2023/10/14 のログ
ご案内:「セレネルの海」にリフィエルさんが現れました。
■リフィエル > 「──これは…?」
海岸の傍ら、魔物も巣食う自然の迷宮へと足を踏み入れた修道服姿の少女が目の当たりにするのは、古の神を奉る神殿の遺跡。
淡い光に包まれた天使の少女は薄暗闇に包まれた神殿跡の廃墟へと足を踏み入れると、その光景に驚きながら周囲を見渡している。
寂れた廃墟は海の匂いに包まれ、時折魔物の咆哮が遠くから聞こえていて──
ご案内:「セレネルの海」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 最初の目的は、海釣りだった。
と、まぁ、そんな訳なのだが。
そこらにある、適当な小船でも奪…もとい、借り受けて、海へと出でようとした。
が、ざっと海岸付近を、探しながら歩いていたら見付けた、何かしらの洞窟?
そんなものに気付いたら、入らずにはいられない。
そして、何があるかを楽しみに、先へ先へと進んだら。
見付けたのが、この光景だ。
神殿の廃墟、その付近に見える人影…人?まぁ、人っぽい。
それを確かめる為、物陰に隠れながら、そろりそろり、見て確認出来そうな距離へと近付いて行く。
■リフィエル > 「──んー、かなり古そうなものに見えますけど…」
背中から伸びる天使の翼をぱたぱたと揺らす少女は、物陰に隠れながら近寄る気配に気づいていない様子で。
洞窟の奥に広がっている神殿の廃墟を食い入るように見つめていて。
「──?」
微かに動く気配に気づいたのか、背中の翼がぴくりと震え。
少し訝しそうな表情で小首を傾げ乍ら、此方へと近づいてくる気配の在る方角を見詰めている。戦闘行為は得意でなければ、すぐにこの場から逃げられるように背中の翼を大きく波打たせ、羽毛を周囲に散らしながら。
■タマモ > ぴくん、耳を揺らす。
先に居た人影…少女?の呟きを、聞き取ったからだ。
己と同じように、好奇心で入って来たのか。
なるほど、ならば、ぜひ一見…と思い、しっかりと姿が見える距離に来た、その時。
「………あ」
確かめる為、見詰めていた己の視線。
己の気配に気付いたか、少女がこちらへと向けた視線。
それらが、かち合った。
己から見れば、羽の生えた人型の種族…何気に、天使ではなく、鳥人の類と見て取ってしまう。
さて、逆に己の姿を見た少女からは、どんな反応が見て取れるのか。
物陰から顔を出した、異国風の格好をした狐耳の少女…と、ざっと見た感じはそうなのだが。
ちなみに、今のところは別に戦う気もないので、それっぽい雰囲気は感じないだろう。
■リフィエル > 「──ひゃ、ッ…!?」
意外なほどに近い距離で視線が絡み合う二人。
臆病な天使少女は突然の来訪者の登場に驚きで声を凍らせている。
見慣れない異国の装いをしたあどけない少女ではあるけれど、狐耳で尻尾の生えた相手を魔物の類と勘違いしたのか、身体を強張らせていて。
じりじり、と遠ざかるように距離を取り始めた瞬間──
「…あ、わわ…、──!!」
背中の天使の翼が少女の恐怖心に反応するかのよう、少女の姿は淡い光に包まれ、ふ、と姿を消してしまう。
鳥人の類にも見える少女の姿は霞の如く消え去っていき、神殿跡の迷宮は再び静けさが戻っていき──。
ご案内:「セレネルの海」からリフィエルさんが去りました。
■タマモ > 己の頭に過ぎったのは、同じような姿をした存在。
あ、これは飛んで逃げる流れだ。
…と、そう思ったのだが、その予想は外れた。
飛んで逃げる→消えて逃げる
「………鳥が飛ばずに消えるとは、これいかに」
そんな様子を見る、己の素直な感想が、口に出た。
まぁ、実際には天使で、鳥人ではないのだから、仕方無いのだが。