2023/08/06 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 地下街」にヴァーゲストさんが現れました。
■ヴァーゲスト > 魔族である事を極力隠す為に身体に満ちる魔力を隠蔽する。
その手法は諸々有るが今夜は特に慎重に確実に隠蔽する為に左手首に『抑制用のバングル』を装着している。
場所は神聖都市ヤルダバオートの地下層。
上っ面の都市とは本当の意味で真逆属性の街。
今夜は依頼主の護衛でこの神聖都市の裏側を歩いている。
ちなみに雇い主はヤルダバオート到着後に即現地の修道騎士を中心とした少数精鋭の護衛団と合流し、一応形だけの護衛として地下街まで共に来たのだが、到着した瞬間「あっこっちはこっちで楽しむから、また現地で待機で。」との事で置いていかれたわけだ。
「……肌がぴりっぴりくるんだがー?」
その手の都市だと知っているから想像だけで蕁麻疹とやらが出ているのか、それともそんな結界が張っているのか上層から神聖な空気とやらが入り込んできているのか知らないが、先ほどから古傷が疼くし肌がピリピリくるし、と何とも言えない貌になってしまう。
それにしても置いていかれたところで行く当てなんざないし、上層に戻ろうにも道がわからんし、これなら地下街に下りる前に分かれるべきだったと今更公開中である。
かと言って道行く同族もかくやの人間に声をかけるのも非常にだるいし、娼婦紛いの修道女に声をかけて客だと思われるのもどうかなっと。
「……本職、いや誰もが本職なんだと思うがよ。
いや、まあいいさ、…暫く歩けば上層への道にぶち当たるだろ。」
歩けば喉も渇くし小腹も減る。
眉間に皺を刻み込んだ少し険しい表情をしながら地下街を適当にぶらつくのだった。
■ヴァーゲスト > 「………確か確保してくれた宿って上層だよな?」
歩きながら、ふと考えた。
依頼主は滞在費を経費だといい、奴隷市場都市バフートの時のように宿を確保しておいたと言っていた、筈で……。
それにしたってどちらにせよ此処を抜けないといけないわけだが。
地下街ではなく『神聖都市ヤルダバオート 』に宿を取る。
依頼主の気遣いなのか邪魔すんなよって事なのか、今はどうでもいい。
迷子癖があるわけではないが、適当に歩いた結果がこれだ。
体力だけは無尽蔵にある自負はあるので、このまま適当に歩く。
――買うならすれてない上層からの下ろし立ての女がいいな、とボソと呟きながら男は人ごみの中へと消えていくのだった。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 地下街」からヴァーゲストさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にエルビー・カルネテルさんが現れました。
■エルビー・カルネテル > ノーシス主教にて今は『神餐節』の行事があるらしく。
宗教関係に疎い余にはよくわからんが教会が人々に奉仕をする期間らしい。
学院で教わっても結局ちんぷんかんぷんだったが、ボランティア活動には興味があったので参加させてもらうことにした。
学院の生徒と分かるように学生服で赴き、炊き出しの設営などを手伝っていた。
生憎と余が調理に参加するとよくない気がしたので主に力仕事中心。
いよいよ炊き出しが始まり、手が空いた余は礼拝堂の隅の方の席で休憩させてもらった。
奉仕活動と言うものに参加し、達成感と僅かばかりの疲労感を噛み締めていた。