2023/08/24 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にエルビー・カルネテルさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にアクラさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にジーゴさんが現れました。
■エルビー・カルネテル > 不老不死の妙薬
「辰金」「朱金」は実在した!?
■エルビー・カルネテル > 今回我がエルビー探検隊に匿名での情報提供があったのだ。
某国の権力者が焦がれる魔術鉱石である「辰金」、「朱金」が九頭龍山脈に実在すると。
早速、探検隊は隊員、護衛役の冒険者達を連れて現地に急行した!
余はこの探検隊の隊長のエルビーである。
「皆、このエリアは山賊や魔獣の出現情報もある大変危険なエリアだ。
くれぐれも単独での行動はしない事。
「辰金」、「朱金」の発見よりも皆が無事に戻ることが大事だからな。」
今日は天候も良く、今の所不穏な存在も目撃されていない。
余は張り切って山脈内を進む。
鉱石である以上、鉱脈がどこかにあるはずである。
セオリー通りだと洞窟を見つけるのが良いと聞いた気がする。
■アクラ > 「おー…くぁ…」
隊長の声に欠伸交じりの返事
やる気がないのかと言われかねないが今回の冒険に関して言えばアクラにやる気はあまりなかった
探すのが食べ物でないと言われるともうどうしようもないのだ
「ご主人、辰金と朱金ってどんなのだ?
石なんか殆ど見分けはつかないぞ。」
興味はどちらかと言えば山賊や魔獣に獣
特に食べ応えのある生き物が襲ってくるのを大いに期待している
洞窟ならキノコや巣にしている熊などが期待できるかもしれない
■ジーゴ > 「え、オレ山賊とかでたらムリだよ…」
ちょっと緊張しながら後ろを歩いているのが、ミレーのジーゴだ。
友達のエルビーに誘われて参加したのが今回のエルビー探検隊。ジーゴはとにかく街の外に出られることが嬉しくて、内容もあまり聞かないうちに快諾した。
街の外に出たことさえ数える程、冒険者としての経験も浅く、技術もない彼が役に立てるかは不明だが、持ち前の体力で初めての九頭龍山脈への行程も問題なくこなすことができている(今の所)
初対面の同行者とも挨拶を済ませ、楽しく冒険をしているところだ。
■エルビー・カルネテル > 「知らん。
やっぱり赤色と金色の宝石を探せばいいのではないか?」
全くやる気の見えない護衛の一人、アクラに声を掛ける。
こやつは最近出会った護衛役なのだが、冒険心が乏しい。
「ジーゴ、賊が出たら護衛役を頼るのだぞ。
それと単独行動は厳禁な。」
エルビー探検隊は他にも隊員、護衛役が数名ずついる。
余もいるので一人で行動しないようにすれば危険はないだろう。
ちなみに隊員は冒険を愛する心があればスキルなどは必要ない。
…と、ここで最初の難関が探検隊を襲う!
「おい、川があるではないか。」
なんと! 我々の行く手には一本の川が流れていた!
流れは穏やかだが、このままわたるわけにはいかない。
幸いにもわたる為の丸太橋がかけられているが。
「みんな、あの丸太橋を渡るぞ!
足元に注意して慎重にわたるんだ。」
橋は意外にも広く、2~3人なら並んで渡れそうである。
余は皆に注意を促しつつ、最初に橋を渡る。
■アクラ > 「ほーん、赤と金の宝石ねぇ。」
キラキラとしていて赤か金色の意思を見つければとりあえず報告すればいいかと素直に受け取る
匂いを辿る事も出来ないので暫くは普通に探しながら進むしかない
「ご主人落ちんなよー。」
最優先は主人、エルビーの安全
そしてそれ以外は努力目標
落ちてもすぐ掴める様にエルビーのすぐ後ろを進む
「おめーも落ちんなよジーゴ、落ちたら溺れんなよ。」
エルビーの友人として紹介された男の方にも声をかけておく
■ジーゴ > 「赤と金…赤と金…」
探している鉱石の名前も忘れてしまったため、鉱石の色だけでも覚えていよう、と小さな声で繰り返す。
「わかったー」
一人でどこかに行ったりしないようにと何度も言い聞かせられている。
人数も多いから、うっかり見失ってはぐれてしまうこともないだろう。
もちろん、探検隊の隊列を乱さないようについて行っているけれど、
丸太橋のかかった川を見て思わず歩みを止めた。
「おちねーし!!」
身体能力は高くても、街から出たことがなさすぎて山の中を流れる川を見たのも初めてだし、丸太橋も初めてだ。
余裕ぶってエルビーの護衛からかけられた言葉に強がって反応するも、内心はドキドキして、獣の耳はしゅん、と項垂れている。
恐る恐る、一歩一歩橋を渡っていく。
■隊員 > 「うわぁぁぁ!」
■エルビー・カルネテル > なんと、ここで隊員の一人が橋の上で足を滑らせ、転倒してしまったのだ!
すぐに他の隊員や護衛役が手を貸したので橋から落ちることはなかったが…。
「まったく、危ないから気を付けるのだぞ。」
余はアクラに後ろを守られた状態で隊員の一人を叱る。
このような探検では僅かな油断から危険に繋がりかねない。
「赤色か金色だけの鉱石も見つけたら言うのだぞ。」
アクラやジーゴ、その他の隊員達にも声を掛ける。
ちなみに丸太橋は長さはそれほどないので気を付ければ一瞬で渡れたりする。
「あ、これは!」
余は川を渡った先で大きな石に掛かれた文字を発見する。
「これは宝の在処を示すものではないのか!?」
余は巨石目指して走り出す。
書かれていたのは…!
■巨石 > 『足元注意』
■エルビー・カルネテル > 「なんだ、ただの注意書きか。」
余は肩を落とす。
■アクラ > 「これが探検か、色々大変そうだな。」
頭数は多くそれぞれのスキルや熟練度もバラバラ
口で聞いていた以上に大変だなと転んだ隊員を見やる
「おいご主人、お前が1人で動いてどうすんだ。
んな分かりやすい場所に書いてるわけないだろ。」
岩に向かって走り出すエルビーに続く
宝のヒントかと騒ぐ岩に書かれた足元注意
橋を渡った先で足元注意とは…
「はっ、皮肉が効いてるなご主人。」
■ジーゴ > 「あぶねっ!」
落ちかけた隊員の大きな声で、しゅんとしていた耳が大きく立った。
落ちても大きな事故には繋がらない川の深さだが、もちろん落ちないに越したことはない。
「足?」
エルビーが大きな声をあげたからジーゴも走って、エルビーと既に主人にもとに寄り添っているアクラの方に駆け寄る。
大きな岩を見上げて、読める文字だけ読んだ。
どうやら、足元注意、だったらしい。
「なんだ…ざんねん」
確かに宝のありかがこんなに大きく堂々と書いてあるはずがない。
また、獣耳が残念そうにへにゃりと折れた。
「うーん、どっちだろう」
巨大な岩の左右に別れた道を両方指さして、首を傾げる。
片方は上り坂、片方は下り坂だ。
■エルビー・カルネテル > 「そうだぞ。
皆で苦難を乗り越えるのが探検だぞ。
…余にはアクラがいるから大丈夫だろう。」
アクラの言葉に余が反応する。
皮肉が聞いてるなと言われ。
「…やかましいぞ。」
肩を落としながらも返しておいた。
「おおジーゴ。
これは足元注意と書いてあるのだ。」
字が読めないジーゴの隣で読み上げる。
この時の余は全く元気がなかったであろう。
さて、皆が橋を無事にわたり終えた所で分かれ道である。
ジーゴが指さす先には上り坂と下り坂。
「皆、どっちを進むべきだと思うか?」
余は皆の意見を聞いて回ることにした。
■アクラ > 「離れた場所で即死なんかされたらどうしようもねぇからな。」
やかましいと言われればへいへい、と笑う
さて、左右どちらに進むべきかと聞かれればどちらでもと言いたい所だが
「珍しい石探してんだし下に行けばいいんじゃね?」
なんとなく勘で選んでみた
■ジーゴ > 「エルビーうっかり!」
足元注意だと読んでくれる元気がないエルビーを茶化して笑った。
こんなに気安く茶化せるのはエルビーの身分など知らず、ただの友達だと思っているからだ。あくまでも対等な、そればかりではなく身近な相手として接している。
「うーん、オレはこういうところ来たことないからどっちでもいいや」
指で上り坂の道と下り坂の道を指したままの姿勢で答える。
山に登ったこともなければ、山を降りたこともない。
赤と金の石がどこにあるのかも想像がつかなかった。
■エルビー・カルネテル > 「ぐぬぬぬ…。」
二人にばらばらに茶化され、余は拳を握りしめる。
他の隊員達にも聞いてみたが、結局下り坂の方が優勢であった。
「よし!
では下り坂を進むぞ。
確かに鉱脈は低い所にある気もするからな。」
余は隊の先頭に立ち、下り坂を進む。
その後ろを進む隊員と護衛達。
…その時!
■隊員 > 「うわぁぁぁ! 岩が~~!!」
■エルビー・カルネテル > なんと! 余達の後方から巨大な岩が転がってくるではないか!
「皆、左右に分かれるんだ!
岩をこのままやり過ごすぞ!」
余は咄嗟に指示を出す。
■アクラ > 「よし、とっとと見つけて帰って飯食うぞ!」
下りに決まり先頭から二番手を歩き出す
少し進んで後ろの方から音と振動、そして隊員の悲鳴
「…誰か後ろに居やがったか?」
先程の岩かもしくは別か、ただタイミングがあまりに良すぎる
探検につきものの罠というものなのかもしれないが…
「ご主人が木っ端微塵にすりゃいいのに。」
それぐらいできんだろ、と言いたいが言われるままに道の端に寄り岩をやり過ごそうとする
■ジーゴ > 「やっべ」
大きな音を立てて転がってくる巨大な岩に焦りは隠せない。
足元注意どころか、頭上注意で後方注意の巨石も必要だったかもしれない。
登山道の端、ギリギリまで寄ればなんとか避けられそうだけど、
もしこれ以上大きな岩が転がってくることがあれば、きっとみんなぺちゃんこになってしまうだろう。
「え、エルビー、こっぱみじんにできるの…?」
きょとん、とエルビーの方を見るミレーの姿。
■エルビー・カルネテル > 「…ふう、なんとかやり過ごせたか。」
一人のけが人も出すことなく、岩は転がっていく。
やがて道を外れ、どこぞの川に入って行った。
余はほっと息をつく。
どうやら皆すぐに回避して居た様だ。
全員の意識の高さに余も満足である。
ただ、岩が転がってきた理由はわからない。
アクラの言う様に誰かいた可能性もあるが、気配もない。
無暗に深追いして刺激する必要もないだろう。
ちなみに下り坂を降りた先にはまたもや巨大な石があった。
■巨石 > 『落石注意』
■エルビー・カルネテル > 「おのれ~~~~~…。」
なんだかさっきから揶揄われているようである。
余は静かに、怒りに震えていた。
「あんな岩、木っ端みじんに?
まあ、学院の生徒だしできんこともないかもな。
危ないからやらんぞ?」
アクラが言ったことにジーゴが反応してしまう。
余は冷や汗をかきつつ、魔法を習ってるからと言うことで誤魔化しておいた。
■アクラ > 「道が狭かったらひき肉だな。」
川を流れていく岩を眺める
割と殺意高めの岩転がし、犯人が居るとすればそれは敵と言えるだろう
「魔獣とか魔物ならいいんだけどなぁ。」
それならここで絞めて食べても文句は出ない
思わず口を開き笑ってしまう
さて、坂を下り切ればまた岩と注意書き
今度は落石注意らしい
「おうご主人、今度はさっきみたいなのが降ってくるらしいぜ。
上から降ってきたら今度は何人か死ぬんじゃねぇの?」
■ジーゴ > 「エルビーすげー!オレも学院いってみたいなぁ」
ご主人様の判断で、まだまだ集団学習は早い、と
自宅で文字の読み書きや四則演算から始めているジーゴには
学院はまだ先の目標だ。かっこいい!と純粋に褒めた。
「ひッ…」
ひき肉は嫌だし、それを避ける知識も力もないジーゴは縮み上がった。
落石も魔物も魔獣も山賊も全部ダメだ。
ぎゅ、っと手のひらを握りしめる。
何人か死ぬんじゃないか、という護衛の言葉にますます緊張する獣の耳。
どこかに走って逃げたい、とそわそわ始める。
■エルビー・カルネテル > 「この落石注意はさっきの岩に対しての注意だろう。
アクラ、隊員を不安にさせるような言動はするでない。
そうならない為に君ら護衛役がいるのだろう?」
余はアクラに注意しつつ、隊員の中でも怯えている者達一人一人に声を掛けていく。
ジーゴは物音に敏感なこともあって特に怯え方が凄い。
「ほれジーゴ、余達がついているぞ。」
余はジーゴの肩を抱いてやり、頭を撫でまわす。
ジーゴにこのようなことをするのは初めてだろうか。
余は隊員たちの士気低下が心配になってきた。
せっかくの冒険がこれでは面白くないだろう。
などと考えながら歩いていると、途中で大きな山小屋を見つける。
全員で入り込んでも大丈夫そうな大きさだ。
無論、山賊のアジトの可能性もある。
「皆、ここで待っているのだぞ。」
余は護衛を引き連れ、先に山小屋の確認に動いた。
意を決し中に入るも無人である。
埃も被っており、暫く誰も使ってそうにない。
余は魔法で小屋のほこりなどを簡単に追い出すと、皆の元へ戻ってくる。
「安全そうな小屋を見つけたぞ。
とりあえず、ここで一度昼休憩にしようか。
特別に余が昼食を振舞ってやるぞ。」