2024/10/30 のログ
エレイ > 男の予想通り、この晩の雨は止むことなく振り続け──
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に羅獄さんが現れました。
羅獄 > 阿呆の多い事多い事。
何故理解せずに幾人も送り込んで来るのかは判らぬが
兎も角、ここ数日は暇をせずに済んでいる。
木の根元には、叩きのめした黒い装束の人間が一人
殺してはいない、ただ伸びて居るだけだ。 命を奪うほどでも無い。

「やれ、暇潰しにはなろうが、手応えが無さ過ぎての。
暗殺なんぞ、わしには一番相性が悪いじゃろに。」

――そう、死角から、或いは隙を伺っての一撃必殺。
忍びの者とは少々気色が違うらしいが、其の辺りは良く判らぬ
兎も角、本来ならば必勝の一手、の心算なのだろうが
生憎乍らこの身体、生半可な刃なぞ通さぬ身
必殺の一撃が通らなかった後、純粋な殴り合いで勝てるならば
初めから暗殺、なぞせぬのであろうが――。

「まぁ、これで少なくとも、一日はこんじゃろな。
最近は一日一回になっとるからのぅ、やる気が失せたかの?」

――流石に、如何仕留めるべきか、考えあぐねて居るのかも知れない
送り込める手札だって無限では無かろう、よきよき、じっくり考えれば良い
腰の徳利を掲げ、ぐい、と人の身すれば、森の中を歩み進める

―――殺してはいないが、放って置いた其の後で如何なろうが知った事ではない。
獣に嗅ぎつけられなければ、運を落として居なかったと言う事だ。

羅獄 > 「あれかのぅ、この間の恨みかのう。
……恨まれるような話では無い筈なんじゃがの。」

心当たりが無いと言う訳では無い。
少し前、交渉人として会いに来た男が居たのだ。
定まった塒を持たぬ己を、よくもまぁ探し当てたと感心したが
問題は其処では無い。 話の内容は、一言で言えば傭兵だ。
報酬と引き換えに、とある領地を荒らして欲しい、と言う物

ただ、其処に付随する報酬が、傭兵に倣って金であったが故と
別段強者と戦えるあても無かったが故に、あっさり断った。
で、其の結果。 ――多分、気に障ったのだろう。 多分である。

「世の中、何でも思い通りにならぬと気が済まん連中も、居るからのう。」

まぁ、其の御蔭で一日の間、何時訪れるか判らぬ暇潰し、が発生する様になったので
個人的には一向に構わぬし、気に留めても居らぬのだが。

―――せめて何者で在ったかだけでも聞いて置けば良かったなと
今更ながらに、門前払い掛けた事だけは、考えが足りんかったと思い直すのだ。
何故なら、今は良いが――多分、己の事だから、飽きる。
其の内に、面倒になって来るのは間違い無いのだ。

羅獄 > 「其の内、一人捕まえて吐かせてみるかの…。
と言っても、こう言う手合いに限って妙に口が堅いのよなぁ
下手すれば、勝手に自害しよるし。 わし、拷問が上手い訳でも無いからの…。」

手加減とは難しいの、と言う物騒な言葉を吐きつつ
其の内に森の奥へと消えて行く。
今宵も今宵とて、何処か適当に塒たる場所を探す事になるのだろう
それが、洞窟なのか、或いは其の辺の岩の上なのかは
生憎ながら、当人にも判らぬ気まぐれさ、だが――

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から羅獄さんが去りました。