2024/04/14 のログ
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
E・T・D・M > ダンジョンが居る
ダンジョンが在る

タンフールーという菓子が在る
新鮮な果物を飴の糖膜で包み込んだパリパリとした食感と内の果物のジューシィーさの二重奏を堪能できるものだ
この部屋のあちこちには串に刺されたタンフールーが林が如きに林立している
苺に林檎、梨に葡萄、パイナップルにマンゴーオレンジメロン様々な果物、丸のままで食べられるものはそのまま、そうでないものは食べやすくカットしてある

そして果物以外のタンフールーも在る
迷い込んだ獣に人型怪物筆頭のゴブリン、湿った洞窟内に良く棲息している触手生物など
皆薄い飴の膜にまろやかに全身を包み込まれて微動だにもしない
死んでいるわけではなく全員仮死状態に留まって飾り付けられているだけのこと
良く見れば壁も床も天井も、設置している椅子やテーブルの家具なども
その全てが練り上げた七色十彩のキャンディばかり
不気味なまでの発色の良さと混在する甘い香りが漂い続けている

E・T・D・M > 全体的に水分を残して練り込んだそれらの多くはソフトキャンディー程度の柔らかさ
鮮やかなグラデーションを描く床面は一見すれば踏み渡る事が出来そうに見えるかも知れない
しかし、一定以上の重さが一歩でも立ち入れば途端、練り飴は底なし沼にへと姿を変える
ずぶずぶと甘露の渦中にへとその下半身を呑み込み始め糖皮によってコーティング
ぽたぽた天井から薄い粘りを孕んで滴るシロップは、絶えず蒸散を続ける床面に加湿を続けて柔らかさを維持していた
部屋全体がキャンディトラップという次第

ご案内:「」にE・T・D・Mさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」にジュンさんが現れました。
ジュン > 暗く湿り気のあるダンジョンの中
こつんこつんといった足音を小さく響かせ一人の青年が歩いていく
「……」
少し道を歩いては手元に地図を確認しつつ
罠を確かめ避けながら奥へ奥へと進んでいく
この青年の目的といえば単純で
内部を調査しつつ素材を集める、この青年にとっては簡単なものであった
それ故に

「はー…最近してねえなぁ」
なんてくだらない独り言が零れる始末
罠にかかった女の子出もいないものかなんてある種の不謹慎なことを考えながらも
さらに奥へと歩みを進めていく

ジュン > 「ん」
広間に足を踏み入れたところで足を止め地図から顔を上げる
それとほぼ同時に周囲から『ぐるるるる…』といった魔物の唸り声が聞こえてくる
どうやら目的の魔物の住処に辿り着いたようだ

「収入入ったらまたどっかいくかな」
そう呟けば地図をしまい臨戦態勢をとるのだった

ご案内:「無名遺跡」からジュンさんが去りました。