2023/09/14 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にヴァーゲストさんが現れました。
■ヴァーゲスト > 奴隷市場都市バフートに吹く風は今だ生暖かい。
今夜はご贔屓のパトロンが「新しい奴隷を買いに行くゾ」という事で急遽軽装のまま護衛として雇われ、奴隷市場都市バフートにやってきたのだ。
まあ調度暇を持て余していたので付き合う事にして今に至るのだが、王都マグメールから此処まで結構な時間が掛かると考えて準備をしていたのだが、騎竜籠(きりゅうかご)というドラゴンの亜種に人間が乗れるような巨大な籠を運ばせる金持ちが好きそうな乗り物を利用して来たがので、1日も掛からず此処にいるわけだ。
準備にかけた時間は一体なんだったのか?
当然だが後で必要経費として請求してやろうと思う。
で、早速パトロンの商人は現地の奴隷商人と組んで買い物に出てしまって、自分は今日のところは娼婦を買うなり、奴隷を買うなり、自由時間という事になった。
老若男女、人間ミレーに魔族に亜人、下手すりゃ魔物に平民騎士に王族に、何でもそろっていそうな奴隷市場の景気の良さに少々首を傾げるものがあるが、一先ずのところいい奴隷がいないか見て回ることにし、ついでに屋台で腹ごしらえをと考えながら、ニヤニヤ口元を緩めながら歩いている。
「……きな臭いんだけどな、ここらが賑やかってのは。」
そりゃそう、奴隷となる人間が多いって事は何処かで厄介ごとの種が芽吹いている証拠でもあり、特に騎士や王族絡みの奴隷が並ぶってことは、そういう事だと言ってるようなもので、その結果として想像つく金の気配にニヤケ顔が止まらない。
■ヴァーゲスト > 冒険者であるが本業は賞金稼ぎである。
戦争になれば賞金首だって金の匂いにつられて顔を出す筈。
ってなれば――…己の出番、思わずその賞金でナニをしようか考えてしまう。
おっと、気がつくといい時間か。
周囲の痛々しいものを見る視線に気まずそうに笑いながら男は奴隷市場の闇へと消えていくのだった。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からヴァーゲストさんが去りました。