2025/04/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ >
春になり、木々が花を色づけている分、多緑色以外の色も視界に多く入る空間。
王都を出て街道沿いの川辺からやや離れた場所にて、メイラはいた。
ただ徒歩ではなく、馬車も共連れもいない。
鞍をつけ、手綱を銜ではなく胴体で伸ばした逞しい脚爪をもつ大蜥蜴に跨っている。
「久しぶりに外で貴女に乗りますわね。
暖かくなってきたからそろそろと思っていましたけど。」
以前で最も記憶に焼き付いているのはコルボと共闘していたときだろうか。
鼻先をスンスンと嗅ぎ、周囲に何かいないかを探るような長い頭部
黄金瞳とは違う、獲物をなめるように見つめる色合いの黄色と縦筋黒の蛇瞳
青緑色の迷彩色となる肌 その首筋を撫でながら、ポンポンと愛でる様子
上に乗っている主も、跨らせ従う下の蜥蜴も、一種の危険を示す人相になっていそうだ。
「あの子に比べて、軽快な速度を感じるのは楽しかったですわ。」
フフッと笑めば、首を横に向け、瞳がこちらに視線をよこすそれ
ギザ歯を見せる三日月の笑みで頬を撫でる黒鉄の指先。
一瞬瞼を下げて瞳を細めるのは、速度を褒められて優越感を感じているのか。
「久しぶりに貴女と狩りでも、と思ったけれど、貴女がいるとシンとしていますわね。」
隠れ潜んで様子を伺うわけでもないのだ。
周囲は木々に地面にと潜っているだろうか。
せせらぎの音 葉の擦れる音以外聞こえない。
唯一利かせるのは、愛馬の鼻だけだろう。
■メイラ・ダンタリオ >
弓と矢筒
腰の刀以外にも狩りの道具を持ち込んでいたものの
乗っているものがものだけに、周囲は密やか
鳥の鳴き声が聞こえるのは頭上遠くのせいか。
ただ、川辺の魚という手もあるものの、其処へ手綱を向けると愛馬は鼻を鳴らす。
一定距離以上近づこうとしないのは、何かが存在するということながら
大型の獣でも容赦なく向かう気質の愛馬が寄らないということは、未知数故か。
「トニー、川べりはダメですの?
矢に紐を括れば漁くらいはできますわよ?」
愛馬の名前を呼ぶと、ギョオッギョオッと肉をひっかけて擦り合わせるような
独特の鳴き声は耳に聞こえる者の体をすくませるだろう異音。
街道近くとは違い、少し自然の趣が強い場所は何かいるらしい。
ケルピーのような川馬ということもないだろうものの、危険地帯に踏み込んで向かう
そんな気分でもない愛馬との時間。
なら、と少し場所を変えようかと提案し、手綱は街道傍へともどそうか。
この子の脚なら多少遠乗りしても王都まで戻ってこられる。
なら、と前傾姿勢をとった愛馬に任せて姿勢を低くして腰を薄く浮かせ、その速度に身を任せてこの場を去った。
後の数分後 愛馬の姿がなくなったことで開放された空気
一羽の鳥が川辺に近寄ると、手の長いでっぷりと太った蛙が水際から足をつかんで引きずり込む姿があったそうな。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。