2023/10/27 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 今現在は、タナール砦はマグメール側が、占拠している状態。
占拠した、と言ってもたった今戦闘が終わった、と言う状態でもある。
駐留して居た魔族の軍を撃退し、彼等の最後の一兵が、判っている範囲で逃走した時分。ゼロは、最前線でもある北門に立っていた。
第七師団に応援要請が届き、救援に駆けつけて、魔族と戦った。
今回の魔族は、ゼロからしてみれば―――雑魚、と言って良いだろう、隊長クラスもいなければ、英雄クラスも、将軍クラスもいなかった。
それでも、元々の身体能力で言うなら、人類は圧倒的不利。
だからこそ、ゼロの様なコマを作る存在も出てくると言う物だが、それは今は考えなくても良い。

ただ、只。
今は魔族を追い払い、その戦後処理としての状態だ。
北門に立ち尽くすのは、戦闘以外でゼロの動けることは少ないし。
もしかすると、撤退はブラフで、再侵攻、若しくは、おびき寄せる罠かもしれない。
それを考えて、ゼロは槍を持ち、立ち尽くす。

夜闇の中でも、昼間のように見通す事の出来る仮面。
防御と癒しの魔術を込められて、絶えず傷を回復する鎧。
それらを身に纏った兵士は、静かに、無言のままに、北門を警戒する。
砦の中に残っている魔族が暴れれば、直ぐに戻れる。
他の場所に来たのなら、まだ、兵士がいるから持ちこたえるだろうから。

静かに少年は、北門の防衛を行う。

ゼロ > 少年は、ゼロは、静かに思考に耽る。
このまま、魔族が襲ってこないなら、それはそれで最上だ。
今は、兵士達は、戦いの疲れをいやすために、食事を、酒を堪能しているのであろう。
そんな脇で、少年は一人、戦闘用の携行食を食んでいる。
硬く塩見の強いジャーキーだ、まあ、十分以上に豪華な食事とも言える、塩味が強いのは仕方のない事だ。
とは言え、こんなにも豪華な食事を貰えているだけ、補給がある場所はありがたい。

数年前の、魔族の国を巡り巡った時の事を思い出す。
あの時なんて、毎回その辺の動物を飼ったり、魔族の国で窃盗をしって食っていた。
どん底の中の生活、それを望んでいるわけでは無いが、あそこよりましな状態と言うだけで心が温かくなる。
もぐり、もぐり、と噛みしめるたびに味が出るジャーキーを齧る。
その内、誰かしら交代の兵士が来る―――と良いなと思う。

別に基地司令に頼まれての行動では無いのだ。
有能な基地司令ならば、直ぐ様に防衛の兵士を出してくれると思う。
そうでなければ、自分が此処を守っているだけの話だ、気が付くまでは。
もぐり、とジャーキーを噛みしめつつ。

北の方を、魔族の国の法を、警戒する。

ゼロ > 今回の砦の指令は有能、だったようだ。
兵士が数人やってきて、門番を引き継いでくれるそうだ。
二人ではなく、それ以上の人数と言う事がみそだ、休憩や交代も又、考えられていると思える。
状況を説明し、警備状態などを確認して、伝える。
交代の兵士達に、話が終わって、整う。

「それでは、後は任せました。」

兵士達に、敬礼を一つ。
第七師団としての役割は、今回はここで終わりだ。
後は……一度食事をしてから、戻る事にしよう。
酒は酔えないし、必要はない。

そう考えて、少年は砦の中へと歩いて行く。
食堂は何処だったか、久しぶりだし、破壊と再生を繰り返す砦だとすると。
場所が変わってしまっている可能性も考えられる。

「…………。」

何処だろう、と考えながら、石畳をグリーヴで踏みしめ、進む。