王都の北西は諸外国との戦争の場となっている。
ハテグという丘陵地帯であり、ここに王国群が陣を構えている。
以前のような大規模な戦闘はめったに起こることはなく、互いに勝ち負けを延々と繰り返している。
中には敵に捕らわれてしまい、辱めを受ける兵士や騎士も少なくない。
女性であれば、同軍の兵士にすら狙われることもあるだろう。
また、兵士向けの娼館などもいくつか存在する。

※戦場やその周辺が舞台になります。
 戦闘ロールや敗北ロールなど、ご自由にどうぞ。
 戦闘は頻繁に起こっているような設定です。
 必ずしも王国軍側の兵士である必要はありません。

●フリー設定ルームです。最初に入室する人が部屋の設定を自由に設定できます。
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参加者(0):ROM(1)
Time:06:06:14 更新


ご案内:「ハテグの主戦場」からグァイ・シァさんが去りました。 (11/04-14:18:27)
グァイ・シァ > 身体を維持するのに食事は多少は役に立つ。しかしヒトと慣れあうのはどうにも性に合わない。
結果持ち出し出来る食料を持って、こうして戦が終わった場所でひとり食事をするようになった。

漂う鬼火に思う所はあまりない。ただ、自分が決して成ることができないものの一つだろうということで多少の興味はある。それ程度だ。

食事をするペースは速くないが、高々握り飯ひとつだ。
最後の一口分を口に押し込むと女は立ち上がる。鬼火はそれを畏れるようにふわりと一度散って消え、女がなにもしないでいるとまたぼうと灯る。

「… 難儀だな」

それがヒトの魂だと聞いたことがあるが、女は眉唾だと思っている。だが何か、死したものと関連があることではあるのだろう。言葉もなくそれでいて何か言いたげな様子に、いらだちなどはこれらにはないのだろうかと、思う。

最後の一口を嚥下すると、女は自分が属していた陣の方へ歩き出す。急ぐでもなく、ことさら鈍い足取りでもなく。
そろそろ、やかましい戦勝の宴も終わっているといいのだが―――
(11/04-14:18:26)
グァイ・シァ > 焼野原となった戦場の夜

まだあちこちからくすぶっている煙が星が散った黒い空へと立ち上り、焦げた匂いと独特の温かさが漂っている。
見渡す限り台地は黒く横たわっているだけに見えるのは、相当な火力で焼き払われたからだろう。

両陣営からも遠く、今は何処からか虫の音だけが聞こえてくるところにぼうと漂う明りがある。
青くちらちらと瞬くそれは、戦場で夜を過ごしたものなら見たことがあるであろう、鬼火だ。
ひとつ、ふたつ、みっつ―――
灯ったりは消えを繰り返し、惑うように宙で頼りない円を描く。

その青い光に照らされる影がひとつ。
朱い髪の女が、地面に座って握り飯を食べている。特段美味そうという表情でもなく咀嚼して、口の中が無くなれば次を口にしている。
視線はぼうと漂う灯りの方をみているが、そこではないどこかを見ているかのように虚ろだ。
(11/04-14:08:32)
ご案内:「ハテグの主戦場」にグァイ・シァさんが現れました。 (11/04-13:57:46)
ご案内:「ハテグの主戦場」からナランさんが去りました。 (08/04-00:30:01)
ナラン > 本当はどこかで仮眠を撮れれば良いが、馬の休養が済んだらできるだけ早くここを去った方が良いだろう。
王国の兵士があふれるここに自分はいかにも場違いだ。

やがて井戸で汗を流して貰って十分に喉を潤した馬が戻って来る。
雌と勘違いされたのか、追ってこようとする馬が居てそれを宥めているものが居て女は微かに笑ってしまう。

「―――ごめんごめん。
 向こうで少し休んでから、出ようね」

兵士たちから馬と共に遠ざかって
すこし場違いな女と馬は夜半前に、陣地から姿を消しているだろう。
(08/04-00:29:59)
ナラン > 示された方向へ歩いて行くにつれ、馬の嘶きが届いて来る。
興奮しているものが多いようで、次第に手綱を引く馬の脚が重くなってくる。
何とか宥めて数戸の井戸を囲む広場に辿り着くと、どうやら係りの者がいるようで順に馬を預かるという。
多少心配ではあったが、ここで馬を盗まれると言うこともないだろう。

見守っているから、と囁いてやってから見送ると、他の戦場を常とする馬に混じった女の馬はいかにも優し気だ。目立つので見失う心配もなさそうだ。
(08/04-00:20:31)
ナラン > 多少想定よりも遅くなってしまったが、依頼のものは確かに本人に届けられて女は内心胸を撫で下ろす。きっと自分を含めて、囮として他の使いも来ているのだろう。相手は実に素っ気なかったが、女としては依頼さえ達成できたのであれば構わなかった。

手綱を引く馬を振り返って首を撫でてやると、汗びっしょりなのが解る。それほど急がせたわけではないが、何しろな暑さだ。
早々にその場を立ち去ろうとした相手に、馬を休ませたいと告げられて良かった。水だけなら帰りの途中で小川に立ち寄っても良かったが、戦場に近い場所で緊張を強いられ続けるのは得策ではなかったろう。

「…少なくとも、暫くは休ませてあげられそうだから」

鼻面に触れてやると小さく嘶く。元々戦場の馬ではないのを借りてきたからか、この場所は余り気に喰わないようだ。
(08/03-23:51:00)
ナラン > 「はい、では確かに」

日暮れ間近に迫った戦場。
只中ではそろそろ引きの合図が出ているのだろう。王国軍陣地へは続々と帰還する兵士たちが流れ込んできている。
好天はこの季節にはあまり味方とは言いづらい。誰しもが汗だく、返り血か自分の血か泥なのかわからないものに塗れて、それでも帰還できたことに安堵と歓喜の声が、こすれ合う武器防具の音に混じって騒がしい。

その間反対、陣形からすると裏口ともいえる場所。大きな柵が建てられたそこは今はもうすっかり影に覆われている。
その裏口に、馬を連れた女がひとり。装いからして王国の正規兵ではない。
どうやら中の人物に話をして、取次と何事かを頼んだらしい。ひとしきりのやり取りの後、門は内側から開かれた。

「…ありがとうございます」

門を開けてくれた兵士と、女が中に入るのを見届けずに去っていく騎士と
女は律儀に礼を告げて頭を下げる。
恐縮するような様子の門番に、井戸と馬を休ませている場所を尋ねると、女は陣地を奥へと進んで行った。
(08/03-23:42:02)
ご案内:「ハテグの主戦場」にナランさんが現れました。 (08/03-23:29:00)
ご案内:「ハテグの主戦場」からグァイ・シァさんが去りました。 (04/21-13:45:54)
グァイ・シァ > 不測の事態があるとき、案外と傭兵の方が手際が良いときがある。
今回はその類であったようで、思いのほか傭兵用の休息所は整っていた。近づくと、ありあわせのロープや杭などで補強した箇所があるのに気づく。

テント自体は快適とは言えないが、もぐりこむ場所に労することはなさそうだ。
ずぶ濡れの女は女は風雨に叩かれるテントの天幕の一つをくぐって、今宵はヒトに紛れて過ごすことになるのだろう。
(04/21-13:45:53)
グァイ・シァ > 大粒の雨を落とす空に雲の切れ目は見えず、陽の光が差し込む様子はない。
あまり長続きするような天候ではないと経験で知ってはいるが、しばらく戦場は泥に塗れることだろう。

只足を取られる厄介さを思って顔をしかめて、女は黒雲を見上げていた視線を下ろす。すでに一面水たまりができ始めたテントの合間を歩いて、傭兵用にしつらえられた一角へと向かって歩き始める。強風と雨で髪が乱れ身体が重くなっていく。この様子では、そもそもがあまり丈夫に設営されていない傭兵用のテントはいくつか潰されてしまっているかもしれない。
(04/21-13:07:42)
グァイ・シァ > 夜明けとともに始まった戦闘は、昼頃に振り始めた雨が酷い嵐になったことで中断となった。
続々と陣地に引き返してくる兵士たちは濡れそぼり、各々の汚れは血か泥かもわからない有様だ。負傷者を引き連れた一団が陣地に吸い込まれると、丸太作りの仮門が閉めらる。それで本日の戦闘は終了ということになりそうだった。

最後の集団で殿についていた女は、成り行きで手を貸すことになった負傷者(おそらくは王国の正規兵)を文字通り引きずるようにして救護班のいるテントへと向かう。
肩を貸した相手はぶつぶつとうわごとのような事を言っている。家族とか、恋人とか、何か執着する相手があるのだろう。しきりに謝っているように聞こえる。失われた彼の片手は粗っぽく止血している。命を失うことは無さそうだが、元通りの生活とはいかなさそうだ。

「… いや」

救護部隊のいるテントへ運ぶと当然のようにごった返している。誘導されるまま空いている担架のひとつに『連れ』を降ろすと、女はさっさと踵を返してその場を後にしようとした。呼び止められたように思って振り返ると、降ろした連れが失われていないほうの片手をあげていた。女は曖昧に声を漏らして手を振り返すと、改めて風雨に打たれる天幕を押し上げて嵐の中へと出ていく。
(04/21-13:00:51)
ご案内:「ハテグの主戦場」にグァイ・シァさんが現れました。 (04/21-12:43:15)