2024/04/09 のログ
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
E・T・D・M > ダンジョンが居る
ダンジョンが在る

一部屋が在る、珍しくもない。
部屋の中には棚や椅子にテーブルが在り、ベッドまでついている、珍しくもない。
足元にはふわふわの毛足の高い絨毯が在り、隣室には温水冷水両用のシャワーが設営され半身浴出来る程度の水嵩でぬるま湯の張られた白いバスタブが準備されている。
卓上には好きなように山盛りの果物と御菓子を摘まめる硝子ボウルに菓子壺と何時でも出来たての暖かさを保ったピッチャー内に保温されている砂糖と蜂蜜入りのミルクと茶器。
部屋の中には柔らかな音楽が流れ続け、特別にブレンドしたリラックスアロマが漂っているというならばどうだろう。

この部屋は一歩立ち入っただけでその扉は完全に閉ざされてしまう。相当頑丈に設えている外から見て門戸の裏側と成る場所には柔らかな文字列でこう書いてある。
『一眠りしなければ出られない部屋』と。

E・T・D・M > 果物は概ね熟してクリームのような舌ざわり、当然糖度も頗る高い。
準備されている菓子類も砂糖の塊かという程に甘い、ホットミルクも当然に甘い。
血糖値を急激に高めてインスリンを分泌させ、そしてその反動によって低血糖を齎し眠気を齎す血糖値スパイク、所謂ドカ食いなどでも良くある現象だ。
流れるBGMに落ち着く香気、身ぎれいに出来るシャワーにふっかふかの埋もれるようなベッドも全て副交感神経を刺激し覚醒より相手の意識を遠ざける為の創意工夫。
少しでも相手を眠らせる為、出来るだけ深く安眠の沼底にへと沈める為。

しかし無論において辺りには、多くの撮影記録用途の水晶眼が設置されている。
今回の撮影テーマが『眠姦』であるという事に他ならない。
勿論就寝者が眠り易いように、風呂に浸かった場合は頼まれてもいないのにふわふわのファーパジャマを供与するようになっている。

ご案内:「無名遺跡」からE・T・D・Mさんが去りました。