2025/05/25 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にれあさんが現れました。
■れあ > 「あれが城塞都市、か」
敵軍に占拠されたアスピダの威容が見えてきた。
王国軍の第四師団長の依頼により、かの都市を占拠している敵軍の詳細を調べる事となった女冒険者。
イケメンの頼み事であり、お金的にも美味しいと、二つ返事で引き受けた依頼だったけど、事前情報はなーんにも頭に入れてなっかったのです。
てっきり魔軍が相手なのかと思っていたら、敵は血の旅団なる不逞の輩。
「なによ血の旅団って…」
城壁の外には、噂に聞く金属の巨兵の姿も見える。
15日間以内が望ましいとされる長尺の依頼、城壁外は兎も角、内部に潜入して、その内情を洗うべきなのだろう。
敵軍は城壁外まで展開していて、まさしく現在進行形でドンドンパチパチやってる訳で、どうやって都市内に侵入しようか思案する。
血の旅団なる敵との接触を図り、これを欺くか。
夜陰に乗じて突破するか。
「敵が人なら、やりようはいくらでも…」
戦闘が停滞している一画の茂みに伏せ、そのままとりあえず敵陣内へ。
歩哨がくればそのまま息を殺してやり過ごす。
■れあ > 旅団、それはそこそこの規模の軍団を意味する。
元々盗賊団であったとのソレだけど、受ける印象は「結構ちゃんとしてる軍隊」って感じだった。
「これは…一筋縄ではいかないか」
そこそこ近くまで歩哨がきているので、草地に伏せたまま思案する。
①物資の搬入などに紛れる。そのためにはもう少し情報が必要。
補給が誰の手によって、どこを通って、どんな規模で、いつ行われるのか…等々を調べないといけない。
②あえて捕まる。
内部に潜入した後で敵として捕まった場合のヤバさを考えると、外で捉えられて内部に移送(されるよね?)される方が、きっと動きやすい。
こっちの手を使うにしても、やはりもう少し情報が必要。
敵軍の捕虜の扱いとか、移送の仕方とか…。
城塞都市は元々魔軍との戦い用の拠点だったらしいので、内部にはある程度の居住空間があったりして、潜り込んでしまえばアレコレと動きやすそうな気もする。
そして③。
それは敵軍兵士を忍法口車(ただの話術)でやりこめて、色々教えてもらう。
手っ取り早いのは口車だけど、作戦的にバランスが良いのは①かな~なんて考えて、敵軍の流動をつぶさに観察する。
■れあ > 規律の正しい軍を綻ばせるのは、至難の業。
しかし、いつだって組織は「いい加減な個人」が生むひずみによって歪んでいくもの。
規律を守らず、物資を横流しするとか、捕虜を虐待するとか。
そんな意味では、敵軍全体の動向とはまた別に、壁外に展開している敵兵の一人一人も見ないといけない。
どこかに「ひずみ」を生み出させるのにちょうどよいのがいないか。
責任感が薄くて、短慮で、快楽に弱めの奴。
「あれなんか、それっぽいんだけどなー…」
やりこめられそうな兵士とか、仕事に対しての愚痴とか、不平不満を顔に出している奴を見つければ、そいつの後を付ける。
使えそうかどうかを判断して、そっと離れ、また次の人定に移る。
とりあえず、10人くらいの情報を得る中で、敵軍が結構特殊な敵であることも見えてきた。
敵を指揮するものの中に、王国の騎士がいる、みたいなアレだった。
「ふむ…」
人定を進めながら、敵軍の中の自分と背格好の似た女兵士も合わせて探す。なかなかいないけど、「なりかわり」をしての潜入も、アリかな?なんて思ったからだ。
■れあ > 長く敵陣に伏せ、その空気感に同化する。
何名かの女兵士の存在を確認する。
有難い事に、衣装を奪えば、それだけでこの「血の旅団」の所属に偽装できそうだ。
残念ながら私に似てる~!って感じの敵兵を見つけられなかったので、手ごろな相手を密着取材する。
3人を調べ上げて、そのうちほとんど他者とは交わらない陰気な性格なのをターゲットにした。
コロシはしない。
そのまま標的が個人用の軍幕に入って行くのを見届けて、茂みから立ち上がり、誇りを叩いてから、着衣を脱いで、テントの前に立つ。
「ごめーん!ちょっといい~?」
なんて言いながら、超軽めに軍幕の中へ。
相手が「え?」って顔してるのを前に「お願いしたいことがあって!」なんて言いながら、「あ、お水もらってもいい?」って続ける。
「ああ…」と蚊の鳴くような返事をした彼女は、やってきた女が、今なんで裸なのか、そして自分へのお願いってなにかを必死に考えている。
そりゃそうだ。ここは陣のただ中。敵が一人裸でこんなところを歩いている訳がないのだから、彼女から見た私は、なにか理由が合って裸にされちゃった味方の女兵士なのだ。
「あっちのテントにいるスケベな奴にね。身ぐるみはがされちゃった。商売しようとした私が悪いんだけどさ」
なんて話しかけつつ、服を貸して!とお願いする。
彼女は呆れつつも、一着融通してくれた。
「たすかる!そうだコレ。半額あげる!」
彼女の手に「私がスケベ兵士に身体を売って稼いだお金の半額」であると匂わせた金銭を握らせて、なし崩し的に衣装を買い取った形にする。
「本当にありがとね!」
なんて言いながらテントを出れば、私はもう立派な血の旅団とやらの兵士だ。
「さて、じゃあもう少し深い所までいきましょうかね…」
調査期限はまだまだたっぷりある。
何から調べ上げてやろうか、そんなテンションで敵陣内を歩き出しました、
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」かられあさんが去りました。