2023/08/23 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 城塞都市アスピダ周辺
 早朝 天候は雲混じる晴れ際

 盗賊の脱走によるアスピダ外への被害
 新たな武装である騎士鎧 “エイコーン”の使用
 アスピダは現在 その毛色を変えつつある。

 且つての英雄と寝返る騎士
 盗賊の首魁と有象無象混ざり合う者が詰まった難攻不落
 それが、いよいよを以って難攻不落に相応しい者らが集い、役者不足が脱落していく。
 盗賊の数人を拷問に掛ければ内部情報はいくつも手に入る。

 あそこはもはや盗賊の街ではなくなっていると
 盗みの賊がやりきれない場所を見限り、抜け出し、山中や街道で返り咲く
 夏季も合いまった街道の活発な仕様に伴う 抜け の行為。
 冬であればまだ引き籠っていたのだろうと、今の時期だからこそ変わる。

 もはや強いだけでは成り立たない場所になっているアスピダ

 特に、元から特別だった者
 特別になろうと努力した者ほど、その返しを受ける。
 その空気が伝染するようにタナールでの魔族の手出しもひどくなりつつある。
 この内戦を嘲笑うかのように。

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   「――――■■■■■■■っっっ!!」


 メイラが吠える
 山中での染みを広げるようにアスピダの外に出てくるような賊らを殺し尽くし、枯れさせようと
 略奪行為を少しでも薄めようとしていた剣は、今や幾つもの脅威らとぶつかっている。

 両手に握りしめる巨なる者が使っていた古代鍛鉄の“穂先“ 
 奇しくもそれは、エイコーンと呼ばれ始めた現在の脅威者と噛み合うようにその身に刃を叩き込める。

 力 強度 勢い
 エイコーンと克ちあう度に、数えきれない戦場が染み込んだメイラの赤い双眼
 噛みしめる乱杭歯 身を詰んだ両腕
 それらが幾つかその場に居たエイコーンを肉薄にする。

 メイラや、その他の強者への黴菌処理のようにやってくる
 デュラハンのような 騎士鎧に異物と念を詰め込んだ大骨格者
 一番厄介なのは対象者の 技 具 を模倣しようとする動き。
 それを認めたメイラは 前・後の入れ替えによる弱体化を中心とさせた戦法で
 エイコーンの勢力がメイラ以下になるように小細工を混ぜて行う。

 怪力と重具を模倣して、出来損ないのメイラがいくつも目の前に現れるような愚
 犯す必要も無ければ、敢えて弱体化と受け取れる模倣を始めた様子から
 断壊する大剣攻撃が縦に、横に、騎士鎧に詰まる念や異物事ぶちまけさせる。


   「シィィィ、ィ、ィ、ィイイイイ…、…ッッ。」


 エイコーン時の対策は現在 “ラン&ガン” によるエイコーンのディフェンスとして
 オフェンスとしてのミスから生じる間合いへの圧倒的な攻めで応じながらも
 その体格から重量武具や鎖を用いた転倒など、どこまでも人間臭く
 どこまでも悪魔的な一撃で進めていく。


   「王の為にと そう思って動いているというのに。」


 バキッギシッと友人の鎧の内側 筋肉が力み鎧に悲鳴を上げさせる。


   「まるでわたくし自体を毒とさせるかのような行為。」 

 
 策としては単純明快ながら、 メイラはこの場に出しゃばらない方がいいのでは
 そう思わせてしまうような 毒
 沸騰させた熱い熱い毒を浴びるような気持ちで、メイラはエイコーン2体を千切り
 周囲のアスピダ兵らに対し、自軍の勢いを取り戻させる。


   「許しませんわ 絶対に。 ―――絶対に。」


 能面でつぶやいたメイラに、 ヒッ と聞こえたのは 向こう?
 それとも、こちら側?

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。