2024/05/26 のログ
ご案内:「タナール砦」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 タナール砦内部 早朝前
 
 空は曇り 風の様子と遠くから察するに、近々嵐がくるらしい。
 嵐に乗じた戦が起こるかもしれない
 外に出づらい環境は魔性を増長させ、内部戦闘が勃発するやもしれずメイラは砦が王都側に渡っている現在でも
 まだこの環境に居た。
 アスピダのエイコーンと自由騎士、傭兵などで構成され盗賊の性質が薄れている
 停滞したあの環境よりも、余程空気がひりついているといえる。
 “アスピダに入らせろ病”を良く患い、同輩と目上に留められていた時期が懐かしくすらあると、思い出す。


   「―――ふん。」


 鼻息一つ、バシャリと今はタナール内に設けられている井戸の傍
 其処で大きな盥型と共に血塗れになっている兜と黒鎧を洗い流し終えたばかり
 黒真銀は錆びず、革のベルトによる繋ぎ目も腐らせるほどでなければ後は乾かすだけ。
 革鎧よりも整備は簡素なのは、定期的に王都に戻っては馴染の鍛冶師に着け枷させるタイミングが知れているせい。

 井戸から酌んだ水で、恥ずかし気もなく白いローブ姿一枚
 鎧下の黒の上下のパンツ姿ではないのは長い黒髪や体を洗う為だろう。
 希少な黒以外の色を纏った姿 水気纏うシルエットがあろうとも、それが同輩や部下 後輩
 それらに多少見られても問題は無いように血を洗い流し、垢を落としている。
 若しくは短い睡眠時間の中、多少の眠気を掃う目的もあるやもしれない。
 

   「全く、今だけはこの髪も黒真銀製であればと思いますわね。」


 長い黒髪は手間がかかる。
 乾かす行為ですら同じだろう。
 櫛と共に血脂を落とす為の石鹸質物 溶かし込んだ糊のような状態のそれを櫛に纏わせ
 根本から毛先まで 何度も梳っている様子。
 見た目からして手間がかかりそうなそれも、既に手慣れたものか。
 人と魔が混ざる髪 やはり人とは勝手が違うのか、メイラの手の動きに忠実に従っているかのよう。
 全身が良く濡れた姿 早朝前の空がもう明るい時間帯での水浴び。
 

ご案内:「タナール砦」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。