2024/03/22 のログ
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
E・T・D・M > ダンジョンが居る
ダンジョンが在る

漂うは芳しき酒の芳香
部屋一面において置かれた樽や棚
熟成された数々の酒精が見えざる腕を伸ばして手招く
ワイン、ウィスキー、ブランデー、ラム、ジンその他諸々
醸造酒から蒸留酒に続き加工を加え果実や香草を漬け込み匂い立つ香気
不可思議なるはボトルまで用意してあるのに、銘柄やラベルまでは一切も設けられてはいない
停める手は一つ足りとも存在せず、呑み明かすのは立ち入る者の自由自在
必要不可欠どころか過ぎたるは毒ともなる命の水
軽いテイスティング程度に留めておかねばどうなるか

それはあちこちに酩酊して横たわっている迷宮の生き物達を見れば明白だろう
今はホロ酔い程度に見えている怪物も
梯子に梯子を続けてあっと言う間に前後不覚にまで陥って行く
王都でも珍しくない酔っ払いの末路が累々と転がる迷宮の下層の風景が拡がっている