険しい山々が連なる九頭龍山脈。
その麓には「山賊街道」と呼ばれる街道が走っている。
その名の通り、山賊などがよく出る場所であり、山の近くや山中を歩く際は注意が必要である。
山賊のアジトなども山中に数多く存在している。
財宝が眠るという洞窟やダンジョンも数多い。
その一方、温泉がよく出る場所でもある。
そのため、温泉宿なども点在し、湯治に訪れる兵士なども少なくない、
※山賊街道や山の中など、そのようなシチュエーションなどでお楽しみください。
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Time:01:01:49 更新
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿」からルーベルさんが去りました。
■ルーベル > 日の高いうちからの温泉を楽しんでから、取った部屋で酒を楽しむ。
その日は屋敷に戻らずゆっくり過ごし、珍しく研究をしない休息日となったのだとか…。
■ルーベル > 街道沿いの温泉旅籠の露店風呂。
そこで木で作られた湯舟の縁に両腕伸ばし湯船に浸かって寛ぐ魔導士貴族。
「ふぅ~… いいのう。屋敷にこれを作っても、このようにはいかんのだろうなぁ」
ゆらゆら揺れる湯は白く、何かの薬湯のようで。ただ湯の温もりだけでない熱を体に与えてくる。
心地は好いが、この湯では逆上せあがってしまいそうなほどだとも思いながら。
近くでは桶に従魔のスライムも浸かっており。ふよふよ形を変えているのは湯を愉しんでいるのかどうか。
温泉宿は性的サービスの提供の場ともなっており、湯場でのサービスなどもあると聞く。
もっとも、それに従事するものは様々らしいが。
元々そういう目的で雇われている者や出稼ぎ娼婦。信徒への奉仕行為の一部だと騙されたような聖職者やら。金に困り果てた冒険者やら。弱みを握られた貴族やその子女やら。平民、貧民…あるいは学院生なども貧に窮するものなどはこういう所でのそれなりに高額な臨時雇いにと引っ掛かり、ひどい目にあうのかもしれない。
よく利用する知己などはそれがいいのだと通ぶってもいる。その者も貴種であれば、金でも立場でもどうとでもなるから、ということなのだろう。
実にこの国の現状らしい、と思いながらも、当たりはずれまで楽しむ遊びとも思えば風情もあるのだろうか。
思案を巡らせながら、はぁ~…と、身体に溜まる熱を逃すような息を吐いた。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿」にルーベルさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からルーベルさんが去りました。
■ルーベル > やがて湯のほうにと案内され。ひとまずはそちらでゆっくりと過ごそうかとその場を去ってゆき…
■ルーベル > 「これも王都の乱れゆえかのぅ」
九頭竜山脈。昔から山賊が跋扈するから山賊街道などと呼ばれている街道。
剣呑な通称だけれど奴隷都市や湾港都市への陸路の中では整備されているほうなのだ。
広く険しくあるから、旅人や商人たちが自戒するためにもつけられたような名前。
それも、王が不在でより貴族も平民も多くが腐敗に身を浸していれば、より乱れるのも道理とも言えるだろう。
男は湾港都市へと、馴染みの貴族の隊商に同道して陸路で向かっている途中だったが、山賊に乗った馬車が襲われた。
規模が小さいわけでもなく。山賊たちもそれだけ生きるに必死なのだろう。
結果、賊は鎮圧されるも、旅程は変更。
幸いそれほど遠くない位置にあった温泉宿に泊まり、あるいは周囲で野営、と、なったところ。
貴族である男は優先的に部屋を融通され、今は食事後の暇を持て余しているところ。
隊商に同道する冒険者、傭兵、あるいは己と同じ貴族やら。宿の逗留客やら…この場の中で、その暇をつぶす相手でもいないかと、暗金の瞳を細めて不躾に視線を巡らせていて。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にルーベルさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からグスタフさんが去りました。
■グスタフ > 空は巡る。歩いている間にも月は傾き、星も流れていく。
星の瞬きは気まぐれで、雲が風にながされている様を思う。
闇の影に星が盗まれ、陰の闇に獣の気配を感じる。
怯えもなく、寒さを外套の外に追いやり、男は歩く。
酒を一口煽って。熱い吐息を吐く。
「早く風呂でも浴びたいね――」
■グスタフ > 温泉宿に向かう途中の山賊街道。
運が悪ければ野党の類に会うこともあるが、鼻歌交じりに進んでいく。
防寒はしっかりと外套などを羽織っているが、その下は軽装で。
何度もこの道を利用して迷う様子もない。
見上げれば月。雲が流れておぼろ。
それはそれで景色の移り変わりが退屈しない。
月が陰れば闇が満ち。危険は増すのだが――。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にグスタフさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエレイさんが去りました。
■エレイ > 「──ほう……」
ぱらぱらと雨が降る夜。
山中をランタンを携え散策していた金髪の男は、その道中で山小屋を発見して足を止めた。
男は顎に手を当て思案するような仕草をしながら、その小屋をジロジロと眺め。
「ほむ……ちょうどいいから今日はココに泊まるとしようかのう。雨もこの後強くなりそうだしな」
そう独り言ちておもむろに近づけば、一応軽くノックをした後扉を開け、中へ。
明かりの灯っていない小屋の中を、ランタンを掲げて照らして眺め回す。
中には木製のテーブルが一つに椅子が2脚。
壁沿いに設置された木製の幅広のベンチのようなものは、布団のような寝具こそないが、おそらく寝床だろう。
「──ふーむ……ちょっと埃っぽいがたまに利用されてはいるといったところかな……ウム、上等上等」
などと満足気にウンウンと頷き、テーブルの上のホコリを軽く払うと、ランタンとバッグをその上に置く。
椅子のホコリも払ってから、ゆっくりと腰を下ろし。
「ふぃー……──うおっ。何だ急に強まってきた雨脚」
一息ついた所で、ざざ、と急に雨音が大きくなって軽く驚きに目を丸める。
まさにすんでのところで屋根のあるところに入れた自分のタイミングの良さに
さすが俺、などと内心で自賛しつつ、タオルを取り出すと濡れた髪や顔をわしわしと拭い始め。
ゴロゴロと雷も鳴り始めたのが耳に届くと、こりゃ今夜中には止まない奴かな……と呟きを漏らす。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にエレイさんが現れました。