2025/03/20 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にレンさんが現れました。
■レン > 「はぁ~ええ天気……ほんに晴れて良かじゃの……」
暖かな日差しが降り注ぐ川辺の草原。ローブをまとった小さな影が、のんびりと野草採取に勤しんでいた。
魔法薬学の授業で使う材料を採りに来たレンである。
朝の内に出て、日が沈む前に帰る算段で、最低限の装備を整えて一人で来ており、
幸いにも来た時は周囲に魔物や賊の気配も無く、ピクニック気分で採集を行っている。
「こんな暖かなら、春もすぐそこまで来てるって思えるべな~……」
頭上から注ぐ陽光に目を細め、ある程度採取袋に野草が溜まったところで一度休憩。
今のペースで集めて行けば、予定していた夕方よりも早い時間に帰路に着くことになるだろう。
それはそれでせっかくの外出が無駄に成る気がして、どうせなら時間ギリギリまで外の空気を味わっておこう、と川に近付いて手頃な岩に腰を下ろす。
川のせせらぎに耳を傾けながら、持参した革の水筒を取り出し、ちょっと奮発した果実水を口へ。
ごきゅ、と喉を鳴らし、ほわぁ~と緩んだ笑顔と共に溜息をひとつ。
たまには勉強漬けから少し離れて気分転換するのも効果的、と身を以て経験している。
■レン > 一息つきながら川の流れを眺めていたら、長閑な陽気に段々と眠くなってきてしまい。
いかんいかん、と首を振って、岩から腰を上げるとさらに川へと近づいて。
軽く顔を洗って眠気を払おうと、絶えず揺れ煌めく水面へと手を伸ばす。
「……わ、川の水はまだひゃっこ……」
静かに水面に手を差し入れれば、その冷たさに肩を震わせ。
そのまま両手で掬い上げ、ぱしゃぱしゃと顔へと掛ける。
眠気は無事なくなったものの、濡れた前髪が顔に張り付き、不快感を覚えてもう一度手を濡らして前髪を掻き上げて頭頂へと流し。
「……はぁ、こんなとこ知り合いさ見られたら、おンめ誰だ?って訊かれるんだろなぁ」
普段顔の半分を隠している前髪が払われたことで、ややキツめのつり目が露わに。
目付きが悪くみられるという理由から隠していた目元だが、今は髪が乾くまでの間という条件で大人しく晒していることとした。
■レン > 再び岩に腰掛け、時折吹く風の心地好さに目を細めて過ごすことしばし。
乾いた髪が再び顔の半分を多ったのを合図に、岩から腰を上げるレン。
十分な休息も取れたので、再び野草採取へと戻り始める。
「早めに集めきって、またゆっくりのんびり日向ぼっこさすンのも悪かねェなぁ~……」
そう呟きながら、草原へと戻るとまたせっせと草を見極めては摘んで行く作業へと戻る。
やがて採取袋も一杯になり、必要数の採取を終えた事を確認したのちは、日が傾くまで春の近い草原でのんびりと過ごしたのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からレンさんが去りました。