2023/09/23 のログ
ご案内:「無名遺跡」に肉檻さんが現れました。
■肉檻 > 名も無き遺跡の奥深く、長く伸びる回廊の壁に紛れるように隠された扉の向こう側に其れはあった。
小さな隠し部屋の中に散りばめるかのように置かれていたのは、幾つもの宝箱の数々。
しかしその場所は既に冒険者によって暴かれた後で、肝心の宝箱は殆どが開け放たれ中身は空。
巧妙に仕掛けられた罠すらも解体され、残されていたのは精々が二束三文の価値しか持たない古銭が数枚と。
開け放たれた侭の箱の中でキラリと煌めきを放つ存在がひとつだけ。
古銭とは対照的に汚れやくすみひとつ無く、透き通った真球状の水晶玉が、
忘れ去られたかの如く宝箱の隅で只、物言わずに鎮座し続けていた――
■肉檻 > だが、既に暴かれた後である事が一目瞭然の隠し部屋へ態々足を踏み入れる者はそう多くない。
其れはその後も只ずっと、訪れる事の無い来訪者を待ち続けながら空の宝箱の中で物言わずに鎮座を続けていた――
ご案内:「無名遺跡」から肉檻さんが去りました。