2023/10/24 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にリュカさんが現れました。
リュカ > 「おああーっ!?」

 ハイブラゼールのカジノ。金色の球状照明が回転し、深海を思い起こさせる深い青色と赤紫で彩られた華々しい賭博場に、素っ頓狂な男の声が上がった。
 赤か、黒かと客が固唾をのんで見守っていたルーレットの前で、賭け金全てを失った褐色肌の男が砂色の頭を抱え仰け反っている。

「いや、ち、違う!違うんですお姉さん。見てて下さいよ。こっから俺の……あっ待って!? ……はあぁー」

 見事一山当てた暁には最上級の宿の、最上階の続き部屋で朝まであれこれ、的な話で遊び好きな貴族の令嬢を引き留めていた男。
 自身の失態にひとしきり大笑いした後、何事も無かったかのように去っていく金持ち娘の金髪ロールを見送り、溜息をつきながらバーラウンジにやってきた。

「サンセット・リップル。ロックで……あーあ。ったく、また稼がなきゃなあ」

 カジノに出入りする美女たちの胸やら尻やらをチラ見しつつ、次の話し相手を物色し始めた。

 

リュカ > 「ま、こういう日もあるか」

 グラス1杯をちびちびやって頑張っていたが、次のギャンブルの資金も声をかけたくなるような相手も現れず、もう一度溜息をついた後、華やかなカジノを後にした。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からリュカさんが去りました。