険しい山々が連なる九頭龍山脈。
その麓には「山賊街道」と呼ばれる街道が走っている。
その名の通り、山賊などがよく出る場所であり、山の近くや山中を歩く際は注意が必要である。
山賊のアジトなども山中に数多く存在している。
財宝が眠るという洞窟やダンジョンも数多い。
その一方、温泉がよく出る場所でもある。
そのため、温泉宿なども点在し、湯治に訪れる兵士なども少なくない、
※山賊街道や山の中など、そのようなシチュエーションなどでお楽しみください。
参加者(0):ROM(1)
Time:21:46:29 更新
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中 温泉宿」からルーベルさんが去りました。
■ルーベル > 心地よい湯をゆっくりと楽しんでから、火照る肌を水で軽く落ち着けて。
それから部屋に戻り、ゆっくりと体を休める…こととなるほど、枯れてもおらず。
宿のサービスを使い、身体の回復具合を色々な方法で確かめることになり…。
■ルーベル > 街道沿いの温泉宿の大浴場。
人の少ない昼間からゆっくりと湯につかる初老の男。
個室風呂や貸し切りにするのも悪くはないのだろうけれど、あえて『温泉』らしさを楽しむのも悪くないだろうと。
近くでは桶に従魔のスライムも浸かっており。ふよふよ形を変えているのは湯を愉しんでいるのかどうか。
ゆらゆら揺れる湯は白く、何かの薬湯のようで。ただ湯の温もりだけでない熱を体に与えてくる。
心地は好いが、この湯では違う意味でものぼせあがってしまいそうなほど。
「湯治のつもりであったが…ふむぅ」
だらりと脱力しながらに、こういう風呂ではそういう商売をしている者も少なくないことを思い出す。従業員によるものもあるし、それ以外も紛れ込むこともあり、内容も面子も様々らしい。
信徒への奉仕行為の一部だと騙されたような聖職者やら。金に困り果てた冒険者やら。宿に弱みを握られた貴族やその子女やら。学院生なども貧に窮するものなどはこういう所でのそれなりに高額な臨時雇いに飛びつくのかもしれない。
湯を堪能した後はそういうサービスを頼んでもいいかとも思いながら、晴天仰ぐよう顔を上に向けて息を吐いて。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中 温泉宿」にルーベルさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からジャッキーさんが去りました。
■ジャッキー >
「うっわ」
ぽつり、ぽつり。――あっという間に、ざあざあ。
降り始めたなと思って間もなく大雨降りしきる山中。
「山の天気は変わりやすいたぁ言うけどさぁ……」
街道から横に逸れると、逞しい幹と大きな葉のでっかい樹木を天然の傘代わりに避難してぼやく。
背負っていた得物を降ろす。担いでいた荷物も降ろす。その上にどかっと尻を落として溜息一つ。
九頭龍山脈その麓。
俗に『山賊街道』と呼ばれる場所は山賊の塒で有名だが温泉地・温泉宿も少々名が通っている。
そのお宿の一つにお届け物を持って訪れたその帰り。
王都からここまで長く険しい道程の往路をやっとこさこなした帰路で雨に見舞われ足止め食らったらぼやきも溜息も出る。
あんまり足止めされると日が暮れて帰るのが億劫だし、山賊出そうで怖いし、かといって、回れ右して宿に泊まる金もねぇ。
「……まあ山賊ってもこんな成りから盗ろうとも思わねぇにして……」
何なら同情されるかもしらんがそれはそれで腹が立つので何にしても御免被りたいところ。
雨足の強い曇天を見上げながら、また一つ、でっかい溜息。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にジャッキーさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエレイさんが去りました。
■エレイ > 「──ほう……」
ぱらぱらとした雨模様の山中。
一人散策していた金髪の男は、その道中で山小屋を発見して足を止めた。
男は顎に手を当て思案するような仕草をしながら、その小屋をジロジロと眺め。
「ほむ……ちょうどいいからココで雨宿りしていくかのぅ。雨もこの後強くなりそうだしな」
そう独り言ちておもむろに近づけば、一応軽くノックをした後扉を開け、中へ。
明かりの灯っていない小屋の中を眺め回せば、中には木製のテーブルが一つに椅子が2脚。
壁沿いに設置された木製の幅広のベンチのようなものは、布団のような寝具こそないが、おそらく寝床だろう。
「──ふーむ……ちょっと埃っぽいがたまに利用されてはいるといったところかな……ウム、上等上等」
などと満足気にウンウンと頷き、テーブルの上のホコリを軽く払うと、バッグをその上に置く。
後で点ける必要が出てくるだろうと考え、ランタンもその隣に置いて。
椅子のホコリも払ってから、ゆっくりと腰を下ろし。
「ふぃー……──うおっ。何だ急に強まってきた雨脚」
一息ついた所で、ざざ、と急に雨音が大きくなって軽く驚きに目を丸める。
まさにすんでのところで屋根のあるところに入れた自分のタイミングの良さに
さすが俺、などと内心で自賛しつつ、タオルを取り出すと濡れた髪や顔をわしわしと拭い始め。
ゴロゴロと雷も鳴り始めたのが耳に届くと、こりゃすぐには止まない奴かな……と呟きを漏らす。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にエレイさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から宿儺さんが去りました。
■宿儺 >
全盛の力と肉体を取り戻し、丁度喧嘩相手も欲しいと思っていたところ。
無名遺跡の洞穴、人間と魔族が戦乱を続ける砦、とあちこちに遊び場を移してはいるが。
そう、此処のところ血湧き肉躍るような相手と巡り会えてはいない。
そんな闘争本能を燻らせている女鬼にとって、何らかの異形が遺しただろう不穏な痕跡には沸き立つものがある。
「どうれ。追ってみるとするか?」
ご、ご、と。
葡萄酒を丸々一本飲み干して、瓶を焼け跡となったその痕跡へと放り捨てる。
葡萄の酒は喉を灼かず、甘く芳醇に身を満たす。
気分もよく、よろ酔う女鬼はその痕跡を辿るように山中を進んでいった。
■宿儺 >
──山賊街道で賊を襲い、連中の戦利品を戦利品として戴いた、その帰路。
道なき道、九頭龍山の山中を駆ける女鬼はふとその脚を止める。
「火竜…の類ではないか」
焼け跡にも似た、何らかの生物が移動した痕跡。
この山に住処を移してそれなりに時を経たが、其れでも物珍しい。
戦利品の中にあった葡萄酒の栓を抜き、ぐびりと呷る。
山に住まう火竜の類とてその歩みを焼け跡にまではするまい。
──何らかの特異な生物。それも有象無象でない。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に宿儺さんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からラヴァスカルドさんが去りました。