2023/10/01 のログ
影時 > 「ほどほどに腹が膨れたなら、また籠の中に入ってろ。
 ……もう少し月見していたいところだが、朝までには帰りてェからなあ」

街の中でも月見は出来るが、折角だ。諸々揃えてらしくした方が趣深い。
夜にまで講義の時間を伸ばすのはあまりよくない。
課外講義的な扱いにするか、それとも弟子含めて内々の小さな催しと云う形にすべきか。
干し肉を齧っていれば、程々に腹が膨れた感覚が出てくる。
その上に酒精を注ぎ足しながら、しゃくしゃくもしゃもしゃと咀嚼音を立てる二匹に告げよう。

了承したのか分かったかは鳴かず、尻尾を立てる仕草がそれぞれある。
きっとわかった、了承したもの――と思っておこう。
結局瓶の中身が空になるまで酒杯を重ね続けた後、背負子を担いで――男は走り去っただろう。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から影時さんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に天ツ鬼さんが現れました。
天ツ鬼 >  
白煙烟る山中の一角
岩場の連なる先、沸き立つ源泉
その立ち込める湯気に人の影のようなものが映る

人が入るには熱すぎるだろう源泉
そんな中で湯浴みの一時を過ごすのは、赤褐色の肌の女鬼であった

隻腕となった片手に酒瓶まで持ち、上機嫌でその身を沸き立つ源泉へと沈めていた

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から天ツ鬼さんが去りました。