2024/09/28 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 林陰の天然温泉」にシノさんが現れました。
■シノ > 九頭竜山脈中腹に位置する、とある林の中。
鬱蒼と茂る木々を搔き分けて進むと、小さく開けた空間に辿り着く。
そこは湖の様に見えるが、良く目を凝らせばうっすらと湯気が立ち昇り
掬ってみれば、それは水では無く暖かく澄んだ温泉であるという事がわかる。
秘境という程ではいないものの、知る人ぞ知る隠れた名湯と呼べるその場所から声が響く。
「んんん……っ、はぁ……♥ とても……気持ち良いです……」
湯煙の中で湯に身体を沈めるのは、長い茶の髪と熟れた肢体を持つ美少女だ。
その少女は異国から渡って来た冒険者で、退魔を生業とする巫女――の、筈なのだが。
外見の違いや、大陸の者達と宗教を異する事から距離を置かれがちな少女は
未だパーティーを組んでの討伐依頼などを受けられずに居り、この日受けた依頼は"山菜採り"。
林の中で一日中野草と向き合い泥だらけだった少女は、偶然この天然温泉へと辿り着いたのだった。
思う程上手く行かない大陸での暮らしに感じていた鬱々とした疲労が湯に溶ける様で、心地良い。
「こんな所で、まさか温泉に浸かる事が出来るなんて……少し、郷を思い出しますね……」
ちゃぷんと両手で湯を掬っては頬を暖かく濡らし、一息吐いて上空を――淡く照らす月を見上げる。
湯煙の中月を見上げる少女の姿は、その豊満な肢体のシルエットも相まって、天女の様に美しく映るだろう。
ご案内:「九頭龍山脈 林陰の天然温泉」にヴァーゲストさんが現れました。
■ヴァーゲスト > ――…端的に言えば男は迷子である。
九頭龍山脈にある貴族向けの湯治宿にパトロンの男を送り届けた後のことだが、普段なら貴族の男が一緒に部屋をとってくれるのが恒例となっているが、今夜は宿の方が非常に色々厳しい宿だったらしく、部屋を確保してもらうことができず、仕方なしに近くに空き宿がないか彷徨っていたら、こうなった。
山賊街道近くを歩いて旅人向けの宿を探している最中、ちょっと気にある獣道があったので足を踏み入れて、気が付けば道が途切れており、戻ろうとして道なき道を進んだっけか、知らぬ場所へとたどり着く。
湯気、この辺りは確か天然でも温泉が湧いていると聞いていた、だから湯気のある場所に行けば隠れ家的な宿でもあるかと思い、湯気を頼りに歩いて歩いて歩いて……たどり着いた先にあったのが、この光景だ。
「………温泉の精霊か、いや、……温泉の女神?」
木々を葉を潜り抜けた先の光景が隻眼の瞳に飛び込んできて、からっからの口から出た思わず言葉が、その一言。
だって、視線の先には幻想的な光景が広がっていたから。
夜空を見下ろす淡く輝く月。
その月下には温泉の湯煙を薄衣のようにまとい、そんな月を見上げる一糸まとわぬ姿の美人。
柔らかく食いでのありそうなシルエットが卑猥さよりも、神秘さすら覚えてしまう程で、思わず……生唾を飲んでしまう光景であった。
ふと、無意識に己の腰に手をあてて、土産物の酒瓶を探り始めるのは、そんな美人を前にして酒を一杯飲みたくなる酒好きの本能だろう。
■シノ > 「はぁ…………」
湯の温度は高くなく、長時間浸かるのに打ってつけではあるものの。
ほんのりと顔が赤らむ程に火照った身体を冷まさんと、少女はその場で立ち上がる。
たぷん――と。たわわな乳房が弾み、大きな臀部に輝く水滴を垂らしながら、白磁の裸体が太腿下まで露わになる。
軽く髪を掻き上げて熱を逃がす少女は、茂みの近くから眺める男の視線には気付いていない様子だ。
男の立ち位置からは丁度少女の臀部も、背面からでも望める程の熟れた巨乳も、火照った横顔も望めるだろう。
少女はそのまま、あろう事か男の居る方向へと移動して来るが。
矢張り気付かぬまま湯の縁の岩場まで辿り着くと、男に背を向ける角度で腰掛けるのだった。
■ヴァーゲスト > 月明かりに映えるのは何も湯に浸る美しい乙女だけではない。
夜空から湯煙たつ温かな湯を照らす月明かりを歩くたびに揺れる黒髪が弾き、毛先にいくにつれて燃えるような赤い色でさえ、月の輝きは等しく照らす。
夜よりも黒い隻眼には美しき乙女が立ち上がる姿が映り、白磁もかくやの白い肌に滑る湯の滴りすらも逃せず見据えてしまい、その白磁が描く卑猥で艶やかなシルエットがまた良い、特にこの角度から眺めてもこぼれる乳房のふくらみよ。
火照った横顔、そもまた悪くない。
酒の肴に、あるいは今宵のお相手に何て、口の隅をくっと持ち上げて小さく笑ったが、その最中に女神様がこちらへと、一瞬だけ判断に迷うが……こちらに気が付くことなく、直ぐ近くまで足を進めると、ちょうどいい具合に背を向けたまま岩場に腰を下ろす。
はみ出た乳房のふくらみもいいが、この尻も安産型で中々、と舌なめずりを心の中で一度、後は茂みから酒瓶片手に何食わぬ顔で姿を見せると、軽く咳払いを「こほんっ」としながら、その背後まで歩み寄れば、そのすぐ背後に立ち一つ意地悪を考えた。
「……ふむ、まさか、探していた魔物に出会えるとは思わなかった……人に化けると聞いていたが……?」
まあ、陶器の酒瓶を片手に体の彼方此方に茂みを抜けてきたときについた葉っぱをつけて、かける第一声はあまり格好良いものではない、不敵な笑みのつもりの笑みを口の隅を持ち上げて浮かべて。
さて作戦はこうだ。
普通に口説くには場所が悪い。
まず覗きだ!と騒がれるとパトロンの評判的によろしくないので、まずは自分に正義があると言わんばかりに相手に圧をかけてみる、そうすれば覗きの件はごまかせ……んだが、騒がれると困るとは言え格好良くない自覚はあった。
あと気になる点がある。
ちらっと見えただけでいい尻にいい乳に視線は奪われていたが動作のひとつひとつが少し、気品を感じるのだ。
■シノ > 湯に火照った身体を岩場で冷ませば、吹く風が肢体を撫でる心地良さに瞼を閉じる。
ぼんやりと、何も思わず考えず、ほわほわと浮く様な心地で居た少女は、直後――
「――…………っ!?」
まるで教師に咎められた際の生徒めいてその場でピンと背筋を伸ばし、
翠の瞳を大きく見開いては丸め、緊張で身体を強張らせて硬直した。
己の背後から、突如として『こほん』と咳払いの音が聴こえたからだ。
――突然来訪した"何か"を背中で迎えた少女は一瞬パニックを起こしかけてしまうが、
男が口を開き『探して居た魔物に出会えるとは』と告げれば、はっとした後その場で勢い良く立ち上がり、
「ち、ちがっ、わたくしは妖魔の類ではございませんっ! どうか誤解なさらないで下さい……っ!」
慌てふためいた様子で弁解をしながら背後からの来訪者へ振り返る。
一糸纏わぬ裸体のまま。柔い乳が揺れる様を見せつけながら。どこを隠す事も無く。
よほど気が動転してしまったのだろう。己が全裸である事が意識から離れてしまっているのか
男の目前で素肌を晒す少女はそのまま、身体を手で覆い隠す事もせぬままに困り眉の潤んだ瞳で男を見上げている。
■ヴァーゲスト > 天然自然の隠れ湯で良い心地のところ悪いが、見て見ぬフリをするには隻眼に映った少女は月明りと一緒で眩すぎて、つい意地悪をしたくなる。
反応が面白ければ余計に。
小さな咳払いに反応し、その後に少女に向けたあり得ぬ嫌疑と猜疑の言葉に、背筋を伸ばして立ち上がる姿は『遊ぶ』に十分な素質有だ。
慌てふためいて弁解する姿も大変おいしくはあるが、黒色の隻眼が吸い寄せられるのは、白磁を想像させる色白の肌に一糸まとわぬ艶やかな肢体であり、特に柔く美味そうに揺れる乳房が美味しそうで、生唾を飲むのを我慢するのも大変である。
ニィ、と口の隅を高く持ち上げて、厭味ったらしい笑みを作ると、わざとゆっくり視線を蛇蝎のように這わせるように、足先から這い上がって腰をへそを腹部を視線で舐り、最後に胸元のたわわな実りを楽しんだ後に、困り眉の潤んでいる緑柱石に近しい淡い色の瞳で視線を止めた。
「人に化ける魔物はみんなそう言い訳するんだよ。
ここ最近ここらで女に化けて旅人を食らう魔物がいるらしくてよ。
アンタがそうなら退治しなくちゃならんし、そうでなきゃ保護しないとならんのよ。」
と、まあ何とも都合のいい嘘がべらべらと出てくる己に感心しながら、その嘘を崩れぬように積み重ね、己と相手の立場をうまい具合に調整をかけながら、言葉を選び、選んだ言葉に違和感がないように頭をひねりながら、その端っこで悪戯を考える。
ひとついいことが思いついたのか、酒瓶ではない逆の手で腰にある小さな革袋から、小瓶を一つ取り出しながら、言葉を続ける。
なるべく内心の笑みを表に出さないようにしながら。
「……つーわけで、悪いがお嬢ちゃん、確認させてもらえるかい?専用の霊薬で化けの皮が剥がれないかの確認ってやつだ。」
冷静に考えればおかしい、が今の少女に通じるか。
通じればラッキーで通じなきゃいいわけ重ねていけるところまでだ。