2024/03/23 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 夕暮れ時。
合戦直後の戦場――
昼前に偶発的に発生した小競り合いは、互いが戦力の逐次投入を続けたばかりに、大規模な会戦に発展してしまった。
そこからは泥沼の激戦が繰り広げられ、双方にそれなりの被害を出したところで漸く到着した両軍の指揮官によって痛み分けに終わった。
「フーッ……――」
土煙と血によって汚れた顔面を拭って男が一息つく。
友軍は数個の大体規模に再編成され、撤退しつつある。
間もなく自分の属する傭兵団も、適当に一括りにされて撤退命令が出る筈。
それまでしばらく、血の臭いの濃いこの場所で待機――
到着した糧食を貪る者。
治癒師の列に並ぶ者。
命を拾った者達が、束の間の弛緩した時間を過ごしている――
「あ~……――」
今度も生き残った――
近くの切り株に腰かけつつ、ようやく生を感じ――
ふと脳裏をよぎるのは。
「女、抱きてェー……――」
ある意味で、生命の根本原理であった。
■エズラ > 程なく、拠点への行軍開始を告げる号令がかかる。
ムクリと身を起こした男は、隊列に加わって――
ご案内:「ハテグの主戦場」からエズラさんが去りました。