2024/03/19 のログ
■E・T・D・M > ……………
多量の精を注ぎ終えた長い触腕は備蓄の種液の放出を終えてしぼむ
そしてするりと注入を完了した肉の搾り機をそこから緩慢と引き抜いた
多数に渡る受精卵の完成を確認したが、どれも恐らく着床には至らないだろう
消化器官でどれだけ暴れても結局は『食物』として消費されるケーキ群と同様に
子宮内壁に吸収されるか吐き出されて無意味に終わるだけの結果だ
しかしながらそこに至るまでの過程は十分に撮影が出来た
自らの噴き出した蜜の汁気溜りと扱き出される混精液の池に付する有様となっている憐れな被写体を、残りの触手群が持ち上げた
酷く重たそうに。それだけ様々な意味で自分自身を食わせたのだからそれも当然のこと
此処で放置していては命に関わる危険性が在り得る為に、別所にへと輸送して行く事になるのだ
そして湯浴みと、体外、体内の検査を経て無事である事が確認出来たその後に
洗濯した衣装を着せて外部世界にへと送り届ける事になる
幾許かの持たせた金銭は備蓄の『出演料』に過ぎない
それもまた、もしかしたら欲望に覚えた生菓子に化ける事になるのかも知れないが
後日談におけるケアまでには、流石の迷宮の手も回らないのであった
迷宮の最奥の棚に新たに載せられた一映像の記録が
果たして他の誰かの目に通る日はやってくるのか…
それはまた運否天賦次第となるのだろう
ご案内:「無名遺跡」からE・T・D・Mさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からセリノさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
■E・T・D・M > ダンジョンが居る
ダンジョンが在る
ダンジョンの仕掛けの花の一つと言えば
やはり謎かけだろう
技術と筋力のゴリ押しだけでは許されず、知力すらも試される
階層を降りた行く手にはこのような形のダンジョン構造が準備されていた
A
B C D
E
F
■E・T・D・M > AからFまで全てが一辺5m程度の正方形を成しており
そして全てに及んで壁も天井床面も丁寧に均してある
謎かけが配備されているのはCの部屋であり
その部屋の中央には台座が据えられ、赤い球体の宝石が石の台座に飾り付けられ、明かりを放っている
そして台座にはこのように記述されていた
1+?
3+?
5+?
これらの?に入る数字を上から順番に入力せよ
その文字の直ぐ真下には数字が彫り込まれた歯車が三つ埋め込まれており
其々の歯車の一面には1から9までの数字が示され
順列通りに回転するとそこに数字が変わるようになっている
さて、この謎かけの正答たるは…?
■E・T・D・M > Aの部屋には黒真珠が二つ飾られ
Bの部屋には四体の竜の石像が互いの尾を追いかける形で設置されている
Dの部屋には剣が三本ばかり石の台座に突き立てられ
Eの部屋には五つの星の形をしたランプが天井より吊り下げられ
Fの部屋には六つのしゃれこうべが地面に描かれた魔法陣の六ケ所に陣取っている
思うに謎かけもまた好奇心を呼び招くが為の罠の一つだろう
その謎を解けばいかなる現象が巻き起こるかを知るのは謎を解いた人物のみ
…しかし隠された壁際の彼処には今も撮影用の水晶眼が埋め込まれてもいる