2024/08/25 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にヴァーゲストさんが現れました。
ヴァーゲスト > 夕暮れ時が過ぎて、今はまさに夜の帳が下りた時間帯。
王都やバフート…あとはダイラスとまた違った空気に包まれた神聖都市ヤルダバオートを一人歩く。

パトロンである富豪の男は目的の人物を仲睦まじく過ごすために「オマエも一人二人捕まえてきたらどうだ?」と今夜「も」金を握らされて、空調も何もかもがしっかり整った宿を追い出されて、今こうして一人で途方に暮れている。

酒を飲むにはここは綺麗過ぎる。
下層に下りれば……まあ……そうだな…うん。
いや行きたいのは山々だし軍資金はあるが、迷子になりそうで、あまり……行きたく…はない。

「……適当な酒場に入るか。」

ボヤキ、当然この結果に帰結する。
神聖都市とはいえ人が暮らす街である。
極々普通の酒場も当然あるわけであるが、どういう事か、その、見当たらない。


そもそもここはどこだろうか。
見覚えのない教会、見たことがない家々、これはやってしまったか。

人差し指の腹を眉間に押し付けてぐりぐりとマッサージ。
――…本当に途方に暮れそうになりそうだな、と。
最悪の最悪は教会の扉をノックして、道を尋ねる、しかないだろう。

ヴァーゲスト > 仕方なし、ああ仕方なし、仕方なし。
都市の中で野垂れ死ぬ事はないとはいえ、情けない姿を色々とみられて広められてしまうと商売に影響が出るだろう。
ならば苦渋の決断として近くにある教会の門を叩く事にした。

格好悪いが背に腹は代えられないと、少し自嘲気味の笑みを浮かべたのちに、男は適当な教会を見つけて、其方の方へと歩いていくのであった。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からヴァーゲストさんが去りました。