2024/05/13 のログ
シアン > 無名遺跡中層。“大邸宅”。――敷地が広い、建物が大きいのはもちろんのこと廊下に敷かれた真紅のカーペットは新雪がごとき踏み心地であり燭台一つとっても金細工という大貴族の大邸宅といった趣であるが、“大”はそのまま物体の“大きさ”にも現れている。身の丈十尺を超える巨躯ですら小人に思える程の、大きな、大きな、大邸宅。

「遠近感おかしくなるわアホか何じゃあここぁ」

妙な区画が現れた、等という話はこの遺跡においては然程珍しい話ではない、が……
此度に出現を確認されたここは今まで見てきた中でもとびきり妙ちくりんである。
調査を依頼されて出向いてきてみたら目を丸くしたものだ。
あちら、こちら、見回しながら、廊下を歩む。
起毛の絨毯なのだが膝丈を大きく越えて踏み心地はいいが歩きにくいったらない。

「出てくるのは……まぁ……普通なんだが……」

てっきり、エイコーンすら超すような巨体の化け物でも出てくるのかと思ったが、
動く鎧だの浮遊する剣だのはよく見掛ける通常サイズというのがまたおかしな話。
不意に横からかっ飛んできた剣を右拳で打ち払う。一見無造作に見える、一瞥すらくれずに殴っておいて、拳が正確に剣の腹をぶっ叩けば拳VS剣であるのに剣と剣でも叩き合わせたような音を張り上げ、剣を別方向へとかっ飛ばしては壁に深々と突き刺さり身動きが取れなくなっているところまで最後まで目線もくれずに歩く。ふと、視線が落ちたのは、右拳。

「……ん~。まだ本調子じゃねぇな」

幾日か前にとある強敵との戦いで骨という骨が砕けた右腕。
帰ってから大枚はたいて治療師に治させたのだが、若干力が入り辛い。

「まあそのうち元に戻るだろうさ」

ぶつくさ、独りごちながら歩んでいく。

シアン >  
「マッピングやらは楽で良いんだが……」

ここから入るとここに出てここを曲がるとあそこに出て。
ひたすら巨大であるだけで構造そのものは邸宅の常識内。
出てくる魔物も今のところは殊に厄介な事はない。
深入りすれば話はまた変わってくるのだろうが今回はそれほど奥地に進むつもりもない。

「にしてもへんてこだなぁおぃ」

マッピングして魔物の情報も書き留めて。メモに取りながら独り言を零しながら、散策を続けるのであった。

ご案内:「無名遺跡」からシアンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
E・T・D・M > ダンジョンが居る
ダンジョンが在る

ダンジョンに潜る人間の動機というのは沢山在るが
その最も定番のものだというならば、やはりそれは富を求め、であると思う
迷宮内では、路ひた続く岩盤の無味乾燥な迷路が続いていたが
不意にそこから逸れた道筋の一室の中にはキラキラが一杯詰め込まれていた
もっと解り易く言えば宝石の山、宝石の大海、ルビーサファイアダイヤモンド
無学な子供でも御伽噺の一つでも目通ししていれば、財宝であると判断がつくような類の数々
複雑にカッティングされてほぼ無傷な輝石達は室内に埋め込まれた魔法光のライトアップを弾いて煌めく光沢を放っている
ちょっと足を踏み込んで腕を突っ込めば、それだけで片手に一握りの一財産が入手出来る…
そんな一攫千金の状況がダンジョンの一角にもうけられていた

E・T・D・M > 勿論罠だが。紛れようもなく
分解された宝石の数々はパズルの立体ピース
少しエリアの主が干渉するだけでお互いを繋ぎ合い
巨大なゴーレムの腕を幾つもそこに編み上げる事になる
それで欲に負けて踏み込んで輩の足をがっちり捕まえてしまう、そういう構えなのだ

勿論これはその手の映像撮影目的なので、手だけではなく陰茎を形作る準備も出来ている
エグい形を作る為に真珠を埋め込んだ陰茎というものがあるが、それどころではない
煌びやかな宝石で結ばれる生殖器で犯すという、豪華絢爛なセックスの支度だ

ご案内:「無名遺跡」からE・T・D・Mさんが去りました。