2023/08/13 のログ
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
■アミスタ > 日が沈み、鳥獣さえ寝静まった頃。揺れる炎の側に、細身の影がひとつ。
遺跡探索にて一攫千金を狙う冒険者である。
まだ若く──ともすれば幼さの残り香さえもあるその容貌に、表情という色は添えられていない。
何を思うとも知れぬ顔。
ゆらめく炎に照らされる、口を閉ざした横顔は、何処か憂いを帯びた色香を交え──
「……たいへんな目に遭った」
──憂いの原因は、割と現実的なものであった。
彼女の衣服は上から下まで、びっしょりと水を含んでいる。
遺跡の浅い階層で、水流の罠に巻き込まれたが為なのだが、今が暖かい時期でなければ凍死すらあり得たわけだ。
幸いにもこの季節なら、着心地が悪いだけで済むのだが。
「うー……下着までぐしょぐしょ……」
居心地悪そうにもぞもぞと身じろぎする。
焚き火の熱だけではまだまだ、衣服は乾きそうにない。
■アミスタ > ……最終的な選択として、少女は〝全て脱ぐ〟ことにした。
実際、穏やかな天候と焚き火の熱で、寒さは無いのである。
ならば肌にずっと触れさせているより、脱いで広げておいた方が乾くまでの時間は短い。
とは言えもちろんそれは、誰がいるとも知れぬ野外で、一糸纏わぬ姿になることを意味する。
「厄日……本当に、厄日……」
切実な囁きは、静かな夜に溶けていく。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」からアミスタさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
■アミスタ > 虫の声が時々聞こえる程度の、静かな夜が続いている。
そこに火の粉のはじける音。そして、揺れる光に照らされる少女──の、華奢な裸体。
「はー……この時期でよかった……」
趣味で脱いでいるわけではない。火の側に広げて並べられているのは、ぐしゃぐしゃに濡れた衣服だ。
遺跡のひとつを調査しようとして流水の罠に引っかかった結果がこれである。
着たままで乾かすのは時間がかかる。故にこのような露出狂じみた行動に至るわけだ。
「……同じ罠が2回、動かないとも限らないし……どうしようかな」
下着の上下を絞って水を流しながら、首を傾げて、ぽつり。
豊かとは言えないながら女性であることを示す身体の曲線が、炎に照らされ影を伸ばす。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にバロンさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
■バロン > しばらくの間、火にあたっていた彼女。
しかしここにきて再度の不運というべきか、静かな夜が怪しい風と黒い雲、そして微かに響く雷鳴によって天候が変わり始めた。
どうしようかと考える余裕すら与えることなく、しとしとと降り始めた雨は瞬く間にぼつぼつと音を立てる雷雨へと変わってしまった。
雨を避けるために否応なく遺跡の中に入らざる負えない状況となる中、遺跡には一つの影が近づいているのだが、この雨によって気配すら感じることはできなかっただろう。
「ついてないやつがいるようだな」
それに対してこの男、というべきか不穏な気配を漂わせる青年。
冒険者にしてはあまりに軽装、それどころか王都の普段着を思わせる着衣でこの場にいるのはあまりに不自然極まりなく。
出会った者によっては容赦なく剣を向けられてもおかしくはない。
そんな男は付近の遺跡にて足止めを喰らっているのであろう冒険者の気配を感じ取り、そこへ足を向けていた。
別段目的があったわけでもなく、気まぐれに主の元を離れて自由行動するのはいつものこと。
それに雨に降られてついてないのはこちらも同じなのだ。
雨宿りできるところに足が向くのは自然なこと、もし彼女が外を眺めていたのであれば、不意に現れる謎の青年の姿を認識できるだろう。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」にアミスタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」からアミスタさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡 遺跡群入り口付近」からバロンさんが去りました。