2025/05/09 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にゲルバさんが現れました。
■ゲルバ > 「くくっ……へへへへっ」
奴隷市場都市の夜を彩る毒々しい光の下、大通りを歩く太った小男は喧噪の中でほくそ笑んでいた。
性奴隷の世話をする職員が急病で倒れたことで、認識阻害の能力を使い奴隷商人のもとで仕事を得ていた男にその役割が回ってきたのだ。
「ワシにもようやく、運が回ってきたようだなぁ」
自分が担当する檻へと向かいながら、喉を鳴らして舌なめずりする。
性奴隷の世話が「美味しい仕事」というのは、バフートで働く下っ端にとって公然の秘密。食事を与える、身体を洗うなどなど業務は多いが、余程の高級品でない限り、世話を終える時にきちんと掃除が行き届いてさえいれば、どう愉しんでも良いのである。
これから自分に嬲られる哀れな存在に想いを巡らし、ズボンの前を膨らませながら足を速める。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にドルチェさんが現れました。
■ドルチェ > 夜を彩る毒々しい光が咲き乱れる奴隷市場、内偵を進めるためにとある奴隷商へ職員と性奴隷の形で潜入操作をする事になった。
先に職員として潜り込んで内偵を進め、その職員に紹介される形で無事に商店へと潜り込んだ。
オリに入っているとはいえ、バディである職員がいるために扱いも悪くなく、手を出される事は今まではなかった。
今はその職員が急病で倒れたとは知らずに体を休めている。
■ゲルバ > 「……ほおぉ?」
ほどなくして持ち場に辿り着いた小男は、天幕で覆われた檻を見上げて訝し気な表情を作った。こういう、不特定多数の客の目を避けるように陳列されているのは、性奴隷の中でも超がつくほどの高級品だ。
そんな逸品の世話を下っ端に任せたというのは解せない話であるし、高級奴隷に手など出したらエラいことになるのは分かっている。がっかり半分、果たしてどんな極上の奴隷がという期待半分で天幕へ潜り込んだ。
「……はああぁ……」
感嘆の吐息が零れ出た。金の絹布に包まれたかのような、均整の取れた身体つきの美女。端正な顔立ちには高貴ささえ感じられる。何かの間違いで金持ちや権力者のお手付きから外れてはいないかと、手元の帳簿をめくった。
■ドルチェ > 現状の任務は職員から連絡がない限りは檻の中で大人しくしている、それだけで自分がどういった扱いになっているのかは知りもしない。
操作を進めるためにすぐに売りに出されたりする訳にはいかないために個別に分けられているのだろうとここ数日から想像している。
職員が店主に上手いこと言ったのもあるが、王家の血を引いているのを店主がなんとなく感じ取ったのか、通常の陳列か外れているのもある。
「⋯⋯ん?」
来るのは職員だけのはずで、本来聞くはずがない感嘆の吐息に不思議そうに一言漏らし振り返る。
衣服は身に付けているが、均整の取れた身体つきは隠さずに飾る物、眼の前にいる男が職員でないことにきょとんと小首を傾げて見つめる。
男が見る帳簿には名前がない事で、誰の手付きもなく様子を見ている段階なのがわかるだろう。
■ゲルバ > 帳簿をめくる手が震え始める。本当に好きにしていいのか?こんな上玉を?もし間違っていたら……いやいや、この機会を逃せば、もう二度とこの女とは会えないのだ。いっそ……
無い知恵を絞りに絞った男は、にんまりと笑みを浮かべて奴隷を見下ろした。そう。手をつけたという証拠を残さなければいい。
「ふぅ……よし。さっさと始めてさっさと終えるぞ。服を脱いで、ケツをこっちに向けろ」
なるべく平静を装い、当然のことであるかのように命じる。
■ドルチェ > 帳簿と自分を何度か交互に見ている男、その手がかすかに震えていることも何を考えているかも分かるはずがない。
もちろんその帳簿が何なのかさえも知らず、男が何を言い出すかをきょとんとしたまま見ている。
確認を終えたのか、にんまりと笑みを向けてくる男を見上げ、男が考えた事を後押しするように小さく息を吐く。
職員の代わりに男が来た理由を聞いても良いのだが、下手な事を尋ねると問題になるかもしれないと男の言葉を待って。
「⋯⋯は?貴方は一体何を言ってるのかしら?」
不意に男から告げられた言葉、呆れたように冷たく告げてため息を吐く。
性奴隷の立場で潜り込んだのは確かだが、男の立場も知らず説明も受けないために訝しげな目を向けて。
■ゲルバ > 何とも身の程知らずな、あたかも性奴隷の自覚を持っていないかのような相手に、小男の笑顔が歪んだ。こいつは……愉しめる。舌なめずりし、天幕の入り口を紐で縛った。
「良いだろう……さっさと済ませるより、じっくりやって欲しけりゃ、お望み通りにしてやるさ」
そういうなり、両手の指を変異させて触手を生み出す。ここは奴隷市場都市バフート。美しい者はみな餌食となる定めを負わされる場所。例外はない。2人のやりとりは周囲の猥雑な騒ぎに埋もれ、気にかける者もいなくなるだろう。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からゲルバさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からドルチェさんが去りました。