2025/03/05 のログ
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ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 雪解け水が流れ落ち、新しい芽吹きの為に雪の中から伸びて来る新芽を見付けては摘み取っていく。
豊富な栄養分を含んでおり、その分薬効の高さだって期待出来るし、当然ながら効果が高い薬剤は高値で売れるもの。
籠を満たすまで摘み取って一息。ついでに雪解け水を水瓶に汲み取り、近場の野営地や小屋へと足を運んでいく。

「……寒い」

割と常日頃から薄着をしている事もあるが、まだ風も冷たく、雪が流れ落ちる川辺はそっと手を漬ければ刺す様な冷たさ。
眠る様な冬場の中が暖かくなればなる程に植物も獣も昂っては盛りの時期。

「…………」

少しの期待を抱きながら、川沿いの道を歩き進んで。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にバロンさんが現れました。
バロン > 彼女が小屋への道を歩き目的地に着くころには長くなっていた日も落ち始めていたところだろう。
昼間でも冷たい空気はより一層冷たさを増していくなか、彼女の期待するような唐突な出会いは無いまま、小屋の方へとたどりつく。

「…期待する出会いは無かったようだな」

小屋の前で焚火をくべている大男がにやりと笑いながら戻ってきた彼女の様子を、まるで何を考えているのか、今の状態はどうなのか、わかっているかのように振る舞う。

今回はもともとこの二人で訪れていたこの場所にて、別にずっと一緒にいる必要もないだろうとそれぞれのやりたいことをやって…という流れだった。
といってもこの男にこの場所でしたいことがあるわけでもなく、のんびり散策したり、溢れる力を解き放ってみたりなど他愛ないことをやっていただけだが。

彼女の期待する出会いが無かったのは。もとよりこの男がいる時点で付近の魔物やらなにやらは気配に恐れて出てこないのではないかという疑惑はあるだろう。

レフェーリア > 小屋の中へと向かう足取りの中で、鳥の囀りや何かの足音がはたと止まってしまっている状態。
火が焚かれた小屋の前に待ち構えていた相手の姿を前に、冷え切っていた身体を温めるがてら水瓶の中を鍋へと注いでいく。

「……今はまだ、薬を作るのが目的、ですから……」

楽し気に笑う相手に恥じらいながら言葉を返し、小屋に訪れてみても外の気配は随分と物静かな状態。

普段の相手達からしてみれば、随分と穏やかとも言って良いであろう時間を過ごし、手慣れた手付きで鉢の中に放り込んだ新芽をすり潰す。
普段はあまり見る事のないかもしれない薬師としての姿を見せていく中で、青臭い匂いが淡く漂っていく。

バロン > 「今は…なぁ?」

薬を作り終わったあとはどうするのか、聞くまでもないこと。
ましてやここに辿り着くまでの間も、何もないわけもなく。
恥じらう相手に対し男は笑みを崩さず、ただ彼女の動きを眺めている。
見ているだけでも楽しめる…そう言っているかのような視線で。

彼女の日常の言動と比較すれば、彼女の薬師としての手さばきは熟練したそれだ。
普段とはまた違った真剣な眼差しも、片手間にやっているようなものではないことを如実に感じさせる。
まぁ、その卓越した動きの中で、彼女のローブ越しからでもわかる肉体の動きに男の目は移されて行ってしまうのだが。

「…んん…」

しばらくすると男の表情は歪む。
調合されていく薬品の匂いが次第に強くなってくることで、少々不快感を感じてきたようだ。
屋外で火をおこしておいたのは正解だ、もし小屋の中で作業しようものならたまったものではなかっただろう。

「先に…小屋に入る…」

風はあまり吹いていない故に匂いも滞留しやすく。
嗅覚が鋭いのであろう男はあまり長い時間耐えられず、逃げるようにそそくさと小屋の中へと入っていくだろう。
しばらくすれば小屋の煙突からも煙が少しずつ上っていくはずだ。

レフェーリア > 「……も、う…」

何か期待の籠っているであろう反応に恥じらいながらもどうにか言葉を返し、肯定も否定もしない態度を保って薬剤の調合に移る。
雪解け水に火を掛けている間に新芽をすり潰して手際よく薬剤の調合を始めれば、自然と言えば聞こえはいいが随分と青臭い匂いが周囲に漂い始めていき。

「……あ、はい……待って、ますね……」

露骨に顔をしかめて小屋の中へと去って行ったのも無理は無い。
あらかじめ仕込みを済ませていた複数種の草花を混ぜ合わせ終えると、鉢の中身をちょうど煮立った鍋の中へと放り込んで煮詰め始める。

精製しているのは魔を祓う解毒・解呪薬。漂って来る匂いだけでも随分と苦手そうな様子を見せるのも仕方なくもある事だろう。
煙突から登る煙を眺めながら焚き火の火を弱めて、じっくりと煮詰めていくだけ。
どちらにしてもまだ時間は掛かり、突然に雨が降る事も無いかもしれない空模様を確かめながら更に煮詰め続けて。

「……お待たせ、しました……」

十分な効能になるまで凝縮した事で、鍋の中身が淡い光を帯びたのを確認すると。
鍋に蓋をしてから日が暮れた小屋の中へと報告も兼ねてようやっと足を踏み入れていく。
すっかり薬臭さの染み付いてしまったローブに気が付いては、扉の前で脱ぎ去って落としては。

僅かに残り香を纏ってはいたが、延々と火の側で作業を続けていた事で汗ばんだ肢体を余さず晒しながら彼女自ら扉を閉じて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からバロンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からレフェーリアさんが去りました。