2023/12/13 のログ
ご案内:「タナール砦」にヨハンナさんが現れました。
ヨハンナ > 王国軍は現在アスピダの攻略に注力しているが、他の戦線をおろそかにしているわけではない。
ハデグ方面、シェンヤン帝国は不気味なほどに動きを見せないが、タナール方面の魔族はそうではない。
変わらぬ勢いで攻め込んできては、幾度もの攻防戦が発生する。
そして、王国が劣勢になれば、アスピダの攻略に当てられていた戦力から増援に割かれることもある。

「……突撃」

眼下に広がるタナール砦と、あちこちで起こる王国軍と魔族のぶつかり合いを見下ろしながら、
ヨハンナは静かに片手を上げる。
傍らの騎士が突撃のラッパを吹き、空を飛ぶヒッポグリフに跨った騎士達が一斉に急降下を始めた。
最初の狙いは、我が物顔で空を飛んでいた悪魔型の魔族の一団。

「……ッ!」

ぐんぐんと迫る標的、突然の奇襲に驚愕する魔族の顔。
ヨハンナの構えたランスの先端が勢い良くその魔族に突き刺さると、
彼女のヒッポグリフは翼を広げ、上昇に転じる。
空中重騎兵の突撃は、鷲の狩りのように優美だ。

「上空で再集結、再度突撃をかけます」

突き刺さった魔族の亡骸を振り落としながら、ヨハンナは配下の騎士達に命じる。
飛行可能な魔族や魔物は放っておけば王国軍に大損害を与えかねない。
彼女のヒッポグリフ騎兵はそれに対する貴重な対抗手段であった。