2024/10/12 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にシアンさんが現れました。
シアン > 9つの尾根が鎌首をもたげる竜の頭を思わせる、九頭龍山脈。
幾つかの天辺は雲を突き抜けて尚高く聳えるうちの一つ――
森と木々とが海ほども広がり、亀裂が走るように山賊街道が走り、
秘湯や隠れ処のように営む温泉宿がぽつぽつと点在している所迄、
よくよくよく伺える山頂。
平野部はこれより秋から冬にかけてじっくりと寒気を増す中、
吐く息は白く靄と化して岩肌も雪化粧で白く染め上がっている。

其処な岩に足をかけ、撓んだ膝に腕を乗っけて、肩で息をしながら下界を見下ろす男が一人。

「……………」

竹筒を持ち出せば、途中で汲んだ小川の水を一口啜ってその冷たさに眉を顰めながら一息つく。

シアン > 登山、ピクニック、バードウォッチング等々アウトドア趣味にしたって、行楽にはとんと向かないこんな所まで駆け上がってきて生物にはかなり厳しい気温の中、もくもく、汗で湿気った髪や額から湯気を放ちつつ少し落ち着いていれば荒い息も収まってくる。
竹筒をしまって、代わりに腰に括った荷物袋から懐中時計を出して見れば……

「タイム、ちょっと落ちたな」

山頂到着時点で時刻は留めてある。登山開始の時間とあわせて掛かった時間は、
常人の五分の一以下という傍目からすれば驚愕する程の時間しか掛かっていない。
が。不満。

「ちょっと。ちょ~っとだけ酒の量減らすかぁ……」

普段から、暴飲暴食とまではいかないが健康的な生活はしていないにせよ、
目に見えて体力や身体能力の低下を見つけてしまっては少々心がけねば云々。

トレーニングでこんなところまでやってきて、いやおかしくね? なんてタイムを叩き出したとて自己ベストからはそれなりに落ちた結果に肩を落とす。

シアン > 「まぁまぁまぁ。前からちょっと思ってたんだよなぁ。
 すっちゃんとヤった時とかも何か息切れすんなぁとか……
 間引依頼ん時もなーんか疲れ貯まるなぁとかさぁ……」

ある場所で対決した鬼姫との戦闘中、だとか、ある場所で行われた森林の間引依頼、だとか、全力で只管動き回るような事態になった折に己が把握しているつもりの体力より些かのずれが生じているような……? と。普段の生活の範囲内では何の問題もなかったから違和感程度のものだったが……

「どうすっか。酒は控えるとして。飯は、飯か、肉も野菜もちゃんとしてる。夜はきちんと寝る。女と居る時以外。
 トレーニングもちょっと増やすにしてこれでどうにかならんなら、三十路近くなってきたしやっぱ歳的な問題あんのか? ん゛ー……」

ぶつぶつぶつぶつと延々続く独り言。独り暮らしだと独り言も増えるというが、単に癖。

シアン > 悩み事と独り言を繰り返しながらに腕を組んで首を傾げて、暫く。呼吸も十分に整ったあたりで、横を見遣れば、別の尾根。あすこまで行くにはここを駆け下りていってまた難所と急斜面を駆け上がっていく必要があるが『良し』と一つ頷けば……駆け出す。トレーニング、再開だ。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からシアンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にクロスさんが現れました。
クロス > (九頭龍山脈のとある森。
木々が生い茂る山の中、騒がしく声が響き渡る。
複数の足音に怒声、明らかに団体にと思われる程の集団が行動をしていたのだ。
その集団が追いかける先はに居たのは、一人のミレーであった)

「あぁ…めんどくせぇ。
ったく、山賊が盗んだ物の回収依頼…楽に終わると思っていたんだがな…」

(犬らしい耳を生やし、尻尾を揺らし、甲冑姿となっている男の名前は『クロス』
ギルドの依頼より山賊が盗んでいった金品などの財宝を回収する依頼を受けており、無事に回収したところであった。
人数が多かったが気絶させれば問題がないと思っていた所、予想外の数に見つかり現在逃げているのだ)

「さて、いい加減真面目にこの状態どうにかしねぇとな…」

(喋り方としては余裕がある様子で走っていた。
だが、甲冑は重く動きにくいため走るのも一苦労であった。
どこかのタイミングで戦闘に入れば少しは楽になれそうだと思ったが、それも面倒たと思い、今はひたすらに走って逃げるのみであった)