2025/03/26 のログ
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ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林/布都の工房」に布都さんが現れました。
布都 >  
 森の奥の奥にある、東洋風の庵。
 秘境にあるその場所は、知る人しか知らぬと言われる東洋の鍛冶師の工房。
 まれびとの国では珍しい武器、刀を専門に打つ工房であり、当人は刀鍛冶師と名乗る。
 ただ、刀のみを作るわけでは無く、東洋の武器であれば、依頼があれば打つことはできる。
 その中でも専門が、と言うだけだ。

 今宵は、珍しく刀鍛冶は、刀を打っていなかった。
 と言うのも、生活に必要なものを買い付けに街に出でて居たからと言うだけだ。
 背負子に大量の物資、生活必需品を載せて戻ってきたばかり。
 庵の周囲に張り巡らされたバリゲートの扉を開いて、庵の中へ。
 蝋燭に明かりを灯し、部屋の囲炉裏に火をつけて焚火を起こして部屋の明かりとし
 食料を始めとした生活必需品を、所定の位置へと移動して、どかりと荷物を下ろし。
 鉄鍋に、家の中を通っている川の水を汲んで、囲炉裏の焚火の上に。
 水が沸くまでの間、米を研ぎ、野菜を切り。

 ―――夕食の準備を始める。

布都 >  
 作る料理は、東洋の料理だ、白米を焚いたものに、山菜の入ったみそ汁に、焼き魚、そこに漬物。
 昔から作っているものだ、肉料理、と言うのも嫌いではないが、今日は魚の気分だ。
 ウサギは今度捕まえて食おう、と考える程度。
 しばらくの間の時間が過ぎた後、料理が出来て、温かな湯気を沸かせている。
 まだまだ、寒い日が続く今日この頃だ。
 暖炉の前で食べる食事のなんと豪華な事よ、と両手を合わせて、食事を開始する。
 一人だからこその、静かな食事、ただただ、火の爆ぜる音が、周囲に響き渡る。
 パチパチ、パチパチと、炭が燃えている音が聞こえる。

 その中に混ざる、みそ汁を啜る音。
 家の外から聞こえる、魔獣だろう、何かの声。
 この庵のバリゲードの中には入ってはこれまい、一応これでも魔獣除けの、妖魔除けの工夫はしてある。
 安全地帯と言って良いこの場所の中で、一人、静かに食事を続けて。