2024/12/29 のログ
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アンディ > 「ミリセントさんだね、よろしく」

少女の名乗りにこくりと頷く。
その頷きには、この店の一見さんお断りに近い雰囲気に対する少女の言葉への同意もあるだろう。

「偶々で見つけられるのは運がいいと思うよ、此処って結構判り難いし。
なるほど、きたばかりで色々と探した結果なのかな、でもやっぱり幸運だと思う」

少女が海鮮パスタを頼んだのを見て、嬉しそうに微笑む。
それはお勧めした本人としてどこか誇らしげであり。
ちなみに少年自身は、ブイヤベースを頼んでいた様子で。
貝の中の身を取るのに時折苦労しつつ、スープを飲んでは、はふ、と美味しそうに吐息を吐きだしている。

「そいえばミリセントさんも冒険者なんだよね、こっちには仕事探しに?」

スープに浸した固めに見えるパンを口に入れながら問いかける。
冒険者の依頼は、王都などには無い種類もあるし、人の出入りも頻繁。
ある意味で経験を積む事と、人脈を作るにはここは向いているだろう。
少女もそういうのが目的なのかなと、首を傾げて。

ミリセント > きっと一人なら早々に食事を終え、宿があるなら部屋を取ったであろう宿。
しかし少年が声をかけてくれたおかげもあり、ゆっくりと出来そうだと安堵をしていて。

「こうね、酒場を眺めて歩いてて見つけた訳だから、何時かは辿り着いたかも、分かりにくいとは思うけどね。
どうせなら静かな店のほうがゆっくりできる探して見つけたんだよ」

判りにくかった確かにそうだったと思えば、ここを見つけることができたのは確かに幸運だったと考え。
海鮮パスタを注文し、嬉しそうに微笑む少年を見れば首を傾げ。
そんな少年がブイヤベースを、貝の中の身を取るのに苦労する場面もあるが美味しそうに食べているのを眺めていれば注文が届き。
頂きますとフォークにパスタを絡めては口に運んでいき。

「ん~、美味しい。
そうだよ、冒険者と副業で薬師もやってるよ。
こっちには薬の卸に来たんだよね」

海鮮の味が染みたパスタに舌包みを打っては美味しそうに食べていき。
仕事を探しにと聞かれれば、そうではなく副業の薬を届けに来たと説明し、足元に置いたバックパックに視線を向け。
元々は冒険者の合間に露店売りをしていたが、今は時々にこうして依頼で知り合った依頼主の店に卸していると告げて。

アンディ > 「あぁ、港からなら何件かは大きい酒場もあったと思うけど五月蝿い所は避けたかったんだね。
僕も今日は静かな所が良いと思って此処来たんだけど、一人じゃ静か過ぎてさ」

此処は宿もある為、酒を飲んでそのまま部屋にも行ける。
それなのに流行ってないのは、マスターが寡黙だからなのか。
そしてそんな店に来ていながら、静か過ぎるのは嫌と言う少年。
それでも今は少女と言う会話相手ができて、嬉しそうで。

「それは良かった。
お勧めしてよかった…薬師さんなんだ?
卸って事は、固定のお客さんが…て、ごめん…薬関係はあんまり聞かない方が良いよね」

自分の食事を終えて、コップに入った甘い香りのする酒をちびりと飲んで。
少女が薬師であり卸先があると聞けば、感心しながらそれを聞こうとした所で。
謝りながら、苦笑する…一般的な薬ならまだしも、特殊な薬等でそれを卸相手も特殊だった場合は。
少女には守秘義務もあるだろう事に思い至ったのだ。

「んと…あ、話変えるけどミリセントさんはお酒は飲まないの?
此処のマスターは、カクテルとか上手だよ、生活魔法で氷も作れるから冷たいのも大丈夫だし」

力業の話題返転換、どうやら少年が飲んでいるのもカクテルなのだろう。
酒精の香りが弱く、甘い香りから飲みやすそうな種類なのだろうと、想像できるかもしれない。

ミリセント > 「煩い酒場って酔っ払いが多いよね?そう言う所ってゆっくりできないからね。
私も静かな店を探してたけど、ここはいい酒場みたいだけど静か過ぎるかな?」

酔っぱらいの相手をしたくないのもあり、静かな酒場を探したのだが静かすぎるのはそれはそれで違和感もあり。
この酒場があまり流行っているように見えないのは静かすぎるからと考え。
静かな店に来て、静かすぎるという言葉は納得でき、ある意味少年と会えたことはよかったことで。

「食事って美味しいのを食べたいよね。
ちょっと薬を作れるから副業でやってるんだよ。
ン、大丈夫。普通の傷薬とかだよ」

殆ど食べる機会のない魚介をおいしそうに食べては水を口にし。
それなりに薬は作れるので、依頼のついでに採取した材料で始めた副業であり。
聞かない方がという少年に、大したものは卸していないので大丈夫と説明をして。
卸しているのはほとんどは傷薬なので知られても困ることはなく。

「傷薬で保守義務が出たら、秘密ばっかりになっちゃうよ。
お酒?飲まなくはないけど今日は飲まないかな。
美味しそうだけど…明日起きれないと困るからね」

少年の急な話題返還にも笑顔で応じ、お酒を聞かれると今日はと返し。
飲みやすそうには思えるが、飲むとよく眠ってしまう体質なのか、起きれないと困ると恥ずかしそうにして。

アンディ > 「あー、確かに大きくて煩い酒場は酔ってる人多いね。
そうなんだよね、静かなんだけど一人じゃ静か過ぎるよね」

少女の言葉に同意するように幾度か頷いて。
静かさを売りにしては居るのだろけど、此処は静か過ぎて特定の客しか来ないのだろう。
少年自身は煩い酒場は雑味が混ざるが、こっちは其れが無い分少ないと、内心を隠しながら思っていたりする。

「それは生きてれば当然だよ。
でも卸先があるレベルで作れるなら凄いと思う。
僕は依頼で覚えた薬草くらいしか知らないし、調剤はできないから」

美味しい食事を求めるのは当然、それは少年も同じ。
ただ少年の主食は少女と少し違ってはおり、今は少女の美味しいという感情などを美味しくいただいている訳で。
そして製薬調剤が出来ないのも事実、魔法で同じ効果の薬を作れるが魔力とのトレードである。
売り物にするほど出来る訳は無く、そもそも魔法を解けば効果も消える、短時間使うような弱い媚薬等以外で使い道は無いとも言える。

「確かにそうだね、でもよかった特殊な薬はそこら辺厳しいって聞くから。
あぁ、薬を卸に行く時間なんかもあるよね。
そしたら、今度一緒に飲まない…って僕みたいな子供に言われても困る、かな?」

くぴっとお酒を飲んだ後、少し頬を赤くしながら問いかける。
ぎしっと少女がバックパックを置いた椅子に手を突いて、顔を近づける。
少女の緑色の瞳を覗き込む赤い瞳は酔いか違う原因か少しだけ潤み揺れて、それは何処か少年らしかぬ色気と怪しい雰囲気を漂わせている。

ミリセント > 「そう言うのの相手って大変だから避けたくなるよね。
静かなのはいいけど、少し物足りないって思うよね」

同意するように頷く少年に気を良くし。
静かな酒場でのんびりと過ごすのはいい時間ではあるが、客層を見ると自分が場違いに思えなくもなく。
料理が美味しいので食事時に来るのはありかもしれないと。

「美味しい食事で活力を得ないとね。
そうかな?だったら良いんだけど。
調合はきちんと分かってないと、薬の心算が毒になることもあるから難しいよ」

王都や農村では食べれない海鮮をしっかり味わおうとゆっくりと食べ進め。
ブイヤベースも美味しそうだと少年が食べていたものも話にし。
製薬は慣れないと難しいと、簡単なものならともかく珍しい薬は自分でも出来ないと笑い。
露店で売れる品質なので、ちょっとした店なら扱ってもらえると説明して。

「そういうの作れないし、材料が大変だから私は無理だよ。
出来れば午前中に卸しておきたいから、寝過ごすと大変だしね?
私と?ちょっとぐらいならいいよ」

お酒を飲んでは昼過ぎまで寝てしまうかもと恥ずかしそうに口にし。
今度一緒にとお酒の誘いを聞いては、少し考えてから良いよと頷き。
その少年が顔を近づけて来、瞳が合えば揺れているのに気が付き、その雰囲気と少年とは思えない色気に息をのんでしまう。

アンディ >   酔っ払いが面倒という事には完全に同意すると苦笑しながら、絡まれたり誘われたりとあったよと呟いて。
人によってはその静かさこそ大事なのだと言うのだろう。
けれど今話している二人には静か過ぎた様子で。

「うんうん、美味しい食事はねホントに大事。
実際そういう副業出来る事が、凄いと思うし。
薬草の組みあわせとか、だよね…僕には覚え切れないかなぁ」

少女が海鮮を珍しがり楽しむ事も、自分が頼んだブイヤベースへの興味も。
何方も少年には美味しいと思える、新鮮な味。
そこら辺で簡単に取れる薬草でも、特定の組み合わせで毒に変化する事もある。
それは時折ギルドの依頼表などに書き記される除法の一つ。
けれどただ混ぜても実際には毒にはならない、毒になるには文量も大事なのだ。

「そうなの?、でも傷薬とか作れるだけでも十分じゃないかな…それこそ家庭に備えて置けば便利な物の一個だろうし。
約束してるなら、守らないとね、信用は大事だもの。
やった、それじゃ今度一緒に飲もうね」

恥ずかしがる少女を見つめ、その答えに嬉しそうに頷く。
息を飲む少女の様子に、小さく笑みを作り。

「ミリセントさんて、可愛いね」

息を様子を微笑みと共に揶揄う様に。
それともこういうお誘いの経験あんまりない?、と首を傾げる。

ミリセント > 大人しい者でも酔えば気が大きくなるのか、酔っぱらいは本当に相手を巣角が大変だと苦笑を見せ。
静かな空間というのは大事ではあるが、今は少し静かすぎて話をしてしまい。

「移動中は美味しくないのは仕方ないけど、街中だとやっぱりね。
冒険者だけで生活ができるぐらい稼げればいいけど、私だとまだ無理だから副業があってこそかな。
この辺は慣れると簡単なんだよね」

これだけ美味しい海鮮が味わえるなら、もっと足を運んでいいかもと思え。
パスタ以外にもブイヤベースや、それ以外にも興味があり、次はそれらを頼んでみようかと楽しみも多く。
薬草には小さな頃から触れていたので、製薬もそれを同じで教わり。
ギルドで用意をする依頼などがあれば、採取と合わせて二度おいしいと言う事も偶にあり。
もちろん毒も作れはするが作るつもりなどはなく。

「特殊なのは私だと作っても割に合わないから傷薬ぐらいかな。
自分で使ったり家で使うには十分な薬なんだけどね。
ちゃんと守らないと、次は買いませんって言われても困っちゃうから。
いいよ、約束ね」

いい年をして起きれなく、薬を卸す先をなくすというのは恥ずかしいことで小さく呻き。
少年らしからぬ色気と雰囲気には本当に驚いてしまい。

「も、もう。揶揄わないの。
わ、私そろそろ部屋を借りるからね」

少年の揶揄い、そしてお誘いの経験と言われては顔を赤く染め。
慌てたようにそう言っては席を立ちあがって。

アンディ > 少女の言葉に、再び頷く。
酔っ払いの面倒さは確かにそうだし。
冒険者だけで生活するのは素質や技術が物を言う。
少女の年齢で、其処まで習熟している人は少ないだろうからこその頷き。

「美味しいと嬉しいしね」

と呟く、少女と似た意味の言葉だが其の本質は別。
海鮮が珍しく美味しいというのと、その感情が美味しい少年。
そこはある意味で互いに理の有る状況とも言える。

「そっか…自分で採ってこれれば採算気にしないで済みそうだけど。
言えに置いておく薬が結局一番儲かるって聞いた事あるよ。
そだね、買って貰えなくなると困るよね」

小さな呻きを聞きながら、買い置き薬は常に需要があるから長く見ればと微笑えみ。
約束と言ってくれる少女に、嬉しそうに頷いて。

「ごめんごめん。
僕も部屋に戻ろっかな、それじゃミリセントさん、おやすみなさい」

顔を赤く染めた少女を見つめ。
席を立つ少女に続く様に、立ち上がると。
小さくウィンクしたあとで、おやすみの挨拶をそれと共にその手を取って触れるか触れないかのキスをして。
へへ、と笑いながら「またね」と囁いて。

ミリセント > 特に酔っぱらいは下手な対応をすれば変に押してくるので始末に負えないことが多い。
そういうのを避けるなら、ここのような酒場が一番だが静かすぎるのも言う贅沢な悩み。
冒険者だけで生活をするには腕前や素質は必須。
そのどちらも微妙な自分には製薬ができるというのは渡りに船でもあり。

「食べてる時が一番幸せかも」

ものすごく簡単な幸せではあるが、そんな小さな幸せで満足できるのもさる意味才能で。
少年と自分とでは本質が違う同じ言葉、しかしその事に気が付くことはなく。

「採取依頼の時についでで取っておくと楽なんだよ。
でも、そういう薬が使わないのが一番なんだよね。
貴重な収入源だから」

買い置きをして貰えればその分売れるが、そういうのは使わないのが一番だと口にして。
この街には数日滞在するので、その間に飲めれば良いなと考えて。

「次は怒るからね?
うん、お休みアンディ君」

立ち上がってテーブルに代金を置いて、部屋を借りるために店主のところに向かおうとし。
続くように立ち上がった少年にお休みのあいさつ、そして手に触れるか触れないかのキスをされて顔を赤く染め。
またね、と告げる少年に小さく頷いて返すとバックパックを手にして店店主のところへと向かい。
そしてカギを受け取り借りた部屋へと向かって。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からミリセントさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からアンディさんが去りました。