2023/10/09 のログ
■リフィエル > 「──えーと…こっちでしょうか。」
(幸運にも魔物との遭遇を避けながら、通路を進み踏み入れたのは地下に広がる大きな広間。きょろきょろと不思議そうに周囲を見渡しながら迷宮の奥へと足を踏み入れる。好奇を抑えきれないのか、背中から伸びる長い翼はぱたぱたと揺れていて。纏う神気は周囲に天使の気配を伝え、天使の身体から放たれる淡い光は広間の闇を引き裂き、天使の少女が向かう先を照らしていく。)
ご案内:「無名遺跡」にカジャさんが現れました。
■カジャ > ――…無名遺跡、その通路の先に存在する広間。
その天井の穴に壁の亀裂にそれは潜んでいた。
最初はただ壁に張り付き、半透明な肉や皮膚を利用して通りかかる人間などを襲おうとしたのだが、完全に隠しきれない姿では不意を打つ事が非常に難しく、結果として襲う事よりも生き延びる事を優先して姿を隠していた。
負の感情を糧に生きる呪詛の塊だった存在。
今は隠れるに特化した半透明な透き通るガラス細工で出来た少し大きめのタコに似た姿で肉を得ている。
だから余計に空腹に似たモノと獲物を獲られないことへの理不尽に抱え、『その時』を待っていたが、とうとうそれが訪れた。
広間の闇を引き裂き照らす淡い光。
己とは真逆の属性と力を感じる存在。
それを穢せば間違いなく美味であろう。
天の御使いの気配に誘われ、忌々しい神気を堕す為、天使の少女が己の真下にまで到達した際に――…カジャは堕ちる。
ぷちぷちと天井から吸盤のはがれる音を奏で、身体からあふれる粘液をとろりと垂らし、堕ちる……その天使の翼の間を
むき出しの背中を狙って落下する。
ふれると、ぐにょりと柔らかな弾力。
そしてひんやりと冷たい身体、それを押しつけて背中に触れて修道服にもぐりこもうとしたのだ。
■リフィエル > 「──ひゃ、っ!?」
ひんやりとした感触が突然背中を伝う。翼が生えているが為に剝き出しになっている背中を冷たい何かで撫でられ、天使少女は短い悲鳴を上げて。
辺りをきょろきょろと見渡すけれど、半透明の魔物の姿を薄暗闇で捉えることができずにいて。
「──っ、んっ…ぁ…なにか、へんな感覚が…」
修道服の内側に潜り込む正体不明の存在を振り払おうと少女は身を捩り、──少女の全身を覆う光が輝きを増す。
魔物を祓う神気を帯びた光。その輝きは一見幼くも見える天使の少女の潜在的な力を示しており、少女を喰らえば得られる力の程度を魔物へと伝えることとなる。
全身から放たれる神光で魔物を振り払おうとしながらも、魔物が修道服の内側を縦横無尽に蠢き下着の内側に潜り込もうとすれば、初めての刺激で戸惑うように少女は地面に倒れ込みそうになって──
■カジャ > 呪詛の塊たる生物は見事に狙い通りの箇所に落下した。
それは天使の少女の翼にも負けぬ滑らかなる背中の肌。
最初の一匹、或いは最後の一匹である半透明なガラス細工にも見えるタコ状の生物になったカジャ、それはねちゃりとその背中に落ちて、モソモソモソと軟らかく冷たい肉と皮膚を擦りつけながら、天使の少女の修道服の開かれた部分から中へと潜る。
ぐにゅ、ぐにゅぐにゅ、ぐにゅ、ぐにゅ、ぐにゅぐにゅぐにゅ
柔らかなタコ状の生物の足が蠢く鈍い音。
天使の少女が唇より紡ぐ言葉に応える様なタイミングで不気味な音を奏で、その天使の少女により発せられる神気を浴びて僅か悶えて蠢く。
痛みに近しい感覚。
負の感情を食すもの、呪詛の塊には神気は毒ではあるが、天使の少女から発するそれは喰らえないものではなく、天使の少女の腹を使って次世代を生み出させる事で天使の少女が持つ潜在的な力を得られると思えば、大変そそるモノである。
ぬる、ぬる、ぬる
腰から尻肉の境界線辺りに身体を張り付かせ、天使の少女が倒れこんでしまうのも構わずにひんやりと冷たく軟らかい足を修道服の中へ潜り込ませていく。
例えば腹部をヌメリを帯びて柔かな足で撫で小さな吸盤でぷちぷちと柔肌を吸い上げれば、別の二本の足を伸ばして下方から柔らかそうな天使の少女の胸元の谷間へとヌチヌチとヌメリを持ってもぐりこませようとする。
落下して、触れて、背中から腰と尻肉に近い部分に触れてからの行動は素早く、足は修道服を卑猥に盛り上げて、徐々にその布に粘液をしみこませていく事になるだろう。
そして逃がさぬと言わんばかりに、最後には二本の足を天使の翼の付け根にヌルリと巻きつかせていくのだ。
■リフィエル > 「…ひゃ、っ…なに、なんですか…!?やめ、っ──んっ、ぅぅぅ…!」
修道服の中で突然蠢き始める魔物の動きに耐えられず、天使少女の肢体が地面へと倒れ込む。
ぬめりを帯びた弾力を帯びた何かに撫で上げられ、粘液を塗りたくられていき。
胸の谷間や尻肉までもを粘液で塗りたくられ、初めて味わい教え込まれていく肉体の性感の感覚に翻弄されていく。
粘液がべっとりと天使少女の肌に塗りたくられれば修道服や下着は肌に張り付き、天使少女の肉感的な曲線が露になっていき。
「ひゃ、ぃ、ぁ、ぁ───~~ッッ!!」
幼い天使の大きな悲鳴が迷宮の広間に響き渡る。
天使の翼の付け根、軟骨を巻き付かれた瞬間、少女の脊髄に電撃のような刺激が走り、天使少女の肉体を瘴気から守る光が薄れ、消えていく。
敏感な処、そして天使の力の根幹となる聖翼を魔物の足で直接撫で上げられ、悲鳴を上げるように背中の長大な白翼が大きく波打ちを繰り返し、羽毛が周囲に舞い散って。
柔肌を吸盤で吸い上げられ、胸の谷間に触手を埋め込まれ、天使少女の悲鳴が艶を帯びる程に神気を失われ、魔物の瘴気と粘液の影響を強く受け始めて──
■カジャ > 天使である少女の身体から神気が削れて行けば削れて行くほど、相反する属性である呪詛の塊たる魔物は活性化し、捕食と交尾を交えた活動が活発化するのは当然か。
穢す事を悦び、その悲鳴を心地良さそうに聞きながら、楽器でも奏でるようにして天使の少女の柔肌を穢し、更なる悲鳴を更なる悲壮を――艶を求める。
清浄を具現化したような修道服に包まれた肉感的な柔肌を蹂躙していく半透明でぶよぶよとした脚、脚、脚、そして脚の持ち主であるタコに良く似た姿をした呪詛の塊。
臍の辺りから突き上げるようにヌプと音をたて、天使のイメージには合わぬ柔らかな乳房の肉の谷間に脚を押し込み、ヌチヌチヌチと卑猥な音を立たせ、ヌルヌルの粘液を乳房の内側面に擦りつけ、足先で鎖骨の合間を撫でる。
それだけでは当然穢し足りぬと、更に脚数を増やして下着の上からふくらみ豊かな乳房のふくらみを足先で突き、擦り、その先端部分を探そうと弄り始める。
――…無数の脚はまるで複数の男の手の如く、天使の少女に冷たい肉と柔らかな弾力、そして粘液を塗りたくっていく、粘液が擦れば擦れるほど、粘液は熱を持ち微弱ながら肌の感度を昂らせようとする成分を発揮していく。
舞い散る天使の羽の中、遺跡の広間で始まった交尾はとまる事はないだろう。
純白の翼が大きく波打てば、ぎゅっ、と余計に付け根を強く脚で締め付けて、その翼にすらじわじわと粘液をしみこませ、ぬるんっと直ぐにもお尻の肉と肉の間に脚を差し込んで、下着の中にまで足先を入れてから、ヌルヌルヌルと上下に脚を動かして、お尻の肉にも粘液を……。
■リフィエル > ひゃ、んっ、んんっっ…そんなところ、さわらな、っ、~~っっんんっっ…っっ!!」
胸の谷間に触手を差し込まれ、粘液を絡められながらぐにゅぐにゅと蠢けば、修道服の内側で乳房が大きく弾むように揺れ、乳房の先端は尖りを帯び始めて。
触手の数が増える程に乳房は大きな毬のように弾むように揺れ、乳房の先端が熱く切ない火照りを帯び硬さを増していく。
「──や、めっ、そんなところ、きたな、さわ、っひゃ、ぃぃぃ…、んんっ、ぁ、ぁ、ぁああ…っっ!!」
ぎゅぅぅ、と翼の根元を締め付けられ、少女は床に仰向けに倒れ込む。粘液に濡れた翼や肌は火照りを帯び汗を滲ませ、甘い熱を帯びていき。
尻肉の間に触手を差し込まれ粘液を塗りたくられながら撫で上げられ、くちゅ、くちゅ…と淫らな水音が広間に響き渡る。
びくん、びくん…と大きく震える腰、下着の奥の秘所から愛液が滲み始め、粘液と混ざり合っていく。
魔物が活性化する程に天使の少女は力を失い、床に倒れ込みながら必死にもがこうとするかのように翼を大きく波打たせ、天へと助けを求めるように声を上げる。
けれど、呪詛の塊を全身の肌で浴びる程に天使の力は封じられ、魔物の呪詛に応えるかのように天使少女の若い肢体は淫毒に冒されていき──
■カジャ > 仰向けに床に倒れこむ少女の腰と尻肉近くをグニュッと柔らかな身体で受け止め、半ば潰されるようになりながらも、呪詛の塊は天使の神気を削り、そのたっぷりとした肉感の身体を堪能する動きを止めることはないだろう。
なんせ天使の少女は数年ぶりの極上なる獲物である。
相反する力を持ちながら、それは己を排除するには足りず、その状態で天使の少女を苗床にすれば神気を取り込み克服した次世代の呪詛の塊を生み出せるのだから止める理由もない。
それに――…この肉感は雄にはたまらない代物だ。
初々しい少女の面を見せながら、身体は雄を喜ばせるように成熟している感すらあり、蛸に良く似た身体をしている呪詛の塊は美味そうに楽しそうに冷たく柔らかな脚を修道服の中で踊らせる。
軟らかく大きな乳房の谷間にへその方から突き上げるように押し込んだ足は次第に冷たい体温をハッキリと熱へと変えて、ズルンッと勢い良く谷間を突き上げると、修道服の首の辺りから足先を伸ばし、天使の少女の喉から顎先をヌルリと撫でて、その相貌にまで穢れを寄せた。
それから下着の上から乳房の先っぽを突き触る脚を使って、ヌルヌルヌルとその弾む乳房を包む下着の中へと足先を滑り込ませると、修道服の中で乳房のふくらみを包む下着を剥がして捲り、もっと直に触ろうと暴れる。
――…ただお尻の肉と肉の合間を撫でる脚だけは動きを止め、何かの匂いに感覚に反応を見せて、足先をお尻の窄みに寄せたところで動かなくなる。
純白の翼の根元を握るように締め付けた脚も同様に、動きを止めたのだが、直ぐに動き出してより深く純白の翼に脚を絡ませていき、天使の象徴を淫らに穢れた粘液を浸み込ませる事で、犯し続けるのだった。
そして、また天井よりぼたりと呪詛の塊が落ちる。
甘く淫らな愛液の気配に誘われてまた一匹が、天使の少女の足元へと落ちると、モゾモゾと床を這い修道服のスカートの中に入り込もうとさえしている。
■リフィエル > 「ぁ、あっ…ん、ぅ…ぅぅ…んっ、ぁ、ぁあっっ──~~ッッ…!!」
修道服の内側で蠢き続ける呪詛の触手に天使少女の嬌声が響き渡る。胸の谷間に埋め込まれた触手は天使少女の喉から顎先の敏感な肌を撫で上げ、絡む粘液は少女の肌を穢していく。
「んっ、んぅ…んっ、んっ…ぁ、…ぁっ…ッッ…!」
尖った乳首を触手で転がされる度に少女の腰がびくびくと震え、甘い蜜が秘所から溢れ出していく。下着を剝ぎ取られた乳房をぐにゅぐにゅと揉み解され、天使少女の息遣いは更にちぎれ、発情を抑えきれなくなっていき。
「え、っ、ぁ、…ぁ、…ぁ…?」
一瞬動きを止める触手に、懇願するように天使少女は涙を見せる。けれど──
「…っ、や、っ、めっ、いや、いや、ぁっ…ぁ、そこ、さわらな、おねがい、おねがいしますから、んっ、ぁあ───~~ッッ!!」
直ぐに始まる凌辱に翻弄される天使少女の声が響く。淫らに穢れた粘液が天使の翼を侵食し、翼の軟骨から背骨を伝い少女の意識を甘い毒で蝕んでいく。
甘い蜜のように秘所から愛液が溢れ、スカートの中に更なる呪詛が潜り込めば、蕩け切った秘所と溢れる蜜が露になっている。濃厚な魔力は愛液は魔物の餌となるには十分なもの。
天使の翼を触手で搾り上げられる度、まるで搾乳される家畜の牝牛のようにぐちゅぐちゅと愛液を溢れさせ、修道服のスカートの内側を濡らしていき…)
■カジャ > 無名遺跡の一角、通路の先にある広間では天使の少女による甘くも悲壮な歌声が音色が奏で続けられている。
その極上の歌声と音色を聞くのは天使の少女本人と今やもう一匹数を増やした呪詛の塊達だけであろう。
或いは聞こえてはいるが警戒して広間に入る事のない、遺跡を彷徨う魔物達だろうか。
神気よりも呪詛の力が上回るのを悦楽として感じながら、最初に落ちて今はその背中と尻肉を受け止め、純白の翼にまで脚を伸ばした呪詛の塊は翼のみで飽き足らず、天使の少女の二の腕から修道服の袖にまで入り込み、まきつく事で少女に対して支配しているのは己だと主張をし、まるで所有物を愛でるように、乳房の谷間から伸ばした足先で少女の頬をねちねちと撫でていく。
唇を犯さないのは悲鳴を上げさせるため。
その可憐なる唇から淫猥な歌声を奏でさせるため。
そうしていながらも乳房を包み守る下着を剥がし終えた脚を使い、直接吸盤のある脚を左右の乳房の根元か巻きつかせて、最後にはそれこそ乳牛から搾乳をして見せるように、乳首をくびりだすように締め付け、交互に締め付けに緩急をつけて弄ぶ。
――…極上の愛液を味わえる位置にいる二匹目の呪詛の塊。
それは餌に引き寄せられるように、石畳の床を這ってその蜜の下へと這い寄れば、修道服のスカートも盛り上げて、もそもそと前に進み、下腹部の上にのしりと圧し掛かると、早速芳しくもぐちゃぐちゃに蜜を垂らす其処にむけ、脚ではなく熱を帯びた生殖器となるモノを伸ばし、ぐちゃぐちゃに汚れた下着の中へともぐりこませるや否や、蕩けきった香りの擦る割目にヌルヌルと足先を擦り付けて、自らの生殖器を昂らせ始めるのだった。
背面と正面に1匹ずつの呪詛の塊。
発情を抑え切れないのは天使だけではない、二匹も同じで。
■リフィエル > (魔蛇に襲われる天使少女の歌声は広間に響き、甘い牝蜜の香りは広間に広がっていく。迷宮の片隅で魔蛇と天使の交わりは延々と続いていき──)
ご案内:「無名遺跡」からリフィエルさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からカジャさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
■ドラゴン・ジーン > 無名遺跡。昼夜を問わず、変わらずにほぼ一切の陽射しの差さない閉塞的な空間が維持されている。数多くの遺跡特有の怪物だけならず、生きたトラップ類が作動する事も在り、安全性だけを考えるならば活動に適している場所とは到底には言えない。
しかしながら、怪物の棲息数が多いということは、即ちにおいてはその遺伝子も多種多様に渡っているという事に他ならない。よって、その採取を目的として、此処に足を運んで来る者が居る事も在った。
「………」
薄暗く、照明は壁際に立て掛けられている松明の類だけ。周囲を焼き締めた煉瓦の壁で構築されている人工回廊内を徘徊する巨大な蜥蜴のような生き物が一体散見される。表皮粘膜の腹部に位置する場所が破れ、そこから黒々とした体粘液を垂れ流しにしながら。
街でぬくぬくとしている一般人や、油断した対象ならばまだしも。生存競争の著しい環境下での強敵を相手に遺伝子を採取する事はこういったリスクも在るという事だ。手痛い反撃を受けて命からがらに情けなくも逃げ出した怪物は、回廊内を廻っていた。
そのように今も肌に感じ続けている猛獣や、それに類する危険な生命体の気配から身を隠しつつ、辿り着いたのは回廊の端に設置されている宝箱となる。
■ドラゴン・ジーン > ぬるん、と、間も無くしてそこに手足をかけてとりつき、閉じられている箱の中にへと入り込んだ。施錠をされており閉じた箱も鍵穴やその他僅かな隙間さえあれば侵入するのは非常に容易だ。本来は不定形である我が身を生かして一抱え以上もありそうな豪奢な装飾の施された宝箱の中にへと逃げこんでしまう。
あたかも、この手のダンジョンにはありがちなミミックのような有様だ。そのまま内包されている財宝類に紛れ込んでその底に身を隠し、周囲の危険をやり過ごす為の休眠に入り始める。
潜り込んだ粘液の分だけ嵩増しのされた箱の容量は満杯になり、見目においては内圧によってみちみちと箱を構成している木目の板や金属部品が窮屈気にしているようにも見えるかも知れない。だが、そのような些細な変化は周辺に居る怪物達も気にしないだろう。
遺跡内に座している財宝など、食えも飲めもしないのだから。
ご案内:「無名遺跡」からドラゴン・ジーンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にユーゴさんが現れました。
■ユーゴ > 以前探索を行った時から期間が空いた所為か、改造が施されて通路や小部屋やらが増えたり減ったりしている。
そんな遺跡の中へと潜り、気付けばいつの間にやら早数時間。
適度に小休止は取っていたものの、一人で警戒から先頭まで熟していれば流石に疲労も感じてくる。
細くなった通路を抜け、小部屋――と言うには、そこそこ開けた空間へと足を踏み入れ。
「――――……もう一人位、誘うべきだったかな。」
思わず、と言った調子で呟きが洩れた。
ギルドで受けた依頼は浅層の探索調査。
この程度であれば、一人でも十二分に熟せはするが、肉体的な疲労よりも精神的な負荷が多い。
半ば程まで進んでは、辺りを見渡し。
ご案内:「無名遺跡」に劉若汐さんが現れました。
■劉若汐 > 番匠遂に冒険者として活動を再開してしまう。無名遺跡にて採掘や採集等を依頼として受けており、
遺跡の中へと潜り込み、何匹かの使い魔を警戒目的で解き放ちながら素材を採掘したり採集したりを繰り返す事数時間。
休憩は短くて数十秒、長くて数分。ある程度素材も集まったので使い魔招集して戻し、
何処かまともに素材整理として休める場所を求め幾つかある小部屋と通路を経て
見目麗しい貴方様が居られる小部屋へと足を踏み入れたのが今し方で御座いました。
「同業者の方でしょうか?」
ぽつりとそう声を溢し、さらりと肩にかかった髪を手で後ろへと流し
首を傾げて問いかけを試みます、武器を腰に下げ右手にランタン、左手に金槌姿でいかにも採掘者みたいな恰好で聞く姿勢。
■ユーゴ > 遺跡を進む間に灯し、少し前を先行させていた魔力で生み出した明かりは、淡い光量を保った儘に小部屋の中に拡散する。
多少薄暗くはあるが遺跡の中である事を考えれば、光源としては十分だろう。
見渡す屋内はそこそこ広くはあるものの、目立つ凹凸も、据え置かれる物もない、
ただただ石で作られただけの用途の分からぬ小部屋。
何か仕掛けはあるだろうか――と、部屋の様子を窺っていれば、ふと、外の方から誰かの近付いてくる気配。
ケープの下で細剣の柄へと手を添わせながら、たった一つの出入り口の方へと体の正面を向け直す。
やがて、現れた人影と紡がれた言葉に、双眸が緩やかに瞬いた。
上から下へと視線を沿わせ、
「――――……恐らくは?」
人好きのする、仄かに緩められた表情を浮かべながら、釣られたように頭が傾き。
■劉若汐 > ランタンに火を灯していた理由は灯を点す者の存在を示す為。
あと人工の光を囮にして魔物をわざと誘き寄せて不殺の元に峰打ちにして転がす為。
所々魔法か何かで明かりが灯されていたので遺跡に置かれた灯なのかそうでないのか判断下せずちらりと見るに留め
石で組まれた小部屋に一休み中の貴方様を見つけた番匠は
貴方様の座っていた空間の出入り口で足が一旦止まり、出入り口の壁片隅に灯が灯ったままのランタンを置く。
数秒間視線が混じったし軽く息をはき
「会話が通じる事は光栄に至り。であらば何か収穫は御座いましたか?」
左手で握っていた金槌を腰に差し戻し、一旦手ぶらとなれば出入り口に近い地べたに座ってしまおうと腰を下ろします。
「私の収穫は戦闘後に、鉄鉱石が少量採れまして」
そう言うも見た目 手ぶらである。
■ユーゴ > 立った儘に室内の様子を確認していれば、身を翻す動作も容易い。
浮かべる表情は穏やかに、然し、警戒心は薄れさせずにいたものの、
続けられる言葉と、無警戒に腰を降ろしてしまう様子に思わず毒気が抜かれてしまう。
思わず、ふは、と笑み混じりの呼気を逃がし。
「それは重畳。 私の方も悪くはなかったかなあ。」
先よりも、幾分か柔い音で嘯く。
己の目的は採取ではなく、所謂マッピング。
「新しい路も見つけられた事だし――君の方は……大丈夫? 落としたり、してない?」
紡ぎながら、改めて相手へと視線を向けるも、収穫物らしいものは見えず、窺うような、何処か配気そうな色が声に乗り。
■劉若汐 > 出入り口に陣取ってしまったのは何かあれば即座に行動する為
あと正座の座り方で座ってしまったのはもはや癖だった。
敵意ないと示すには言葉よりも先に行動をしてしまえと至り。
表情はさほど変わりもしないのだけど微笑み程度の口の緩みよ
「重畳。ああ、畏まり。お互いに良き運びと相成りまして」
重畳、と思わず独り言のように呟いてしまう。簡単な質問を幾つかした後は貴方様よりの質問に答えるに留め
モノを落としていないかの問いかけに対しては、思わず腰の帯部分を見下ろして後に貴方様へ視線を戻し
「ご安心されたし。此方の王国では魔法袋なるものがあると聞き及びますがそれに似たような袋で採集をしておりました。
こちらに下げておりまする」
極めて目立たない帯に結わえ付けられている薄汚い小袋を布地の上から摩る。そこに入っていると示す様に。
時々貴方様より意識を小部屋の外へと巡らせるのは警戒していますよ、を態度で示すが為。
■ユーゴ > 王国の服装でもなく、たまに見る帝国の服装でもない。
それに加えて、ここら辺では見慣れぬ座し方。
彼女が先に挙げた二国を出身とした者ではないのだろう、とは推測も立つが、然して気にする事もなく。
「なるほど、それは良かった。
折角の収穫だもの、落としたりなんてしてたら台無しだ。」
摩られた袋を見れば、収納場所も察する。
どうやら、己が腰に提げる小ぶりの収納鞄と同じ類の物を持っているらしい。
そうと分かれば心配の色は安堵の色へ――彼女の移る視線を視界に、己も漸く地面へと腰を降ろして。