2025/04/05 のログ
■宿儺 >
「くく…。まあ愉快な連中ではあったか」
作戦だったのか、毒入りの酒を振る舞い隙を狙う手筈で彼らは鬼を襲った。
しかし思いの外、酒の利きが悪く…あまつさえ切りつけた武器は女鬼の肢体に浅い傷をつけるに留まり砕け散った。
返す刀の爪撃が己の鎧を切り裂いたのを見て、驚愕の表情と共に即座に逃げを打ったのだ。
「よい大人の男が、ふふ。思い出すだけで笑えるな」
さて戦利品であるとばかりに連中の持ってきた酒をありがたく頂く。
何かしら毒の類が入っているのは理解っているが、人間に効く程度の毒など鬼を殺せる筈もない。
洞窟の出っ張った岩に腰掛け、がぶがぶと酒精を零しながら、豪快に飲み呷っていた。
ご案内:「九頭龍山脈・洞穴」から宿儺さんが去りました。