2024/10/01 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に宿儺姫さんが現れました。
宿儺姫 >  
山中、切り立った岩場。
キャラバンや冒険者なんかはそうそう寄り付かないだろう山の一角にて。

「──!!」

野性的な咆哮と共に雷鳴が轟く。
何が起こったのかと言えば、嵐の中、一匹の牝鬼が巨大な岸壁にも見える一枚岩に向け、思いっきり振り被った拳を叩き込んだ。

落雷の如く地が振動し、牝鬼の拳を中心に大きく亀裂が走り──巨大な岸壁が崩れ落ちてゆく──

「ふむ……」

破壊撃を生んだ己の右手を開いては握り込み、翠玉の視線を落とす。

「より強くはなったが、まだまだ足りんか」

大自然の岸壁よりも強固な敵なぞウヨウヨといる。
…それがこの国の面白きところではある…力のみを矜持とする牝鬼にとっても喧嘩相手がいるのは実に良いことだ。

宿儺姫 >  
この辺りの火竜も大方狩った。
首に賞金がかかっているらいく襲いかかってくる猛者の冒険者もいくらも屠った。

「そろそろ一度、北に帰って見るのも良いか」

嵐の雨に打たれながら、破壊痕の近くにあった天然洞窟へと歩みを進める。

然程見た目を気にする性質ではないが、濡れ鼠のままというのも気分が悪い。

宿儺姫 >  
洞窟の内部にはあちこち白骨が転がる。
獣のものもあれば、おそらく人骨も。
まぁ、何かしらが使っていた洞穴ではあるのか。

火の痕跡がないところを見れば、山賊の類ではなさそうだ。

虚空に翠色の鬼火を生み出し、座れそうな岩にどかりと腰を下ろせば一息を吐く。

「酒は──、切らしておったか」

くぁ…と大口を開けて欠伸を飛ばす。
一休みすればまた適当に山賊でも襲い、酒なり食料なりを確保せねば。

宿儺姫 >  
やがて嵐が去れば、やれやれと鬼は腰をあげ獲物を探しにでてゆく──

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から宿儺姫さんが去りました。