2024/02/11 のログ
エレイ > 結局その日は、何事もなく平和に過ぎていって──
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリーアさんが現れました。
リーア > 日も暮れた時間帯の船着き場の倉庫街。
船から降ろされた荷を警備するという依頼を受けてこの場にやってくる。

他にも同じような依頼を受けた冒険者はいるが依頼元が違えば警備する倉庫も違うので基本顔を合わせることはなく。
自分もこうして担当する倉庫の傍ら、壁に背を預け不審者が来ないかと気を張り。

「と言ってもここに来る前にほかの倉庫担当に見つかりますよね」

自分が担当するのは倉庫街でも少し奥まった場所。
ここまで来るにはいくつかの倉庫の前を通る必要があり、不審者ならまずたどり着けないはず。
なので気を張りはするがそれほど緊迫感もなく。
自分が担当する場所を、決まった時間まで警護する、ある意味大変で気楽な仕事をこなして。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にアドラーさんが現れました。
アドラー > 積み荷の警備依頼。
討伐や移動する物資の護衛に比べて街の中での警備は比較的安全と言えよう。
とはいえ、このご時世、何が起こるかわからない。貴重な物資の強奪を目論む輩は必ずいる。

「やぁ、君がここの担当かな」

カツカツと足音を鳴らしながら、金髪の女性が守る倉庫へやってくる男。
紺色のコートを身に纏った長身の男性。左目には涙黒子を携え、片手を上げながら挨拶をする。
不審人物に思われるか、あるいは仲間と思われるかは彼女次第だろうか。

「話は聞いているか?別の区画で不審人物が出たらしい。
 依頼主は警備の強化を提案した。ここは、私と君、二人で監視を行うようだ」

と、彼女が何かを言い出す前にそう切り出す。
手に武器を持っていないことが分かるように、両手を見せながら、敵意がないことを示すように笑顔を向ける。

リーア > 倉庫の荷を狙うものは本当に多い。
ただ運び出す手間を考えれば大抵は倉庫街の手前の倉庫が狙われるのが主。
そんな場所の奥まった倉庫に近づく足音があれば愛用の槍を手に警戒をする。

そして足音とともにやってくるのは紺色のコートを着た男性。
片手をあげて挨拶をする姿を油断なく見返し。

「そうです、私が担当をしています。
いえ、そういう話は聞いていませんけど……。
え?二人でですか?」

不審者が出たという依頼は来てはいないがでえもおかしくない場所。
ただそれよりも驚いたのは増員、しかも異性が来たということであり。

武器を持っていないと示すように両手をあげられると穂先を下げ一応の警戒を解き。

「雇い主が決めたらなしかたないですよね。
よろしくお願いします」

そう言っては軽く頭を下げて

アドラー > 案の定、槍を手に警戒態勢を敷く相手。
逆に呑気にこちらに挨拶をするのであれば軽く注意でもしようかと思っていたが
真面目にやっているようで安心する。

「あぁ、そういうお達しでね。不満かな?」

男女二人がこんな奥まった場所で、となると不信感を抱く者もいるかもしれない。
驚いた表情の相手に不満かどうかを問うてみる。

「あぁ、一応自己紹介を。アドラー・アリストテレス。
 王都で冒険者をやっている。今日は出張みたいなものだ。よろしく頼む」

頭を下げる相手に、こちらも合わせて小さくお辞儀をする。

しかし…相手がかなり若い。
見た目から、10代だろうか?鎧も高品質なものを着用している。
これは、たまにいる『貴族冒険者』という奴だろうか。
世論を味方につけるために、貴族の息子、あるいは娘が市民に慣れ親しんだ冒険者という職業に一時的に従事する、というのはよく聞くが…
彼女はどうなのだろうか、と眉間に皺を寄せる。

リーア > 「いえ、依頼主がそう言ってるのでしたら」

突然の増援に文句はなくはないが、依頼主が決めたことなら仕方ない。
しかし男女がこんな場所で二人となれば別な意味で警戒もしてしまい。

「王都の冒険者でしたか、私も普段は王都で活動しています。
リーアと申します」

名前を名乗られ、王都の冒険者と聞けば名乗り返し。

何やらこちらを伺うような視線に何か?というように見返し。
性別か年齢か、それで実力を疑われているのかとその視線で思ってしまい。
自分の出自を気にされているとは思わず、眉間にしわが寄るのを見るとどうしても実力を疑われているように見てしまって。

アドラー > 「…まぁ、もしも、私が君に襲い掛かってきたらその槍で返り討ちにすればいいだけの話だ。
 落ち着いて心臓を一突きすれば終わるさ」

相手の不安を看破したように、微笑みながら物騒なことを述べる。
そしてそれに誠意を示すように相手からはやや距離を取って、槍で攻撃できる間合いで周囲の警戒を始める。

「リーアか。記憶した。
 
 あぁ、すまない。
 …失礼なことを聞くようで申し訳ないが、冒険者としては何年活動しているか教えてもらえるか?」

王都で活動しているリーアと、頭の中で繰り返しつぶやいて。
そして、相手を見る視線に勘づかれ、首を横に振って謝罪をする。
しかし、どうしても相手の素性というか実力的な部分が気になって、そのように問いかける。

リーア > 「それもそうですね。
不審な行動とればそうします」

相手が微笑を浮かべて物騒な事を言えばやや引き。
しかしその通りなので頷き、槍の間合いではあるが離れた位置で警戒を始める姿を一度見て仕事に戻り。

「私も覚えましたよ。
失礼ではないですけど、気にする事ですか?
………2年ですけど」

突然の謝罪に何かと見返すが何も言わず。
そして突然の問いかけになぜ知りたいのか気になり少し考え
年数程度ならいいかと、冒険者を行っている年月を告げる。

アドラー > 「あぁ、君の好きなようにやってくれ」

この手の依頼で警戒や不信感を抱かれるのは慣れている。
いい気分はしないが、とにかく敵ではないということを前面に押し出しておこう。

「いや、一応ペアを組む相手の実力を知っておきたくてな。
 2年か。得意な武器は槍かな?」

ほう、と感嘆の声を上げながら相手の年数に驚く。
大体の貴族冒険者は1年で音を上げる者が多い。それを2年も続けるなんて、貴族冒険者でないとしても相当骨があると見える。
次に武器の話。得物の槍を指差しながらそのように問いかけて。

リーア > 好きなようにと言われると小さく頷く。
前もって顔合わせをしているなら別だが、それもない見知らぬ増援となれば警戒の一つもする。
他に不審者が出たという話も他の伝令が来ないので信じていいかというも大もあり。
しかし襲ってこないなら大丈夫と考えてもいて。

「そういうことですか。
武器はこの槍をずっと使っています。
そちらはどうですか?」

感嘆の声を出す相手に視線を向けて、変ですか?と問うようにし。
普通の貴族がするなら長くはもたないだろうが、残念ながら自分は学力より体力な地方貴族、早々に音を上げることもなく。
武器も今持っている槍が愛用品であり、ごまかしても直ぐにばれると思えば、そうだと答えて。

アドラー > 「いや、女性で冒険者を2年。相当な苦労があったろうに、すごいな…と思っただけだ。

 槍は良い。いいセンスだ。
 物理的に相手と距離が遠ければ、冷静な思考もできる」

これから冒険を始める初心者に勧める武器は何か?
そう考えた時、男は真っ先に槍と答えるほど、武器としては槍が好きではある。

閉所での戦闘や、持ち運びに難はあるが、武器として完成されていて扱いやすい。
相手と距離を取りながら戦うことができ、距離ができれば冷静な思考をする余裕もできる。
彼女の武器のチョイスに笑顔を浮かべながら褒めてみて。

「私はこっちの剣と…あとはナイフなどだな」

腰に差している黒いサーベルを引き抜いて相手に提示する。
漆黒の剣身は光を黒く反射させ、その鋭利さを彼女に知らしめる。
切っ先から柄尻にかけて、職人の手が加わった逸品であることも彼女なら分かるだろうか。

リーア > 「そういう事ですか、ありがとうございます。
これは家から持ってきたんです、使い慣れていたので。
でも扱いは難しいんですよ、特に早く引かないと駄目ですから」

槍はリーチが長いが一撃の威力は弱め。
その上に突けば早く引かなければ奪われる、柄を切られればただの棒になるリスクもある。
自分の槍は全部が金属なのでその心配はないのだが…。

ただ慣れた武器は扱いにくい場所などでも使えるほどになり。
一撃を狙いつつ手数で戦うにも丁度よいもので。

「剣とナイフ?でしたら何かあったときは前をお願いできますね」

サーベルを引き抜けば一瞬だけ穂先を上げようとしてしまい。
しかし直ぐに降ろしてみれば漆黒の刀身、その刀身を見ては普通に扱われるものではなく、高級品だと思って。

アドラー > 「家、か。もしかして家宝の槍か何かか?

 一撃を避けられたり、耐えられて突進されたら厄介だからな
 しかし、2年も使い込んでいるならば弱点を補えるほどの技量もあるだろう?」

家にある槍と聞いて、顎に手を添えて問いかける。
リーチの長さと引き換えにした威力と手数の少なさだが、それでも戦えているのは彼女の技量や実力があってこそだろう。
しかし、金属を主とした造りは重そうに見えると槍をじーっと見据えて

「あぁ、悪い。
 前衛は私に任せてくれ。攪乱している間に君が仕留めてくれると嬉しい」

警告もなくサーベルを引き抜いたことに謝罪をしつつ、胸に手を当て前衛を受け持つ。
自分専用に作られた武器をこうして見せる機会も少ない。
なんだか少し自慢している気分にもなって、ちょっとだけ鼻を高くして剣を見せつける。

リーア > 「そんな良い物ではないですよ。
そういう相手は苦手です。
二年も使えばそれなりですよ」

あくまで家にあった槍の一本という話。
最初は苦労もしたが、今では手足のように扱るまでになっている。
ただ重いので、それをふるう筋力はあり。

「お願いしますね。そうさせて貰います」

前衛を受け持ってくれるという言葉に感謝を見せ。
剣を高くする姿がなぜか子供っぽく見えて。

アドラー > 「はは、同じ武器を使い込むなんて、そうできない。
 魔術は?そういう相手に対しては魔術で攻撃や防御をすると聞くが、使用はできないのか?」

武器や体術だけではどうすることもできない相手に対しては魔術でカバーする冒険者は多い。
実際、自分も火力不足の際は魔力を纏わせた刃で斬り捨てることがある。
そういうものは手を出していないのかと、相手に問うてみて

「あぁ、ところで、リーアは固定で組んでいるパーティなどはないのか?」

前を任せる、という発言にパーティを組んでの依頼の経験もあるだろうと予測して、問いかけてみる。

リーア > 「普通は使うと思いますよ?
魔術は全くです」

扱えるのはあくまで槍ぐらいであり、魔術はさっぱり。
その理由は小難しいことを考えるなら先ず行動という考えのせいもあり。
そういう意味で魔術は合わなく小難しいと手を出していなく。

「ないですね、時々に組む程度で基本は一人です」

そのほうが気楽ですから、と組んでいない理由も簡潔に説明もして。

アドラー > 「そうなのか、武器と身体一つで良くやる…!」

魔術はさっぱりと言う彼女。
2年間、冒険者として活動できたのはリスク管理能力の高さと実力のおかげだろう。
驚いた様子で彼女を見据えて、小さく息を吐く

「気楽、か。その気持ち、わかる気がするな」

自分もパーティ間でのいざこざに巻き込まれるのが嫌でこれまで組んでいなったが
一人で冒険を続けるのに限界があるのも事実。
この前、初の固定パーティでの依頼をこなした時は大成功に終わったし、連携を取れる相手が居るのは良いことだと思い始めてはいて。

「…おや、向こうが騒がしいな。
 失礼。様子を見て来る。…引き続き、ここの警備を頼めるか?」

耳を澄ますと、がやがやとした声が別の区画から聞こえてくる。
別の不審者でも見つかったか。もしかしたら救援が必要かもしれない。
彼女にここは任せて、自分はそちらへ向かおうとして

リーア > 「そう言うものじゃない?」

よくやると言われるが、それが当たり前だったので不思議そうに返し。
最初はうまくいかなかったが、それを繰り返し今はそれなりの実力も得ることが出来ているので気にはせず。

「好きな時に依頼を受けて、休めるのは大きいでしょう?」

イザコザモあれば、休みたいときに休めないもある。
それを思うと一人が気楽でいいという結論にたどり着き。

「…そうですね、何かあったようですね。
わかりました、ここは任せてください」

何かあったのか騒がしい声がかすかに聞こえ。
そちらに行くという男性、ここを頼むといわれては力強くうなずき。
そして向かっていく姿を見送ることとなって。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からアドラーさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からリーアさんが去りました。