2024/04/27 のログ
ご案内:「無名遺跡」にロシェルさんが現れました。
ロシェル > ギルドで受けた依頼をこなすべく、早朝から潜っていた無名遺跡。
今回の依頼で必要な魔石の採れる場所が、遺跡の中でも浅層だと思って油断していた。


「ぐ――――ぬ、ぬぬぬ……っ!」

うっかり触ってしまったトラップの魔法陣。
それを避ける間もなく、光に取り込まれたかと思えば、気付いた時には壁の中に埋まっていた。

――否。
正しくは、上半身と下半身を隔てるようにして、厚みのある壁に埋まっていた。
どう言った原理か、多少の前後は出来ても、進めば肋の周囲に合わせてぴったりと広がって抜けず、
下がれば腰の括れまで狭くなって抜けず、押しても引いても、と言った状態。

「抜け、ない……! 物理的な攻撃も効きませんし……どうしましょう。」

手元のメイスで壁を叩いても、コンコン、と硬い音はするのに衝撃が吸収されているような、頼りない感触ばかりが返って来る。
些か間抜けな恰好の儘、ふう、と溜息を逃がし。

ご案内:「無名遺跡」にサイエーガ・テンタクルさんが現れました。
サイエーガ・テンタクル > その罠が何を目的としたものか。
例えば致死性を求めるものであれば"拘束するという行為自体"は非効率極まりない罠だろう。
それならば文字通り壁の中に埋めてしまえばいいのだから。

――となれば、その罠の意図は別の所にあるのだろう。

女聖職者の嘆き染みた声に引き寄せられたか否か、その背後――壁に仕切られた向こう側から粘着質めいた水音と床石の上を這う重い音が聞こえる。
既に囚われ、まともに身動きが取れぬ者へ潜む必要もないのだとばかりに表出する気配は人ではなく魔物のそれ。

地を踏みしめる両脚に"蛇"のように絡みつき、舌なめずりをしているが如く、何かの液体が肌や布地に染み入らせながら――足首、脹ら脛、太腿と徐々に這い上がっていく感触を与えていく。