い真銀に身を包み、一人で抱えるには確実に手に余る重量と身幅を振り回し
 人間で耐えられるはずが無い剣撃が魔にはどこまで通じるのか。

 純粋な魔人とはいかずとも、向こう側には人ではないと言うだけなら多くいる。
 魔国に出ずる者ら全てが敵 全てが純魔人とは限らない
 鬼や獅子人 蛇人に獣人 須らく相手にする為にブレンドされたメイラの体
 鉄塊のようなそれで、互いの一打一打が激しくぶつかり合う姿
 連続する鉄の轟音 雨降る中でその音だけが絶え間なく被さっていく。
 振るう度に剣の切っ先から水が曲線を描いて飛んでいく。
 互いの剣撃軌道を描く水飛沫 何度も描きながら、交差するように互いの剣の腰でぶつかり合うと
 まるではじけ飛んだかのように互いの剣身の水気が、無数の珠となって周囲にはじけ飛んだ。


   「―――すわ。」


 互いが、押し込もうと腰を踏みこんで鍔競り合う中で、向こう側の全てが憎いかのような憎悪満ちる声。
 声の端の後で、敵が両腕を振るわせ合って堪えているせいか、耳が拾おうとピンッと一本の神経が通ったように澄まされる。


   「―――邪魔だと言っているのですわぁああ゛あ゛あ゛っっ!!」


 喉から唸り声をあげる 力を込めているせいで奮われる声帯。
 剣に対し、重ねる部位から下 切子状に膨らんでいる柄頭がまるでメイスのように横合いから殴りつけるように
 隙間を開けた姿勢と共に、叩きこむような突進は肩から
 脇で両手に握り構えたショートソードを顎下 喉から突き込み、口内向こうに剣筋が見える貫通姿勢。


   「撃ち砕けッッ!!」


 発したトリガーワードと共に、剣身が鉄筒変じる鉄塊棒へ。
 砲口となった奥から迸る一つの爆したような魔導の音と一撃が頭蓋を弾け飛ばし、桃色の髄がバラバラとなって周囲に飛び散った。
 溜め打ちを必要としない発言のみの一声砲撃に対して
 喉から裂けて舌から上が千切れて飛んだ物体のみが倒れ伏す。

ご案内:「タナール砦」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。