2023/12/14 のログ
ヨハンナ > 「……敵影は見えますか?」

しばしの激闘の後、ヨハンナは共に飛んでいた配下の騎士の一人に問う。
だが、答えが否なのはヨハンナにも分かり切っていた。もはや空を飛んでいる魔族は全滅している。
眼下でも、魔族の軍勢が敗走していくのが見える。よほど飛行戦力をあてにしていたらしい。

「…戦いも終わりのようですね。では、帰投する前に砦内で休養を取りましょう」

戦いで激しく体力を消耗するのは、人もヒッポグリフも同じ事。
休まなければ、アスピダ戦線に向かうこともかなわないだろう。
ヨハンナを先頭に、騎士達はゆっくりとタナール砦の内部に降下していった…。

ご案内:「タナール砦」からヨハンナさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にエミリーさんが現れました。
エミリー > 人と魔族の戦い
その結果生まれた血の河に死体の山
そんな惨状が目の前に広がる
遺体の回収をする余裕もなく両陣営が下がった時間
全身黒甲冑の巨体がローブを着た女の車椅子を押しながら戦場へと現れた

「ん~……たぁくさぁんだね~…」

くあぁ…と欠伸を漏らしながら女は杖をクルクルと頭上で回す
眼下に広がる死霊怨霊、目に映らない彼等を自身の元へ呼び寄せ始める

エミリー > 黒い風に見えてしまう程の死霊達
新鮮で、お互い殺し合った者達同士が居るお陰で負の感情も溢れんばかり
収穫量に満足した女はまた大きく欠伸を漏らす

「ふぁ…ぁ……たぁくさんあつまったねぇ…ごーさぁん…」

車椅子に深くもたれ黒甲冑に向けて声をかける
杖を回す手を止めても集まった死霊は散る事なく女の周りを漂い続ける
戦場の死霊を集め終えれば女は眠たげに瞼を擦った

ご案内:「タナール砦」からエミリーさんが去りました。